裏銀座(三俣蓮華〜鷲羽〜水晶〜雲ノ平〜黒部源流)
- GPS
- 55:20
- 距離
- 51.0km
- 登り
- 3,508m
- 下り
- 3,498m
コースタイム
13:05三俣山荘(テント泊)
16日 5:10三俣山荘 - 6:00鷲羽岳 - 7:45水晶岳 - 8:40祖父岳 -
10:30雲ノ平山荘11:00 - 12:40黒部源流 - 13:10三俣山荘(テント泊)
17日 6:10三俣山荘 - 12:40駐車場
天候 | 15日:晴時々曇り後雨後晴 16日:晴 17日:曇り時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
≪新穂高〜鏡平≫ 相変わらずこの林道の長いこと。ワサビ平小屋が なかったら、めげる人が多くなるかも。 ≪〜双六≫ 右手に槍や尾根筋を眺めながら登れるので飽きません。 ≪〜三俣≫ 鷲羽岳や三俣蓮華岳を眺めながらのトラバース道です。 ≪〜鷲羽≫ ザレた登りですが、三俣蓮華や黒部五郎や薬師を眺め ながらの登りは最高です。 ≪〜水晶≫ 水晶岳頂上付近は岩場です。 ≪〜祖父≫ 祖父岳の山頂は意外と遠い印象でした。 ≪〜雲ノ平≫ 雲ノ平を眺めながらの快適な下りです。 ≪〜黒部源流≫ 暫くは黒部五郎岳を眺めながらの快適な高原歩きです。 黒部源流が近づいてくると九十九折れの下りです。。 ≪〜三俣≫ あちこちから湧水が湧き出ていて、涼感に溢れてます。 |
写真
感想
3日目の晴天は難しそうという予想が一転、台風が前線を北に持ち上げる
という超ラッキーな仕業でこの三連休がなんと全日晴れそう、となれば
念願の裏銀座に直行です。
今回の主目的は鷲羽、水晶。天気次第で雲ノ平とします。3連休という
ことで駐車には不安がありましたが、前日10:30到着で問題なしでした。
お陰で翌日は休息十分で出発できました。
久しぶりの鏡平では、槍の穂先は残念ながらガスの中。帰りに期待する
として、先に行きます。晴れのモチベーションは結構パワフルで双六
小屋までほぼ疲れ知らずで到着です。ここからでも、やっぱり鷲羽岳は
魅惑的です。
今回はその山に最接近し、多分登れるのです。嬉しいに決まってます。
双六からは巻道で三俣に向かい、晴れていれば三俣蓮華岳も登ること
にします。途中からは右手に崩壊の進む硫黄岳が、左手には初期の紅葉
が美しい三俣蓮華岳への稜線が延びていきます。
三俣蓮華山頂への分岐に着くと、山頂付近はガスが掛かったり取れたり
という様子です。どうしようか迷いましたが、帰りの天気に確信もない
ので登ることにしました。とはいえ、頂上までは僅か10分足らず。頂上
からは鷲羽岳方面は開けてましたが、それ以外の方面はガスで見えずと
いう状況でした。
山頂を後にすると、いよいよ目の前には視野に一杯の鷲羽岳が広がって
きました。白い岩稜と這松の緑のコントラストといい、均整のとれた
ピラミダルな山頂といい、そして何と言っても山頂から両脇に拡がる
稜線とあいまって、その名の通り両翼を拡げる鷲に例えられるのは何の
誇張もないといえるほど見事な山容です。
初日は三俣のテン場で幕営。到着が早かったおかげで、鷲羽岳を全面に
仰げるポジションにテントが張れて、最高でした。
翌日は早朝から鷲羽、水晶、雲ノ平を周回しました。鷲羽岳には夜明け
前から登り始め、周囲の山が朝焼けに包まれていく中で、登れて最高の
気分でした。そんな中あっという間に山頂に到着です。山頂からは槍に
笠に双六に黒部に水晶にと抜群のパノラマが堪能できました。
次は水晶、途中までは急なところもなく快適な稜線歩きです。左手には
憧れの雲ノ平が見え始めます。高い標高にそびえる溶岩台地です。
水晶岳が近づくとともに、野口五郎岳が見えてきます。丸みを帯びた
山容です。水晶岳山頂からのパノラマは裏銀座のほぼ全山と槍や笠
までを見渡せ、もう圧倒的でした。
水晶の後は、祖父岳を経て雲ノ平に行きました。憧れの場所の一つ
です。岩が其処此処に配され、水晶と黒部五郎を近景に仰げる天空
の庭という印象です。ただ、日本最後の秘境という名称に煽られた
妄想的期待からすると、こんなんか? という印象もありました。
雲ノ平の後は、黒部源流なる、これまたロマン溢れる名のポイントを
経て三俣山荘に戻りました。岩と苔から湧き出る水が幾つもの水の筋
となって糸のように細く流れ出ているのが裏銀座の最奥地の源流、
すなわち黒部源流という私の妄想的期待と異なり、現実の姿は轟々と
流れる立派な沢でした。いつかの機会にこの沢を更に登ってみたいと
思いました。もっとも黒部源流を経て三俣山荘に登る道には湧水が
いくつも流れ出ていて、それに近い姿を見たような気がしました。
翌日は下山のみです。この日は結構な強風と標高の高いところでは
ガスといった天気で始まりました。しかし時間が経つにつれてガス
は消えて行き、秩父沢あたりでは槍ヶ岳がとんでもなくクッキリ
見える等とても視程の良いお天気になりました。お蔭で下りも
最高の気分で降りることができました。
最高の天気の下、裏銀座主脈で大満足の山行ができました。
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