草紅葉の巻機山(天狗尾根コース)
- GPS
- 06:09
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,676m
- 下り
- 1,661m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
割引沢に入渓してすぐの吹上の滝は、赤ペイントに従うと右岸を高巻くことになるが、滝のすぐ右から簡単に登れる。 天狗尾根登り口の岩場に赤ペイントで矢印がたくさん有り明瞭。天狗岩を過ぎたところの稜線に突き上げる沢を登る感じで上に進み左に折れながら潅木帯を登っていく。鎖やロープもあるが掴むほどでない。思ったほど高度感でなかったので緊張感はなかった。 天狗尾根稜線にでれば快適な稜線歩きが割引岳まで続く。 |
写真
感想
2002年の10月にヌクビ沢から巻機山に登ったことがある。その時は、なぜかとても怖くて緊張して登った記憶だけが残った。それが尾を引いて、以降の巻機山は井戸尾からの往復だけ。なんとしても、沢コースを再訪問してみたい・・・
そう思いながら月日だけが過ぎ、そして今回のリベンジ?となった。
フェーン現象で生暖かい風が吹く山麓をスタートし、割引沢に入渓する。
先行登山者が二名。しかし足取りを見ているとちょっと不安。「この先大丈夫だろうか・・・」と思いながらも先に行かせてもらうと我が道を行ってしまった。
吹上の滝までは右岸に付けられた巻き道を行くが、沢どおしで問題なさそう。そして、赤ペイントはそのまま右岸を高巻くように誘導しているが、私は前回の反省から滝下に下りて、そのまま沢どおしに登る。吹上の滝は水流の右側から簡単に登れた。秋はこのコースが正解だろう。
滝上で右岸のスラブに渡り、そのままアイガメの滝の左側を登る。鎖が設置されているが、鎖を掴まなくても簡単に登れる。
(2002年の時は、アイガメの滝まででかなり緊張感があったはず・・・)
登った先は一旦樹林帯に入り、短い鎖場で再び沢床に下る。
そこからは沢どおしに平凡な登りがヌクビ沢分岐まで続く。
分岐からは左手の割引沢を天狗岩を右手に見ながら水流沿いに適当に(といっても赤ペイントを参考に)登る。威圧的に見えた天狗岩も基部を回り込むような場所までくると弱点が見えてくる。天狗岩の奥には稜線に続く小沢があって「結構傾斜がゆるいじゃん!登れるんじゃね?」と思いながら、手強い滝を高巻いていたら、その小沢横の岩場が天狗尾根に向かう登り口だった。
となれば、話は早い。とりあえず沢沿いに登りながら鎖やロープに導かれるように左手の潅木帯をぐんぐん登っていく。傾斜は強いものの滑り落ちるような感じではなく笹や潅木を補助的に掴んで登っていける程度。過去の記録を読むと「高度感で足がすくむ」という表現もあるが、それほどでもない。潅木が茂っているので安心感もある。
稜線までは標高差にして200mほど。それを一気に登るわけで、きついといえばきついし、楽しいといえば楽しい。やっぱり楽しいの気持ちが強かったかも。
稜線に出てからも、割引岳まで300mの標高差があるのでそれなりに大変だ。しかしこのコースの魅力は登りきった先が頂上というルートにある。初めて歩いた人なら(私もそうだけど)感動ものだ。
割引岳からの景色は最高だった。巻機山山頂方面の山肌はすでに草紅葉が始まっているらしく微妙な色合いを見せていた。少しだけ休憩してから、その山肌を縫うように付けられた木道を進み登山者で賑わう御機屋に到着。写真だけ撮ってそのまま下る。
避難小屋を経てニセ巻機山に登り、草紅葉の美しい巻機山の最後の姿をこの目に焼き付けてから本格的な下りに入った。
今回は紅葉についてはまったく期待していなかったが予想外に草紅葉の始まりの絶妙な色合いの景色を楽しむことができた。山は登ってみないとわからない。そんなことを実感した山行だった。
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