北岳【広河原〜八本歯のコル〜山頂〜白根御池小屋〜広河原】
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- GPS
- --:--
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,706m
- 下り
- 1,683m
コースタイム
9:30 大樺沢二俣分岐 9:40
10:25 八本歯のコル
11:05 山頂 12:00
13:25 白根御池小屋 13:35
14:40 広河原
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
5:00に仮眠場所の前で広河原行き路線バスが待機しており、ツアー参加者は全員座って広河原まで行けます。 芦安駐車場から大量に登山客が乗ってきましたが、芦安駐車場から乗った人は全員立っていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 標高が高いので、悪天候時は特に八本歯のコルより上は注意が必要だと思います。 |
写真
感想
先週の鳳凰三山に引き続き、2週連続の南アルプスで北岳に行ってきました。
正直、自分の体力を過信していたのかもしれません。八ヶ岳、鳳凰三山と前2回が鼻歌混じりの非常にラクな登山だったので、今回の北岳も余裕だと思っていました。
しかし、想像以上に登りがキツく、殆ど余裕のない登山となってしまいました。
広河原にバスが到着したのは7時前。広河原は大勢の登山客で非常に混雑していました。身支度を整えて北岳に向けて出発したときは、7時を過ぎていました。
登山口から暫くは、かなり大勢の人が数珠つなぎで歩いています。まるで丹沢の表尾根を歩いているかのような錯覚に陥りました。自分のペースで歩くためには人を追い越さなければならないですが、登山道で無理な追い抜きは禁物。前の方が道を譲ってくれるまで追い抜かないようにしながら、ゆっくりと登って行きました。
そんな人混みも、野呂川の橋を左岸にわたる頃にはかなり少なくなり、自分のペースで歩けるようになっていました。しかし、その頃には早くも疲れ始めていて、大樺沢の雪渓が二俣まで見渡せる頃になるとかなりヘトヘト。普段のペースからすればかなりゆっくりと歩きました。
二俣までやっとの事で到着し時間を見ると、すでに出発から2時間半近く経過していました。コースタイムとほぼ同じ時間です。登りはかなり得意にしていただけに、コースタイムと同じ時間がかかるというのはショックでした。今回のコースではコースタイムが9時間、広河原出発から最終バスまでの時間もほぼ9時間ですから、このペースでは十分な休憩も難しいという事になります。もし、北岳山頂到着が13時を超えるようであれば、山小屋に泊まる事も視野に入れて、再び歩き始めました。
二俣から八本歯のコルまでは、更に傾斜がキツくなってきます。息切れせずに歩き続けられる程度の速さで、ゆっくりと登って行きます。途中からはハシゴも出てくるので、一気に高度も稼げます。
ハシゴの途中で、両足のふくらはぎがピクピクしてきました。足が攣る前兆です。このまま歩いていたら、足が攣るのは確実です。休憩するようなポイントでもなかったのですが、ザックを下してストレッチし、おにぎり、アミノバイタル、ポカリスウェットを取って様子を見ます。以後はさらに慎重に進みました。
八本歯のコルからは、ハシゴや岩場、ザレ場が続きます。景色も良かったのですが、足の状態が不安であまり景色を楽しむ余裕はありません。一歩一歩、ふくらはぎに余計な負担がかからないように注意しながら、ゆっくりと登って行きました。
北岳山頂到着は11時を少し過ぎていました。足がもった事で、一安心です。ここに来て、やっと安心して景色を楽しむことができました。先週は鳳凰三山から北岳を眺めたので、今週は北岳から鳳凰三山を、と思っていましたが、残念ながら霧で何も見えませんでした。でも、仙丈ケ岳側は霧がでておらず、キレイに見ることができ、とっても満足です。
コースタイムも、二俣から山頂まで約3時間のところ、足の不安を抱えながらも1時間半で乗り切れました。コースタイムが3時間というのは、標高が高くてスピードがあがらないからなのでしょうか。でも、おかげで山頂では1時間ちかくのんびりと景色を楽しむことができました。
十分に休憩してから、いよいよ下山です。下山は肩の小屋から草スベリ、白根御池を経由して行きます。こちらのコースは、登りのコースよりも全体的に歩きやすくて危険が少ないように思えました。下山が苦手な自分にとっては、とても歩きやすい道です。それほどスピードは上げませんでしたが、サクサクと降りることができました。
9月も下旬ですから、お花は殆ど咲いていませんでした。
登りでバテバテで疲れていたのか、下山では2回足を滑らせて尻もちをついてしまいました。2回目の時は登山者とすれ違う直前だったので、恥ずかしさもあり転んだ瞬間に思わず大笑いしてしまいましたが、下りはやはり慎重に行く必要がありますね。
思ったよりも順調に下山でき、広河原に到着したのは14:40。15:00のバスには余裕と思っていたら、バス停の手前でタクシーの方に声をかけられ、バスと同じ料金で甲府まで乗せてくれるとの事。汗だくで異臭が漂っていたはずなので申し訳ないと思いながらも、ありがたく他2人の登山者と同乗させていただきました。お蔭で16時には甲府駅に到着。甲府駅前のトイレで着替えたあと、16:47甲府発のホリデー快速で座って快適に帰宅できました。
結局、コースタイム的にはまあまあだったし、山頂でも十分に景色を堪能することができましたが、登りであれほど苦しめられるというのは、自分の体力がまだまだだという事を実感させられました。
10月上旬に甲斐駒黒戸尾根をチャレンジしたかったけど、この体力ではどうしようかな〜、1年延期しようかな〜、と考えさせられる登山でした。
とても詳しい山行記録 大変勉強になります
北岳は来年挑戦してみたいと思います
まだまだ修行をつまないと無理だろうな〜と感じます
今後も山行記録楽しみにしております
写真もないレポにもかかわらず、ありがとうございます!
本当は時間を気にする登山はしたくないのですが、公共交通機関日帰り登山者の宿命で体力がないと色々な山に行けないため、無理ない範囲で頑張ってます。
お互い、色々な山を楽しみましょう 😃
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