羽後・太平山(表参道=野田コースから、奥・中・前岳)
- GPS
- 12:13
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,347m
- 下り
- 1,259m
コースタイム
江古田2031ж2038池袋2045〓2100上野(前夜発)2115〓(寝台特急「あけぼの」〓641秋田710=(秋田中央交通・太平線)=757登山口―828林道分岐―909登山口(鳥居)922―(落し物に気づいて引き返し30分ロス)―1022休(Co280m)1032―1042不動滝―1109二股(尾根取り付き)1125―1207水場―1209女人堂1217―休(Co980m)―1335剣岳―1343野田コース分岐1347―1356宝蔵岳(国民の森分岐)―1412弟子還―1432太平山(奥岳)1458―1514弟子還―1531宝蔵岳(国民の森分岐)―1539野田コース分岐1546―1625休(鶴ヶ岳巻道途中)1633―1718休(コル付近)1727―1749中岳(避難小屋泊)601―614三角井戸―634国民の森(一ノ沢)分岐(通行止めのサイン有り)―640前岳―649女人堂700―740登山口(林道・太平山スキー場頂上)―819バス道路―822クアドーム・ザ・ブーン前843=920秋田
天候 | 9/1 ほぼ快晴(ラジオのニュースによると、秋田市の最高気温35.2℃) 9/2 ほぼ快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山は、同じく秋田交通バスで、「クアドーム・ザ・ブーン前」から乗車し、秋田駅西口行の仁別リゾート交通線に乗車。(秋田駅からは次の目的地、田沢湖駅まで秋田新幹線「こまち」に乗車) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(1)野田コースは前半は沢すじ(主に左岸)を辿る道で、ところどころ滑りやすい。ペンキマークなどもあるので迷う心配はないでしょう。女人堂のすぐ手前に水場があったが知らずに尾根取り付きから翌日分も含めて担ぎあげた)。 (2)野田コース分岐から奥岳間には、「弟子還」の岩場があり、鎖に助けられる。 (3)野田コース分岐から中岳までは、下草がうるさく、しかもトラバース気味の道なので、山慣れしていない方には嫌がられる模様。(現に、奥岳山頂でお会いした単独行の男性の方は、逆コースで登ってこられて、「藪がひどくて難儀したので帰りは一般ルートで下山する」という言い方をされていました) (4)中岳からザ・ブーンまでは、歩きやすいハイキングコース。確かに(3)と比較してしまうと、(3)は難コースということか。 (5)ヘビを目の前で3回ほど見掛けました。自然を満喫できます(!?) |
写真
感想
・2012年の秋季山行第一弾は、大人の休日倶楽部会員パスを有効利用して、秋田の山へ。(このゴールデンウィーク以来、秋田方面を集中的に踏査中?)
・まずは、三百名山でもある秋田市民の山・太平山に。山頂に三吉神社の立派な参籠所があるらしく、宿泊もできるということから、事前に電話をしてみると、予定した日は「団体さんの予約が入っています」ということで丁重にお断りされてしまいました。で、仕方ないので、中岳の避難小屋を頼みにする計画に。登路はやっぱり表参道が良いだろうということで、野田コースに。登山口の標高は100mほどしかないので、高低差は1000m以上。下山は、クアドーム「ザ・ブーン」(総合温泉施設)まで中岳・前岳の縦走路を辿ることに。
・上野発の寝台特急「あけぼの」で出発。ブルートレインに乗ったのは、もしかしたら生まれて初めてかも。ちょうど一か月前の10時少し過ぎに指定券売り場に並びましたが、B寝台は売り切れということで、「ゴロンとシート」(8号車)で指定券をゲット。なんのことはない、寝具のついていない上下2段の寝台でした(ちなみに上段)。冷房が効きすぎの感があり、途中から寒くなりまして、薄手の布製シュラフもどきが役に立ってしまいました(笑)
・秋田から太平線(秋田中央交通)・岩見三内行バスで「登山口」バス停へ。この路線のバス停の名称は、「学校前」「川原」「地主」「登山口」など、非常に簡潔で、地元の人向けなんですよね、きっと。
・アプローチの山麓歩きは、のどかな水田沿い。正面に太平山(前岳〜中岳〜奥岳)が見渡せてご機嫌。但し、天気が良すぎて日差しが強い。
・沢沿いに入ってからは、道がやや荒れてきますが、涼しくなってありがたい。不動滝は想像していたよりは小ぶり。
・小尾根取り付きで水を十分(5リットル)に補給して、急登を効率よく登る。女人堂すぐ手前に水場があって、なんだ、って感じ。その後も急登が続き、暑さでバテを感じる頃、なんとか剣岳へ。ここからは奥岳がすぐそばに感じられる。
・弟子還(でしがえし)の岩場も鎖が整備されていて、快適に登り、太平山(奥岳)に。さすがに一等三角点の山、なんと言っても360度の眺望が素晴らしいの一言。南に鳥海山。反時計回りに、和賀連峰(この5月がなつかしい!)、秋田駒、岩手山、八幡平、森吉山(この6月がなつかしい!)、白神岳(同左)。白神連峰の奥には岩木山も顔をのぞかせていました。もちろん男鹿半島や秋田平野も一望の下。それにしても、独立峰・鳥海山の存在感は圧倒的。
・山頂には立派な奥宮と参籠所がありますが、あまり人の気配はありませんでした。最初は単独行の男性一人のみ。話をしてみると、ザ・ブーンから前岳〜中岳を越えてきたとか。それもたった3時間半で。健脚だなぁ。でも、「中岳からが藪でひどくてもう歩きたくない」って感じでした。ってことは、私はこれから気合いをいれないとならないな、と心の中で思っていました。そのうち、旭又の方から若い仲良し男性3人組が登ってきて、楽しそうにコンロとコッフェルを出していました。その後もしばらく山頂でのんびりしましたが、4時近くなっても団体さんは登場しませんでしたね…
・でもって、名残惜しい山頂を後にして、途中まで往路を戻り、野田コース分岐からは「藪がひどい」縦走路へ。確かに下草がうるさい部分もありましたが、藪というほどでも無いような・・・ トラバース道なので、傾斜があって細い踏み跡のところは歩きにくいのですが、難儀をするようなほどではありませんでした。夕方を過ぎ、少し涼しくなってきたころ、ちょっこり中岳頂上に。三角屋根の避難小屋を兼用した神社があります。今夜はここで一泊。秋田市街地とその奥やや左手に鳥海山がバンと見える地です。その左には、なつかしの和賀連峰が連なっていて、これまた嬉しい限り。夜は山麓でお祭りがあったようで、花火が上がっていましたが、大玉がほんの小さく望めました。夜は満月。
・翌日は秋田平野の夜明けを鑑賞してから、下山。たしかに中岳から先の道はとても良い道。これと比較したら、昨日の後半は「藪がひどい」というのは正しい表現です!
・三角井戸はその名の通りの形状。水は流れているというよりは、溜まっているというべきでしょう。
・前岳には二万五千分の一の波線とは別に、直接稜線沿いに山頂を通るコースもついていました。
・女人堂からの展望も堪能できます。その後は起伏も緩く、森林浴満喫。日曜日だからか朝早くから登ってくる方(単独行で2名)とすれ違いました。スキー場頂上から先もなんとも快適なハイキングコース。
・ザ・ブーンに到着したのは開館10時のはるか前。バスで秋田駅に戻りますが、付近の公園道路では、グラススキーを楽しんでいる人たちを見かけました。一大レクリエーション地のようです。秋田市民が羨ましい〜。
【余談】ところで、中岳避難小屋に忘れ物をしてきてしまいました。お値段の張るものではありませんが、私にとっては思い出深いキャンドルランタン。(あとで写真を見てみると、確かに写っていました。)
【2012/09/09 アップデート】このランタンは、秋田の親切な山ヤさんのお陰で既に手もとに戻っています!! ありがとうございました。また、他のみなさまにもご心配をおかけしました。
コメント
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土曜日は山々がくっきりと見えて、最高の天気でしたね しかもほぼ満月でした。 nomoshinさんは強力な晴れ男ですネ
秋田の山旅、満喫されたようで本当に何よりです ポピュラーな旭又口ではなく、野田口を登られたことにも拍手を送らせてください
お元気ですか? 体調はいかがでしょう?
今回の太平山については、事前にkamadamさんの記録なども参考にさせて頂いてルートを選定しました。
お天気の件ですが、昨年までは本当に無敵の晴れ男でした。今年は、まぁまぁ人並み、って感じです(笑)が、この太平山で完全復活を願いたいです。
それにしても、山頂からの展望は時間がたつのもわすれるような楽しさでした。林相の美しさも感じましたが、きっと残雪を踏みつつの新緑のころが素敵でしょうね。
次は旭又をベースにして、馬場目岳などと組合わせて周回したいと思っています。
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