白山(東面台地):雨が止む隙を狙ったつもりが・・・
- GPS
- 13:49
- 距離
- 43.5km
- 登り
- 2,317m
- 下り
- 2,329m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
県道白山公園線は小白水谷の橋手前まで除雪されており、デブリ、土砂など何もなく、快適に走れました。 |
その他周辺情報 | しらみずの湯 露店風呂が使用止めになっており、内湯のみで500円になっています |
写真
装備
個人装備 |
ザック(mhmパウダーケグ32)
スキー板(ディナフィットバルトロ 158cm)
ビンディング(G3タルガアッセント)
クトー(G3アッセントクランポン)
テレマークブーツ(スカルパT2ECO)
セルフアレストピック(BDウィペット×2)
ヘルメット(ベアールアトランティス)
ビーコン(マムートエレメントバリーボックス)
プローブ(オルトボックス320cm)
スコップ(BDディプロイ)
ヘッドランプ(ペツルアクティック)
クランポン(BDセラッククリップ)
サングラス(オークリーレーダーパス)
ゴーグル(スワンズRUSH-XED)
日焼け止め
リップクリーム
ヘルメットビーニー(BD)
ヘルメットビーニー(テルヌア)
ヘッドバンド(マムート)
テムレス
インナーグローブ
予備グローブ(マウンテンハードウェア)
スキーシール(BDグライドライトモヘアミックスカスタムSTS)
シールワックス
スキーワックス
カメラ(CANON IXY32S)
GPS(ガーミンeTrex20J)
スマホ
ドライバー(+
-)
コンパス
笛
ナイフ(ビクトリノックススイスチャンプ)
飲料
行動食
非常食
防寒着(ユニクロウルトラライトダウンジャケット)
ファーストエイドキット
ココヘリ
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感想
天気は思わしくなかったのだが、直前になって朝には雨が上がり、夜には再び雨が降り出すとのことだったので、毎度のメンバーと日中の合間を狙って行きました。
県道は、土砂崩れもなく、除雪が小白水谷の直前まで進んでおり、チャリを漕ぎ出してすぐにカモシカさんがお出迎えしてくれて、その後は全く無理なく東面取り付きのところまで行けました。
土手を這い上がるとすぐにスキーで歩けるようになります。
たまに青空も見えるほど天気は回復してきましたが、転法輪谷上部からはガスってほぼホワイトアウト。
GPSを頼りに夏道を目指す。
夏道手前でハイマツや下地が出てきたので、雪の繋がっているところを選んで登っていくが、結構雪が割れていた。
夏道の高天原に合流した後は、西面から山頂まで。
雪面は思ったより柔らかく、一応クトーは付けましたが、maoyukiさんのようになしでも上がれました。
地獄の一歩手前のコンディションなので、山頂で証明写真だけとって奥宮をお参りし、シールを急いで剥がして逃げ出そう。
視界もほぼないので、3人が着かず離れずで転法輪谷の入口まで戻るが、さらに天気は悪化し、その下部もガスで見えない。
もう少し標高を落とすとようやく少し視界が確保できるようになったため、そこから東面台地へトラバースして入っていく。
天気が良ければそこまで山頂から剣ヶ峰コル経由で滑り込めたのだろうが、今日のコンディションでは難しかった。
そのうえ、雨も降り始め雪は重くストップスノー。何とか凌ぎながら県道まで下りたが、ずぶ濡れだ。
その状態でチャリにまたがり走っていくものだから寒い寒い。
ガクガク震えながらゲートまで戻った時には安堵したが、既に暗闇だった。
しかし、県道は綺麗に除雪され邪魔なものがなく、障害物無しで尾根取り付きへ行けるチャンスはめったにない。パウダーはもう期待できないだろうから、ザラメを狙って行くには絶好のチャンスかも!
-備忘録-
一週間前の上越遠征をやっての帰り道、次回は白山へ行こうとメンバーに話を持ち掛ける。
週末で3人揃うのは土曜しかなく、週間予報からして雨天が予想され前日までヤキモキ。
直前予報で土曜昼の時間帯は雨止みそうということで現地へ出動。
途中でライン受信、先着のktn92さんは足湯に浸かりながら酒盛り中とのこと。
深夜23時前に”道の駅飛騨白山”に集合、車中で作戦会議。
雨雲レーダからして朝4時はまだ雨天のよう。4時起きで判断、遅くても出発制限を6時にする。
もしも長引いた場合を考え、代替えプランを検討。
直近情報がある猿ヶ馬場山や自転車が使えそうな籾糠山など立案。 24時前に就寝。
二人は今回のコースはお初、自分は何度もやってるが正直6時では遅すぎる。
しかし今回は遅くなることを二人に強いた。連れて行きたいコースだから。
目覚ましなって4時の空は霧雨っぽくレーダでは周辺に顕著な雨雲は無し、6時間予報でも。
こうなれば予定通り決行だ!
ktn92さんは何と舶来のおニュー自転車を持参、泥傷付いて値打ち↓覚悟で投入してきた。
自転車苦手でしかも小径輪&折り畳み変則7段しかない雪豹さんはかなりのハンデなので、
荷物の幾つかは僕たちが持つことに。今回の山行の成否は彼女にある。
準備モタモタやってるうちに東空は明るくなりヘッデン点けてスタート。
国道を離れ林道ゲート脇をすり抜ける。戻ってくるまでの長い長い道のりに突入。
皆の衆、落石要注意区間です。間名古谷出合までメット被ってね。
ほどなくしてクレーンがある工事現場を通過、大ノマ谷出合を過ぎるとヘッデン不要になる。
発電用取水施設前を過ぎて1個目のトンネル前で休憩。雪豹さんは調子良さそう。
S字坂・岩井谷橋・2個目のトンネルそして間名古谷の橋まで押し歩きは何度もあったが順調。
ここから林道が北向き斜面になるので雪が出てくる思っていたが”ゆ”の字すら見当たらず。
たとえ雪が路面を覆っていても進むつもりでいたが。
等高線1050のヘアピンカーブを過ぎると南向き斜面になり、しばらくで法面に雪がチラホラ。
ワリ谷沢の橋まで来ると除雪跡確認。妙に落石落木が少ないなと思っていたがどおりで。
つづら折りも雪のゴルジュみたいで見事に除雪されており最高所にはドーザーが1台。
なおも小白水谷川橋直前まで除雪されていて取り付き尾根は目前だ。
これはもう入山して自転車デポ地まで戻ってきたら帰ったも同然だろう。
スキーへ換装、ちょろっと歩いて尾根に取りつく。
板担いで岩や枝を手掛かり足掛かりにして土手を登り、藪中を歩く。
尾根端北側へ回り込むといつものように雪が出てきてつながりだし本格的に板歩行開始。
小白水谷川の水音が聞こえるよう近すぎず離れすぎずほぼ尾根通しで藪薄い所を進む。
等高線1550mの細沢入口に来ると数日前と思われるトレース&シュプールがたくさん。
雲間に青空が覗いたりするがこの時だけだった。
沢芯で高度を上げ等高線1770mで右岸尾根にでてコブラツリーとご対面。
さらに尾根を70m上げて水平よりチョイ上げトラバースし・1911の南をかすめて転法輪谷へ。
谷へ入って正午お昼の時間、谷入口付近は白山本峰を望む見所だが生憎山体はガスの中。
谷中は風当たらなく少しシャバな雪面、歩きやすく直線的に進めた。
谷上部はガスっていたが見覚えのある岩や数日前のスキーやツボ足跡があって
経由地点の・2489西コルの方向は迷わなかった。
コルに出ると思ってた通り風があって防寒装備、二人はクトーを装着。
南面を登りトラバースで登山道のある尾根まで進むと雪切れと強風にさらされる。
迂回ルートを探りながら行くと登山道を横切って山頂直下の南面へ進入。
直前に堅い雪面が数ヵ所あったが板を左右に振ってようやく登頂、時計は14時半。
みんな頑張りました、おめでとう!
記念写真を撮って社で無事下山を祈願、注意点を話し合ったらさっさと下山開始。
登ってきた時よりもガスは濃くなる。有効視界は良くて30m、時々真っ白になったりもする。
都度大声でストップかけたり、打ち合わせ通り先行者がいちいち後続確認を徹底。
登りトレースを忠実にたどり、・2489のコルまで戻るが視界悪く、谷へは飛び込めず
クリアになるまで慎重に降りた。登りでは気にならなかった縦溝は下りでは鬱陶しかった。
2300m位まで降りてくると視界が広がり各自自由滑走。
このまま谷滑りではつまらないので東面台地へシフトし違う景色を見に行こう。
台地に立ってぐるり見渡す、剣ヶ峰東面がメンツルみたいで「滑ったら気持ちよさそうだな」と
ktn92さんはブツブツ。雨もポツリポツリと降ってきた。
・2188の南をかすめて等高線2130の尾根弛みで休憩。
お気に入り斜面へご案内と行きたいところだったが、ガスが下から上がってきて景色皆無。
おまけに雨はパラパラと降りだし雪が重たくなって連続ターンでは足が辛い。
下り斜面を間違えないようGPSで位置確認、・1911のすぐ西で登りトレースとクロス。
あとは細沢入口までフリータイムに。好き勝手やれるがデロデロ雪では脚がもちましぇん。
太い木の傍らを過ぎると白うさぎが飛び出してきてビックリ!
カモシカ・ウサギ・ユキヒョウ・クマ(mao)に出会えてこのコースは動物天国(笑)
細沢入口に戻ってきて取り付き尾根端まで消化試合をするはずだった。
だがここで色気出して数日前の他人トレースで下山を試みる。やはり失敗。
藪っぽくて小さな登り返しが数え切れないほどあり、おまけに時間がかかった。
二人はちょっとイラっとしたかも・・・。
板を担いで最後の藪斜面を慌てず降りると道路。自転車デポ地点に戻って安堵。
このまま車上の人になり、お気楽走行になると思っていたが、本降り雨の中で
全身ズブ濡れで車速と同じ風を受けていると寒くてたまらない。
今季厳冬の山でもこんなに酷いことは無かった。今シーズン一番の地獄体験。
日が暮れて真っ暗寸前。ゲート目前でうしろブレーキのワイヤがブチ切れて到着。
危なかった!そういえば前回もブレーキパッド使い切ったな。今回もギリセーフか。
やっとさで道の駅に。お二人さんお疲れさまでした。
アーケード下にクルマを入れて着替えと片付けをガクガク震えながらやって温泉へ急行。
蛍の光が流れる営業終了時間まで館内でほっこりして解散。
お二人にはちょっと辛い山行だったと思う。
特に雪豹さんは拷問だったかも。でも山スキー続けるなら1度はここに来なきゃね。
今度は天気いい日にやりましょう!
コメント
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長丁場、ほんとにありがとうございました。
めったに行けないコースなので、今回トライできてとても良かったです。
チャリを使っての山スキーに不慣れで、何かと時間かかりスピードダウンし、お二人には、ご負担おかけしました。
天気が良かったら最高だったけど、こればかりは仕方ないですね。雨のタイミングの狭間で良く行けたなって、感謝しています。
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