富士山・須走口(1泊2日) 富士山あっ晴れ!の巻
- GPS
- 23:05
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 814m
- 下り
- 812m
コースタイム
5合目登山口 13時15分
6合目(長田山荘) 15時10分
本6合目(2700m) 16時10分
小屋跡 16時45分
7号目(大陽館) 17時40分
◆往路1日目 合計4時間25分(休憩含む)標準時間 3時間
<2日目(9月9日)>
7号目(大陽館) 1時05分
本7合目(見晴館) 1時50分
8号目(分岐点) 2時35分
本8合目(江戸屋) 3時10分
8号5勺(御来光館)4時05分
9合目 5時00分
(ご来光 5時15分)
山頂着 6時25分…9号目から山頂は大渋滞で時間がかかった
◆往路2日目 合計6時間20分(休憩含む)標準時間 3時間10分
◆往路合計 10時間45分 標準時間6時間10分
山頂発 7時35分
本8合目 8時20分
7合目(大陽館) 9時50分
5合目登山口 12時20分
◆復路 合計4時間45分(休憩含む) 標準時間 3時間
◆総行程15時間30分 標準時間 9時間10分
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山道に矢印の標識やロープがあり迷うところはほぼない(吉田口と間違って降りてきている人もいたが)。8合目で吉田口からの登山者と合流するので人が多くなる。下りの須走は7合目までの山小屋のところで山小屋に寄るルートとなっていて登山道と合流する。7合目過ぎから別ルートとなるが最後の5号目付近は登山路と下山路が微妙に違う。 |
写真
感想
初めての富士山。職場のSさん、Gさん、Aさん、Iさんと合計5名。登山の様子については写真のコメントを見ていただくとして、ここではこれから登山を計画している人(この時期なので来年の夏となろうが)の参考になるよう準備と実際の様子を記したい。
◆プランニング
ガイドブックにも書いてあるが、1泊で行くか、日帰りで行くかを決めることが計画の最初のポイント。私たちは男女混合の中年(というと失礼と怒られる30代もいるが多くはそれ以上)で、「ほぼ初心者」もいるチームなので、泊りを選択した。高山病対策としては時間をかけることと書いてあるので、泊ることで身体を慣らすことも考えた。泊りの場所は往路の中間ということで6合目の大陽館にお世話になり、2週間前に予約した。1泊2食で9750円。
実際には他の山と比べて若い人の割合が非常に多く、日帰りの登山者が多かった。ただ、登山路の途中では高山病だろうと思われる動けない若者が結構いて、つらそうだった。なので「泊り」は高山対策ということで意味はあったと思うが、ある程度脚力があり、途中の休憩を長めにとれば、「日帰り」でも行けそう。6合目までは地図の標準登山時間で約3時間で、ここまで3時間で登った人は頂上までだいたい3時間かかるそうだ。そして下山は登頂の時間の半分が目安。なので6合目まで3時間の人は、頂上までのべ6時間、下山までのべ9時間となる。私たちは6合目まで4時間25分で、山頂前のご来光の後に渋滞となり時間がかかったこともあり総行程は15時間超かかった。15時間超を泊りなしで行くのはつらいと思うので、6合目まで3時間で行ける人、つまり、標準時間と同じで登れるレベルにあれば泊りなしの日帰りで登ることも十分に可能である。
山小屋も同行の一人は、違う小屋の経験もあるけど、どこに行ってもそんなにゆっくり寝れる所はないとのこと。また12時を過ぎると出発する人が起き出すので、これが気になる人は寝れなくなる。私たちも熟睡はあきらめて12時30分に起床、13時に出発とした。夕食が終わるとやることはないので8時前には横になったがいわゆる雑魚寝でスペースは限られ(普段、寝返りをうてる幸せを再確認できる?)、ほとんで寝ていない。他のメンバーも30分とか1時間寝ては起きての繰り返しだったそうだ。従って、山小屋での泊りに過剰な楽しみを期待してはいけない。あくまで休憩と仮眠する場所と割り切って準備した方がよいと思う。
事前の読みとしては、山小屋に着いた後は、そこまでの状況や体力と天候に応じてパターンが分かれると予想。特に体力の差があるので、頂上まで行くメンバーと途中でご来光を見て頂上は諦めるメンバーに分かれると思っていた。しかし夜の天候のよさを見て、今日登らないとまた来ても次にこんなに恵まれた条件で登れることはないだろうと考え、極力ペースは落として全員登頂を目指し、達成できた。須走口からの斜面なので9合目ではどこでもご来光を見ることができ、無理して頂上に登ろうとしなかったことも結果的にはよかった。一人は9合目すぎに高山病で非常に眠くなったと言っていたが、他の人も頑張っていたので脱落することがなく完勝パターンとなった。分かれていたら頂上組からも脱落者がいたかもしれない。ただお鉢巡りをする余力は誰も残ってなかった。。でも満足。
◆食事・飲料
食事は、5合目口でお店の昼食、山小屋で夕食、山頂で山小屋でもらったお弁当で朝食、下山して昼食、ということで基本的にはお店や小屋での食事とした。できるだけ荷物を増やしたくなかったので、この選択は正解だった。途中の行動食としてはゼリーが活躍した。特に起きてすぐの夜中の出発時は、いわゆる「シャリばて」にならないよう行動食を少し食べるとよいだろう。山小屋の大陽館は、夕食が充実しているとの評判で、定番の食事だけれど、豚汁とごはんはおかわり自由だった。お茶はコップ1杯だったが、この1杯がいちばんおいしかった、という人もいたぐらい美味だった。
飲料も荷物の許す限り持っていこうということで多い人は2.5〜3リットル、少ない人でもペット1本は予備で都合2本持っていった。飲料は買い足しができる(ただし400〜500円の富士山価格)ので体力と財力に応じて持っていくとよい。高山病対策で水分は補給した方がよいと言われているが、暑くなかったのでそれほど飲まなかった。
◆装備・服装
途中で濡れてそのまま寝たら風邪をひくだろうし、山頂は寒いだろうし、ということで服装は多くなりがち。実際、事前に何度も詰め直しをした人もいて30〜40リットルのザックはみんなパンパンで出発した。
結果として私たちは運よく雨に会うことがなかったので衣類は足りた。スパッツやレインパンツをまめに装着すれば着替えも最小限でいいだろう。ただ寒さ対策には、しっかりしたアウターとダウンかフリースの2点は必須。逆に言えばこの2点を持参し、重ね着すれば余程の寒がり屋さんでない限り寒さはしのげると思う。風も強い。ただ日出前の9合目近くでは手先や足先が寒さでかじかんだ。寒さに弱い人は手袋は厚手のものがよいだろう。
ヘッドランプや日焼け対策などその他の備品も用意すると荷物はどうしても増えてしまう。しかしできるだけ荷物は軽くした方がよい。私たちも最後の方は女性陣のお弁当や飲料を男性陣が代わりに持っていき、少しでも荷物を軽くした。
◆トイレ
基本は有料で1回200円だが、5合目の茶店では食事をしたら無料、大陽館では券を持っていれば帰りの途中でトイレを無料で使うことができた。場所にもよるが案外きれいだった。ただ、山頂は9月になってお店の閉鎖と共にトイレもなくなっているようで使えなくてちょっとあせった。下山途中の8合目の山小屋で使わせてもらった。行く前に「小銭を準備のこと」とメンバーに準備してもらったら、皆さんたくさん小銭を持ってきてしまいました(笑)。
◆最後に感想
1週間前の天気予報では雨、直前の予報でも曇り・雨との予報で、天候は期待していなかったが、上りは曇りだったものの2日目は快晴となり、雲の上に登って、ご来光を戴くことができ、ほんとにラッキーな山行だった。下りは須走で調子にのって滑るように降りていたら、途中からヒザと足先が痛くなってしまい、ペースは大きくダウンして、やっとの思いで下山した。兎にも角にも一度は登ってみないとその醍醐味は分からない富士山でした。あっぱれ。
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