空木岳(古城ゲート〜池山尾根往復)
- GPS
- 11:14
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,272m
- 下り
- 2,263m
コースタイム
- 山行
- 9:35
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 11:15
天候 | 快晴(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
積雪はなかった。 ナビは駒ヶ根高原スキー場をセット。 古城ゲートから4kmほどチャリ利用。 だいぶ雪も融けたので今後降らなければ林道終点までチャリでいけるかも。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆古城ゲート〜林道終点 ・4kmほど砂利道をチャリ。その後若干積雪があったので徒歩でアプローチ。 ◆林道終点〜池山小屋 ・普通に夏道を歩く。 ・1600mくらいから積雪が出始める。 ・池山小屋の水場は使えない。 ◆池山小屋〜マセナギ ・スキー利用。 ・今回はツボ足トレースがあった。 ◆マセナギ〜ヨナ沢の頭 ・ここが核心。 ・大地獄、小地獄は急な鎖場なので細心の注意を払う。 ・大地獄、小地獄を過ぎて迷い尾根の手前からトレースに従い冬季バリルートを利用。(夏道はトラバースしているが使わなかった) ・このバリルートもなかなかハードなのでアイゼン、ピッケルをしっかり使っていく必要がある。 ◆ヨナ沢の頭〜空木平分岐 ・夏道は尾根の北側をトラバースしているが基本的に尾根通し。 ・巨岩がある場所は適宜巻く。 ・アップダウンあり。 ◆空木平分岐〜駒峰ヒュッテ ・気持ちの良い稜線歩き。 ・少し硬いのでクトーを付けてスキーで歩いた。 ◆駒峰ヒュッテ〜山頂往復 ・この日は強風だったのでヒュッテに板をデポ。アイゼン+ウィペットで登頂した。 ◆駒峰ヒュッテ〜空木平(スキー滑走) ・モナカ気味だったが概ね楽しく滑ることができた。 ・上部は少し硬い斜面がミックスしている。 ◆空木平〜空木平分岐 ・シールで適当に登り返し。 ◆空木平分岐〜ヨナ沢の頭手前 ・密林で狭いので基本シートラで下降した。(滑れるところは滑った) ◆ヨナ沢の頭手前〜小地獄(スキー滑走) ・尾根の南側をトラバース気味に滑走。 ・ほぼ夏道をトレースすることになるが、下りラッセルとなった。 ◆小地獄〜マセナギ ・シートラ+アイゼンで慎重に下った。 ◆マセナギ〜1700m地点(スキー滑走) ・スキーの機動力を生かして一気に下る。 ・ほぼ夏道無視、滑りやすいところを滑る。 ◆1700m地点〜 ・夏道を忠実に下る。 |
写真
感想
本当は仙丈ヶ岳に行く予定だった。
朝3時に戸台をチャリでスタートしたものの去年の台風の影響で林道は崩落&工事だらけ。
一応チャリで突破できるのだがこの様子だと日中は工事車両がかなり入ってきそう。
日曜日なら良かったのだが土曜日はちょっとまずいかな…と思い行先変更を検討。
近場でスキーでも楽しめる山ということで空木岳に照準を合わせた。
そうと決まれば速攻準備。
登山計画書を提出、地図を準備。
何とか5時には古城ゲートを出発することができた。
仙丈ヶ岳対策でチャリを積んできたので池山林道でもそのまま流用。
4kmほどチャリを漕げたので十分時間を稼げた。
これで帰りも楽ちんだ。
出だしは全然雪がなくてまるで秋山。
1500mくらいから徐々に雪が出始めて1700mくらいからつながった。
先行者がいるのかいないのかわからないがトレースはバッチリ。
あまり期待していなかったのだが使えるものは使わせてもらおう。
とはいってもこちらはスキーなので登山道にこだわる必要はあまりない。
登りやすいところを選んで進んでいこう。
マセナギを過ぎてしばらく行った辺りで下山してくる登山者さんに会った。
残念ながら時間切れでピークは踏めなかったそうだ。
しばらく行くと尾根が痩せてきたのでスキーを担ぐ。
頭上の枝がスキーに引っかかってめんどくさい。
しかしここは本ルートの最難関。
大地獄、小地獄、迷い尾根。
トレースは冬期バリルートへとつながっていたのでこれに従ってアイゼンとウィペットで登っていく。
噂には聞いていたが夏と違って冬はかなり難易度が高い。
ヨナ沢の頭を過ぎてようやく歩きやすくなったが雪庇が発達してアップダウンが続く尾根が面倒。
スキーを履いたり担いだり…なかなか楽させてくれない。
空木平分岐の手前で本日2人目の登山者さんと遭遇。
途中に張ってあったテントの主さんでした。
やはり強風でピークはあきらめたそう。
風が強いことはわかっていたがピークに立てないほどの風なのか?
まあ山は行ってみないとわからない、行くしかない。
稜線に出るとボーナスステージ。
風が強ければ空木平から登ろうと思っていたが意外と微風。
これなら久しぶりに駒石にも挨拶できる。
部分的に凍結している箇所があったのでクトーを装着してガシガシ登る。
この前登った木曽駒なんかも見えてきてテンションアップ。
暴風で飛ばされるとヤバいので駒峰ヒュッテで板をデポしてここからはアイゼン+ウィペットでピクッてこよう。
前爪効かせてラストアタック。
稜線に出ると暴風が吹き荒れていた、が、歩けないほどではない。
この1〜2時間で風が弱まったのかも。
写真を撮ったらピンポンダッシュ。
駒峰ヒュッテからはお楽しみ滑走タイム。
実は前々から空木平カールを滑りたいと虎視眈々と狙っていた。
上部はカリカリだが問題なし、少しモナカ気味だったがターンも描けて念願の空木平カール滑走を果たした。
空木平から再びシールで稜線まで上がってそこからは滑ったりアイゼンで歩いたりの繰り返し。
ヨナ沢の頭の手前からは夏道を意識しながらトラバース気味にスキーでショートカット。
こちらにはトレースがないので下りラッセルで苦労したがプチアドベンチャーで楽しかった。
核心部はアイゼンで下ってマセナギから池山小屋の下までは一気にスキー滑走。
やっぱり速い!スキー最高。
1700mから下は雪が消えたのでひたすら夏道歩き。
最後はチャリで風を切って車まで帰還。
もうちょっとサクッと登れるかと思っていたが結構ハードだった。
まあでも即席山行としては上出来、今度は雪たっぷりの年にザラメの空木平を滑ってみたい。
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