編笠山〜権現岳
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- GPS
- 25:35
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,378m
- 下り
- 1,766m
コースタイム
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 5:38
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 4:40
権現小屋から権現岳往復20分
【参考コースタイム】昭文社地図 5:00,4:35
天候 | 9/12:晴のち雲一時雨 9/13:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
帰り)甲斐大泉駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体に登山道と道標はしっかりしていて危険箇所もなく安心して歩けるコースだ。 観音平からは樹林帯の中のゆったりとした登り、押手川付近から勾配がきつくなる。編笠山付近は岩ゴロ道になり、青年小屋への下りは岩伝いの道となる。 青年小屋から権現小屋までは急登でギボシ付近は鎖場が続くが、足場がしっかりしているので両手を使えば問題はない。 権現岳から前三ツ頭までは展望の稜線歩きが楽しめる。前三ツ頭から急勾配の下りのあと、ゆるやかな長い下りが天女山まで続く。最後は天女山登山口からの車道歩きとなる。 登山ポストは観音平登山口と天女山駐車場登山口にある。トイレは小屋以外には観音平駐車場(簡易トイレ)、天女山頂上にある。 アフターの温泉は甲斐大泉駅から南5分にあるパノラマの湯で(冨士を眺める広い露天がウリ、700円)。 |
写真
感想
今回は八ヶ岳南端の編笠山+権現岳のゆったり1泊山行。泊りは青年小屋か権現小屋かで迷ったが、朝夕の景観重視で権現小屋とした(結果的にこれが大正解)。
初日朝、中央線小淵沢で下車すると夏シーズンオフなのに意外と人が多い。タクシーは順番待ちで番号札をもらい、結局20分程度待たされた。
観音平からはミズナラ林のゆるやかな道を登っていくとやがて雲海展望台に着く。だが周りに木が茂り、もはや展望台とは云えなくなっている。その後、シラビソの林を進むと苔むす道となり、苔を手で押して水を得たという押手川に着く。ここから道は次第に急勾配になり、だいぶ苦しくなった頃に編笠山頂上に着く。しかし頂上周辺は雲で覆われ期待した展望は不発に、とても残念。仕方なく石伝いの道を降り青年小屋に行く。ここで雨がポツポツしだしたが、美味と評判の乙女の水で一息いれ、先を急ぐことにした。
青年小屋鞍部からダケカンバの斜面を登っていき、ハイマツ帯に来ると下方に小淵沢から諏訪方面が明るく光って綺麗だ。ギボシ付近の岩場にはお花畑があり、ウスユキソウなどがまだ十分楽しめる。ギボシのトラバースにかかると今宵の宿の権現小屋が見え一安心。小屋に着くころには天候も回復してきた。
小屋に荷を置いて権現岳に向かう。小屋から急勾配のすぐ上は稜線登山道の分岐点で、ここは絶好の展望台になっている。ここからしばらく行くと権現岳の岩稜に着く。頂上に鉄剣があり、狭い頂上になんとか座ってみる。南側は視界が広がり形のよい編笠山が眼下に見える。
夕食はスープ、サラダ付きのカレーライス、陶器の器に盛られ、ちょっぴり贅沢な気分にさせる。小屋番さん一人で切り盛りしている。このあと小屋の前からギボシに沈む夕焼けを楽しむ。日が暮れるとランプの灯りのもと小屋は静けさに囲まれ落ち着いた気分に浸れる。今宵の宿泊客は全6名。ストーブとこたつを囲んで消灯まで山談議の楽しい時を過ごした。
翌朝早く、小屋上の稜線分岐点に上がる。まずは赤岳、阿弥陀岳の迫力ある山容が目に入る。雲海の上の日の出が、そして南アルプス、中央アルプス、御嶽山、奥秩父、うっすらと冨士山、そして槍・穂高と、全方位の大パノラマが展開し、全く飽きさせない。
小屋に別れを告げ、分岐点に戻ってから権現岳の脇を通り、ハイマツの稜線を行くと三ツ頭に。ここからも赤岳、阿弥陀、権現の迫力ある景観が楽しめる。その先、前三ツ頭からはもう下るだけ。最初の急勾配から緩やかな道に変わり天女山に着く。ここの展望台の周りも樹木に覆われていた。そして天女山登山口から長い車道歩きを経て甲斐大泉駅に着いた。このあと駅近くのパノラマの湯で汗を流し2日間の山旅を終えた。
展望がよく静かなランプの山小屋がひときわ印象深い山歩きだった。
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