横尾山から飯盛山[奥秩父と八ヶ岳をつなぐ](山梨県北杜市/南牧村)
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,139m
- 下り
- 1,022m
コースタイム
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 8:00
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
復路は清里駅〜野辺山駅間小海線に乗車、野辺山駅からタクシーで黒森にもどる |
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写真
感想
黒森集落内に駐車し、信州峠までは車道歩き。信州峠でコンクリートの階段をのぼって横尾山への登山道にはいる。熊笹と葉を落としたカラマツの林の中、朝一番の急登はこたえる。ひと喘ぎで横尾山台地の東の端に到達するとそこはカヤトの広がる原で、すばらしい展望が待ち構えている。振りかえるとみずがき山の岩峰群と金峰山の五丈岩が逆行に光る。富士山は少し霞んでいる。南アルプスは北岳だけが白く光っている。八ヶ岳が正面の稜線からのぞいている。やがて潅木や岩がちな尾根となり、似たようなコブをいくつか越えて横尾山の山頂に到達する。黒森鉱泉側の眼下には牧草地が広がり、ここも八ヶ岳と南アルプスの眺めがすばらしい。霜の解ける音が聞こえる。すぐ横の木に「太平洋−日本海横断成就」というプレートがくくりつけられていて、いたく刺激される。
さて、ここからが今日の本番。磁石と地図をチェックして西へと稜線を歩き始める。熊笹は深いが踏み跡は十分しっかりしており、好天も幸いしてルートファウンディングを必要とするところは皆無である。赤テープや山梨県境界見出標が適度な間隔であらわれる。いくつかの小ピークをこえ、賽の河原のような土が露出した鞍部からひとのぼりで巨岩・豆腐岩の脇にたどり着く。ここから西側の次のピークに登りかけて南側にカヤトが開けると県境は南に直角に曲がる。ここから先の槍、三ツ沢の頭そして飯盛山のピークや牧草地までが手にとるように見える。
ここから槍まではヤセ尾根で道を間違える心配はない。右手には野辺山のパラポラアンテナが見える。木賊の大ダルに急降下したあと、小ピークを3つほど越え最後の急登をこなすと俗称「槍」の山頂に飛び出す。槍のピークには補助三角点が埋設されており、それもうなづけるような最高の展望台と思えた。北西側は樹林でやや展望がきかないが、北東にはいままでの横尾山の稜線、東は金峰・みずがき、南は富士から北岳、甲斐駒はまだ白くない。そして西には圧倒的な大きさの八ヶ岳連峰。
ここからわずかにくだった尾根の分岐で右の尾根に入る。三ツ沢の大ダルに向かうにつれて、尾根は広がり、カヤトの中の踏み跡が錯綜する。とにかく西にむかって上ると尾根は徐々に狭くなり、傾斜が緩むと南側にカヤトが開ける。カヤトと樹林帯の境界をすすみ、再度、樹林の尾根でヤブをこぐと今度は西側に牧草地が開け、正面に飯盛山が姿をあらわす。三ツ沢の頭の西側だ。ここから数10メートルもくだるとバラ線の牧柵があらわれる。これでひと安心。
飯盛山へはこの牧柵にそってひたすら進めばよい。稜線の南西には広々とした牧草地が広がっている。しかし、現実はあまくなく、牧柵沿いはヤブが多くて歩きにくい。飯盛山から東に続く1620m圏に至れば一投足で飯盛山。ここで今日はじめて人の姿を見る。360度の展望はいうまでもないが、子どもづれをはじめとして人が多い。カラマツ林の道をたどって平沢集落へ下山。そして、清里駅までは車道歩きとなる。小海線で野辺山へ。野辺山でも駅前にタクシーがいたので黒森までタクシーに乗車。
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