【厳冬期】上州武尊
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- GPS
- 05:54
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 972m
- 下り
- 961m
コースタイム
天候 | 曇りたまに雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
冬季にこのルートは入らない方が良いでしょう。取り付きからラッセル。 途中急登多し |
写真
感想
2020.02.02 武尊山
白根山を終え、翌日は武尊山へ。 当初の計画では旭小屋に泊まる予定であった。
話は少し遡るが年末に、知り合いよりMSRのテントを譲り受け、どこかで使うタイミングを狙っていました。
始めて使うアイテムなだけに本チャンでいきなりは難しいのでフィールドで一回。とこれはチャンスと車に積んだのですが、
肝心な旭小屋へは入り口が埋まり入れず。近くにも駐車が出来る場所が無い為、断念…
という事でテントの試使用はまたの次回にお預けとなりました。
取付きを確認すると車が3台止まっており、川場谷野営場の方にしっかりとしたトレースが着いていて、入山の後が見られる!
これはラッキー。明日はラッセルしなくて済むか? でも時間は16時を回ろうとしている時間。下山が少し遅いけど大丈夫か?
恐らく白根山で自分が苦労をしたようにみんなラッセルで苦労しているのだろうとお気楽な考えでビバーク地を探してフラフラしておりました。
後に痛い目に合う事に…
朝を迎えこの日は帰りの渋滞もあるので早めに降りたいという気持ちがあり、4時の起床で出発。
先行の入山者や前日のトレースがあるからワカンも要らないかなと思ったが念の為に持って行くことにした。
取付きの駐車場には車は無く逆に、前日の3名の下山後に1台車が入った形跡があった。野営場でビバークしているのかな
と思い真新しい車のトレースを頼りに野営場を目指す。 緩やかな登りに、自分も車で中まで入れば良かったなーと若干の後悔をするが
1時間弱ほど歩くと野営場が見えて来る。野営場には避難小屋があり、中を覗こうとすると周囲に車や人の跡が無い。中にももちろん人は居ない
なんだ。入山者では無く、小屋の掃除に来られたのかなと。
いよいよ入山開始と登山道に一歩踏み入れた瞬間。愕然とする…。
ここまであれだけしっかりしたトレースや車の跡があったがここから先は全くない。
雪の上にうっすら申し訳程度にトレースの跡が見える感じではあるが、明らかに深い…
今からルートを変えるか悩んだがスキー場に行けば沢山の登山者が居てそこまでの辛抱だと、登り始める。
登山道は目印も少なくそこらじゅう藪が出ていてすべてが雪に埋まって平坦になっているので、少しの起伏から地形図を頼りに方角を
決めて、尾根などの地形をみて道を探して行く。旭小屋尾根への出合に到着する。標柱を見つけて歩いてるルートがただしい事を
確認出来てホッとするが、この先の道が見えない。標柱の方角にそれらしきものが見えず、どうしようか悩む。少し進んでGPSで確認しながら
方角の調整を行う。雪山ラッセルは間違えた時の精神的・肉体的・時間的ダメージが大きいので慎重に進んで行く。100m程あげた所で尾根道らしきものが
出て来る。それでまたホッとする。ラッセルをしながら方角や位置を確認し時には出て来る足元には明らかにロープや鎖が必要だろうって感じの尾根
である。幸いにも風が吹き抜けておりそれが体温の上昇を妨げてくれる。
高度計を確認し、GPSと地形図でスキー場まであと150、100とカウントダウンをして行く。
上部の尾根に到着。ここからは少し緩やかになる。 スキー場の放送が聞こえて来る。しかも鮮明に。
OGNAほたかスキー場への看板が見えて来る。ホッとする。ここから先は沢山の登山者が居るはずだ。
時間は9時。そろそろ初めのお客が上がってくる時間帯である。リフトの降り口ではおじさんが整備を行っていた。
尾根から降りておじさんに登山者のルートはどこですかと尋ねる。
お:いつもはこの降りた広場でみんな準備してこの裏を登っていくよ!
と。見るとなかなかの急登でここもトレースが着いていない。
わ:ここですか? トレースが無いですね。昨日は登山者居なかったのですか?
と聞くと、
お:昨日も数名居たよ。この辺は吹き溜まりだからすぐに埋まってしまう。
との事。
ここを登るよりも元の尾根道を上がった方が楽そうだと、尾根に戻り、登り始める
時より、トレースの跡らしきものが見えここを人が通ったんだなっていうのは判るが、全くと言ってトレースはない。
しかも、急登であるが、広尾根になっていて弱点らしきものも見当たらない。全くもって厄介な尾根である(笑)
ここまでで約900m程あげて来ており、昨日も累積で1400m程歩いている。
しかもラッセルがかなり足に来ていた。天候もあまり良くなく風が吹きつけていた(朝に比べて少し弱まってきているものの)
時間も10時が見えて来て、帰りの事を考えると、11時時限敗退だなと今日の行動のリミットを決める。
何とか前武尊までは行きたいなぁと。高度計を見ると後、50m程度迄迫って来ていた。
後を見えても誰も登ってくる気配は無く今日の入山者は自分1人なんだろう…と前日のような棚ぼたは諦め、前武尊のピークを目指す事に。
0940 登り始めてから4時間。ようやく前武尊のピークを踏むことが出来た! 見覚えのある場所である。ここで一本立てるが一向に登山者の姿は無い。
自分にはこれ以上進む事は難しいし、進んでも仕方が無いのでここで敗退を決定!
のんびりと一本立てる。 あれだけ苦労をして登った登りは、何事も無かったように高度を落としていく。
リフト降り場が見える所迄降りたところで、スキーやが自分のトレースを追いかけ上がってくる。
挨拶をして、前武尊迄着けておいた旨を伝えると、下からぞろぞろと30人ほど上がってくる。またリフト降り場には、準備をして登ろうとし始めているスキーヤが
居る。どうやら自分が早すぎたようだ。
もう今更登る体力も無いし、スキーヤの後を追いかけ歩くのもなんだかなぁと思い下山をする。
降り始めてから1時間程で野営場に到着。 ここでものんびりと休憩をしたら、3台の車が大騒ぎをしながら登ってくる。
登山道の中に突っ込んでいるのである。 うち1台が挨拶をして来たので、何をしているんですか?
と聞くと
雪の中に突っ込んで行って遊ぶんですよ!
と登山道の中に突っ込んで行っている。 何が楽しいのかさっぱり判らないし、排ガス臭いので早々に下山をする。
3台の車のお陰で帰りの踏み跡はしっかりとついて、12時には下山が出来ました!
大変充実をした山行だったなと感じれた。
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