乾徳山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,226m
- 下り
- 1,207m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
頂上直下の天狗岩の下では、渋滞。この壁は鎖に掴まって登れば特に危険ではありません。頂上からは水のタル、国師が原を辿って下山しました。 |
写真
感想
2012年5月13日、前日は民宿に泊まり、5時半に起床。6時から朝食、車で乾徳山の登山口辺りの駐車場まで移動し、仕度を整える。うすら寒いので肌着にミッドレイヤー、さらに薄手の長袖をまとう。登山口の標高は820m、乾徳山は2031m、標高差およそ1200mの行程である。駐車場を出発し、民宿「山吹荘」の右手に入る。民宿の立ち並ぶ集落の舗装道路を登り、「旧坂本家」で右に曲がる。乾徳山登山口からゲートを開け、登山道を登ると直に汗ばんでくる。長袖をザックに納める。薄暗い杉林の尾根道をゆっくり登る。杉林はいつしかアカマツの混じる雑木林となり、道萬山1,314mに到着。雑木林に囲まれて展望は無く、少し休んだだけで出発。少し下って、再び登りにかかるとガードレールが見えて来て、「熊注意」の看板が倒れている。林道を横切って登山道に入るが、またまた林道。これも横切って急登を登って行き、振り返ると、木立の間から雪をいだいた富士山が垣間見える。右下に牧場らしき原っぱを見下ろし登る。勾配が緩やかとなり、灌木帯から抜け出ると、一遍に明るい草原に飛び出る。その真ん中にある「月見岩」の周りには多くの人が休んでいて、左手から登って来る人、そして道萬尾根から登ってきた人も合わせて大賑わい。この広い草原、「扇平」と記されている。月見岩に登って高みの見物。黒々とした外輪山の向こうに富士山が、子供が描く富士山そのものの姿を見せている。これは素人写真そのもの、富士山を真ん中に置いてシャッターを押す。この季節には珍しく澄んだ空気で、南アルプスも白い稜線を連ねている。甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、農鳥、塩見、赤石、聖と、いつも見ている南アルプスを裏から眺める。扇平を横切って再び雑木林の中を進み、石がゴロゴロ重なる道を登る。道は急登となり、クサリやハシゴが現れるが、クサリに頼らず岩を掴んで登る。最後のクサリ場はこの山最大の難所、これを避けて巻き道も作られているが、ほとんどの人は鎖場を登り、大渋滞が起きている。最初はクサリに頼るが、5m程登ればあとは岩を掴んで這い上がる事が出来る。ウ〜、楽しいイ〜。この崖を登り切ると、小さな石祠が立つ乾徳山頂上だ。岩が重なる狭い頂上は人で溢れていて、周りの景色を楽しむどころの話では無い。ちらっと眺めるが、五丈岩のたつ金峰山、それ以外ここらの山は同定出来ない。人のいない場所に降り、岩に坐ってお弁当を食べる。お弁当も食べ終わって、下山開始。混雑を避け、登ってきたのとは別の道を下る。いきなりの渋滞。何があるのかと覗いて見ると、鉄梯子。この道は人が少ないので、渋滞があっても左程気にする事は無い。「水のタル」で折り返し、その後も急降下が延々と続く。ダブルストックで膝の負担を少なくしているつもりであるが、早目の下降であんまり旨く使えない。2時間程下り、林の中から明るい草原に降り立つと、ここは「国師ガ原」。小屋が現れ、「高原ヒュッテ」と記されているが、ヒュッテと名ばかりの、今にも壊れ落ちそうなプレハブ小屋。覗いて見ると荒れ放題、今は使う人も無さそうだ。小屋の裏手にシカが3頭、草を食べている。すぐ近くでわたしが見ていても無視。これが本当のシカト。錦晶水でひと休み。パイプから水が豊富に流れているが、これは湧き水ではないので飲むのは止め、顔を洗うに留める。この先、道はなだらかとなり、足早に下って駐車場に帰り着いた。「みとみ笛吹の湯」で汗を流し、サッパリして帰途に着いた。
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