八ヶ岳 権現岳東稜
![情報量の目安: A](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
- GPS
- 14:27
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,624m
- 下り
- 1,618m
コースタイム
- 山行
- 13:51
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 14:28
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
写真
装備
個人装備 |
50mダブル2本
180スリング2本
120スリング4本
60スリング2本
アルパインヌンチャク10本
アイスフック1個
カム#0.5〜#1
ハーケン数枚
クオーク1本
ストレートシャフト1本
シモン12
|
---|
感想
昨シーズン訪れた旭岳東稜。登攀中、直ぐ隣には権現岳のピークに突き上げる様に続く雪稜、上部にはバットレスの岩壁を有し魅力的なラインに感じ来シーズンに再訪を約束。その時の約束を果たすべく、権現岳 東稜へ雪稜を楽しみに行ってきました。
早朝、取り付き付近にて日の出を迎える様に早出のアプローチ開始。煌々と降り注ぐ月明かりと、頭上がら伸びる一筋の明かりを頼りに出合小屋を目指します。積雪が少ない為か水量の多い沢を幾度となく渡渉し出合小屋へ到着。 小屋にて登攀準備を済ませ権現沢左俣へと進路を取ります。赤岳沢分岐からはトレースは無く権現沢へ入った途端ラッセルの開始です。
徐々に日が昇り数日前の降雪により、これから目指す南八ヶ岳東面の山肌は、白のキャンバスにモルゲンの赤が映え登攀意欲を掻き立てられる一方、現状は雪との格闘。出合小屋からゴリュジュ帯を抜けるまで1時間強の時間を費やし、今後の行程に不安を抱きながらも、ゴリュジュ帯を抜け左岸に出会うルンゼを上部稜線目指し詰めます。ルンゼは比較的雪は安定。一気に高度を上げ稜上に上がれば権現岳 東稜へ乗ります。
ルンゼから詰め上げると稜上はヤセ尾根から始まり比較的雪質は安定するも、少し高度を上げると尾根は広がり、積雪は見る見るうちに増加。
終始股下、腰のラッセルに喘ぎます。2本足で進むなど皆無な状況。緩い雪面にても四つん這いになり時間と労を削りながら少しづつ高度を上げる中、時間敗退が頭を過ります。
敗退、継続の判断に葛藤を余儀なくするも背を押すのは雲一つ無い青。快晴無風にモチベーションを保ちながら上部雪稜まで高度を上げ、急峻なナイフリッジの通過へ。
短く高度感はあまり無いが雪質が非常に不安定。一部リッジに馬乗りになり通過しバットレス直下の雪壁へ進みます。此処も非常に雪質は不安定で振り返ればコンテの通過が望ましかったのではと反省。 雪壁を登り切るとバットレス基部へ突き上げます。 ( )内は個人的な体感グレード スケル
1P(掘15m) バンド状の草付のトラバース。バンドには雪が乗りグレード以上に悪く感じた。ロープの流れを考慮しグラグラのハーケンと怪しげな岩角にてピッチを切る
2P(⁺ 30m) バットレス核心ピッチ。左寄りのリッジに絡むようフェースに高度を上げる。傾斜は極端では無いがNPの決まる所が無い。残置を探しながら高度を上げるのは非常にメンタルに答える、リングボルト2本でピッチを切る
3P(⁺ 50m) 出だしだけが悪かった。出だしの岩壁を乗り越せば上部は階段状の草付から雪稜
ロープを畳み雪稜を詰めれば一般道へ合流。雪をベットリ纏った稜線はトレースは無く新鮮さを感じる。下降路であるツルネを目指しトレースを刻み朝日岳のピークへ。恐らく東稜から登攀してきた方のトレースに拾われ快適にツルネより高度を下げる事が出来ました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する