北岳 快晴パウダーな大樺沢右俣
- GPS
- 09:34
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,817m
- 下り
- 1,809m
コースタイム
- 山行
- 2:54
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 2:57
天候 | 晴れ、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
夜叉神から広河原まで片道14km、 ちょうど半分くらいの箇所が大きく崩落してるが高巻けば通過できた 崩落箇所の夜叉神側はかなりのガレガレザレザレで滑ったら崖下へ真っ逆さまなので、なるべく壁側を歩いた 反対の広河原側は比較的安全だが気を抜けない、通過には5分もかからない ただし、上からの落石やさらなる崩落がある可能性があるため要注意 |
写真
感想
最近は雪山で泊まるなんてめっきりやらなくなったが今回は一泊で北岳へ行ってきた。北岳はワンデイできなくも無いがやるなら0時発14時下山って感じの完全燃焼系になるだろう。自宅から夜叉神峠まで5時間ちかくかかって遠いので0時スタートはつらい。なので金曜はまったりアプローチ、土曜はピーク獲って速攻下山という1泊2日プランで行こう。木曜に仕事を終えたらクルマを走らせ夜叉神へ向かう。静岡を通るのでさわやかも忘れずに。クルマで山梨県に来たのは初めてかもしれない。実は夜叉神峠に来たのも初めてだった。ぐねぐねぐんぐん登る。すげえ道だ。ここが聖地夜叉神峠か。原付で登るのは辛いだろうな。
現地でよもやんと合流して広河原までひたすら歩く。泊まり装備のザックと板とブーツが重い。目指す北岳は全く見えず。小雪が舞っている。風は轟々唸っていて木々がざわざわミシミシ鳴いている。上の方はどうなっているのかわからないが今日は2,200mの白根御池小屋まで上げればいいので気楽なもん。広河原を過ぎて少し大樺沢を登れば1,700mで雪が出てきて板を履く。ようやく背中の重荷から解放された。しかし1,700mで板を履けるって素晴らしいな。今シーズンは常念東尾根とか空木とか木曽駒とか2,000mオーバーまで板を担ぐなんて平気でやっているので1,700mで雪が出てくるなんてご褒美だ。500mちょい沢を詰めたら二股到着。夏道マーキングに沿ってトラバースしたら本日のお宿に到着。まだ12時前だ。天気が良ければ今日ピークへ行くとか肩の小屋まで行くのも考えたが空は真っ白なので小屋で寝ていよう。今日は小屋で暇を持て余さないようにヤスリを持ってきたのでせっせとアイゼンを研いだ。夏の間からずっと「テン場や小屋に着いてから暗くなるまで暇な時間、その時間に何も考えずにアイゼン研ぎたい」と思っていたので念願が叶って嬉しい。なぜかアイゼンの手入れって下界でやりたくないんだよなあ。絶対にアイゼンを使わない夏山でも小屋の暇つぶしのためにアイゼンとヤスリを持って行こうかと思っていたほどだった。17時になったら明日の天気を確認してご飯食べて寝る。夕食はチキンラーメンと残り汁にコンビニおにぎりを投入したやつ。貧しい食事かと思うかもしれないが山で食えばなんでも美味い。早い安い軽い簡単。山はチキラーおにぎりに限る。白根御池の冬季小屋は暖かくて毛布もたくさんあって雨戸を開ければ光も入ってDocomo LTEも入って2,200mの冬季小屋とは思えない大豪邸だった。ここで越冬したい。
2日目は1時半起床。1時間かけてのんびり朝食を食べて支度をして2時半出発。よもやんはご飯とらーめんを食べていた。朝から元気な人だ。昨日は昼寝もしたし夜は7時間以上眠って元気満タン。ここ最近の睡眠負債が帳消しになったので僕もめちゃくちゃ元気だ。外に出ると満天の星空。目指す尾根はくっきり見えている。草スベリを右に左に登ったら尾根の一番ユルいところを目指して北側から回り込んで小太郎尾根分岐へ。やはり風は強い。板で歩くのは厳しいので担いで爪で。肩の小屋に着いたら最後の登りに備えて板デポ。空身なら風速20m/sオーバーでもどうってことない。気温がやたら高いので春の微風だった。凍った斜面に爪を効かせてピークを目指す。いつの間にか辺りは明るくなり後ろには仙丈どーん。甲斐駒どーん。左手には鳳凰三山。オベリスクがよく見える。右手には真っ白な木曽山脈がぷかぷか浮かんでいた。山頂で記念撮影をしたら肩の小屋までさっさと逃げる。板を履いたら無敵だ。大樺沢へ向かってテイクオフ。雪は太陽の光をたっぷり浴びているが標高が高く気温が低いおかげでまだ死んでいない。ビーズのようなボソボソの沼のようなよくわからない雪質だったが概ね快適だった。雪崩そうも無いので気が楽だ。あっという間に二股まで落ちてきたら耐風装備を解除。沢沿いをくねくね流して広河原帰還。沢にはまだ日の光が入っていなかったので快適だった。ここがモナカだったら地獄だろう。あとはぽかぽか陽気の南アルプス林道をてくてく歩いてゴール。冬の南は良い。やはり初めて行くルートは楽しい。これからもっといろいろ行ってみようか。
明日も山なので下山後はちゃっちゃと明日の仕込みをして移動。下界は21度。桜が咲いていた。山梨を出てから気づいた。下山したら甲州名物「ほうとう」を食べようと思っていたのにすっかり忘れていた。次に山梨に来るのはいつになることだろう。
当初はpakuminさん、先輩さんの3人で北岳経由でロングルートを狙っての1泊2日だっが、強風とか先輩さんの急用とかで、2人での北岳までとなった
初日は広河原から少し登山道を登って大カンバ沢へ、
早くから雪が出てきたのでシール歩行、藪さがあるが概ね問題なし、
ただどんよりした曇りと風で気分は思い、
二股分岐から小屋へトラバースして今日はここでお泊り
12時頃に到着したので水作ったり飯食ったり10時間くらい寝たりして過ごした
2日目は草滑りを登っていく、風の通り道なので硬い雪だったり、モナカだったり、あられの深雪だったりで結構スリッピー
稜線に上がる直前で強風とカチカチ雪でアイゼンツボ足にチェンジ
稜線から小屋までは時折爆風で背中の板が煽られる
小屋で板をデポして北岳へ
昨日は最大28mの暴風だったのでカチカチ雪を覚悟したが案外柔らかめ、
サクサク登って北岳ゴール
うーん、間ノ岳、仙丈ヶ岳とも雪はたっぷりだ、絶景かな、
写真を撮ったらさっさと小屋に戻って板を履いて小屋裏からエントリー
大カンバ沢右俣へ、太陽に照らされ、風に叩かれて硬いかと思ったら
もう最高なパウダー
バットレスを横目に滑りのよい雪を存分に楽しんだ
去年はバットレスの左肩、今回は右肩を滑ったことになる、あとは真ん中かーいつになるかなー
ボトムに降りたらデブリやら夏道の藪い箇所をこなして広河原荘まで辿り着いた
1泊した割には体力が有り余る行程だったが
風速23-28mの予報の中、3000m峰に登れてよかったし、早い時間に降りたから最高のパウダーだった、北岳でこれほどのパウダーに出会えるのはなかなか無いのでは
最高の2日間でした
ただ一言 お二人さん 凄いですね〜
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