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記録ID: 2294586
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
東北

奥会津の寂峰「長須ケ玉山」

2020年04月09日(木) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.4km
登り
881m
下り
880m

コースタイム

日帰り
山行
5:50
休憩
1:30
合計
7:20
6:30
140
佐惣沢右岸取り付き
8:50
9:10
110
P1651
11:00
11:50
70
13:00
13:20
30
P1651
13:50
佐惣沢右岸取り付き
休憩時間を含む
天候 曇り後晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(東北道)西那須野塩原IC → 南会津田島 → 檜枝岐村
コース状況/
危険箇所等
・アクセス道の「川俣檜枝岐林道」は一部除雪されているが車両通行止。
・ルートとなる佐惣沢右岸尾根は標高1250m迄は残雪なし。以降徐々に残雪が増え、1650m以上は山頂迄20センチ前後の新雪。
現下の情勢ながら、お言葉に甘え外出させてもらった。勿論道中も含め完全爛璽輒爐涼影塙圓如
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現下の情勢ながら、お言葉に甘え外出させてもらった。勿論道中も含め完全爛璽輒爐涼影塙圓如
今回は福島県檜枝岐のマイナーな藪山「長須ケ玉山」(ちょうすがたまやま)、残雪期限定の山。川俣檜枝岐林道入口付近(地形図P1085)から「佐惣沢」右岸尾根に取り付いた。
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今回は福島県檜枝岐のマイナーな藪山「長須ケ玉山」(ちょうすがたまやま)、残雪期限定の山。川俣檜枝岐林道入口付近(地形図P1085)から「佐惣沢」右岸尾根に取り付いた。
標高1250m辺りから残雪が現れる。早朝迄のミゾレで雪はグサグサだがアイゼンで登る。
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標高1250m辺りから残雪が現れる。早朝迄のミゾレで雪はグサグサだがアイゼンで登る。
急登の1370m辺りから針葉樹林に変わる。残雪上に新雪が積もり歩き難くなった。
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急登の1370m辺りから針葉樹林に変わる。残雪上に新雪が積もり歩き難くなった。
尾根東側は雪庇が続く。雲の動きが激しく陽射しが目まぐるしく変わる。
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尾根東側は雪庇が続く。雲の動きが激しく陽射しが目まぐるしく変わる。
1600m付近で少し急登が緩むが新雪も深くなって来た。
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1600m付近で少し急登が緩むが新雪も深くなって来た。
左前方に雲がかかった栃木県との県境稜線が現れる。
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左前方に雲がかかった栃木県との県境稜線が現れる。
その左手。
1650mの小台地先にピークが頭を出す。
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1650mの小台地先にピークが頭を出す。
P1651。いよいよ新雪が深くなり、ここでワカンに替えた。
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P1651。いよいよ新雪が深くなり、ここでワカンに替えた。
30m程下った鞍部から再び急登が立ちはだかる。山頂台地の肩か。
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30m程下った鞍部から再び急登が立ちはだかる。山頂台地の肩か。
鞍部付近から東方の眺め。天気が回復して来た。
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鞍部付近から東方の眺め。天気が回復して来た。
左前方県境のピークは台倉高山(2067.0m)か。
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左前方県境のピークは台倉高山(2067.0m)か。
尾根筋右側は雪が北風で飛ばされ比較的新雪が薄い。尾根上は吹き溜まりの段差が波打つ様に続く。
本日初のアニマルトレース。
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尾根筋右側は雪が北風で飛ばされ比較的新雪が薄い。尾根上は吹き溜まりの段差が波打つ様に続く。
本日初のアニマルトレース。
1730mの肩迄上がった。緩斜面に変わってもワカンが深く沈む。
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1730mの肩迄上がった。緩斜面に変わってもワカンが深く沈む。
烈風による大小の吹き溜まり(段差)の駆け上がりが尚も続き、中々ピッチが上がらない。
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烈風による大小の吹き溜まり(段差)の駆け上がりが尚も続き、中々ピッチが上がらない。
背後の会駒連峰は未だ雲が残る。
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背後の会駒連峰は未だ雲が残る。
漸く1900mの山頂台地が近付いて来た。近日の新雪か、結構深い。
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漸く1900mの山頂台地が近付いて来た。近日の新雪か、結構深い。
ダケカンバ3兄弟に癒される。
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ダケカンバ3兄弟に癒される。
平坦な山頂台地に乗った。見通しのないこの針葉樹林内で三角点を見付けられるか。
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平坦な山頂台地に乗った。見通しのないこの針葉樹林内で三角点を見付けられるか。
雪原の小高い箇所を探しながら前進して赤テープ発見、山頂か。
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雪原の小高い箇所を探しながら前進して赤テープ発見、山頂か。
赤テープから5m程前方で小さな山名板を発見。登頂だ。山名板は手の届かぬ高さにあった。
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赤テープから5m程前方で小さな山名板を発見。登頂だ。山名板は手の届かぬ高さにあった。
山頂を南側から。(解りにくいが、山名板はピンクテープの右2本目)眺望は無く、周囲に近時登頂の形跡も見当たらない。無人の静かな山頂で暫し復路のエネルギーを補給。帰宅迄距離もあるので早目に下山を開始。
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山頂を南側から。(解りにくいが、山名板はピンクテープの右2本目)眺望は無く、周囲に近時登頂の形跡も見当たらない。無人の静かな山頂で暫し復路のエネルギーを補給。帰宅迄距離もあるので早目に下山を開始。
山頂を少し下って東方は県境の馬坂峠。天気は下山時になって完全回復。(笑)
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山頂を少し下って東方は県境の馬坂峠。天気は下山時になって完全回復。(笑)
復路前方は会駒三岩岳方面。
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復路前方は会駒三岩岳方面。
更にその右手。
吹き溜まりの段差が続くが、下りは新雪を崩しながら直下降。
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吹き溜まりの段差が続くが、下りは新雪を崩しながら直下降。
右手北東は舟岐沢を挟んで大中子山(おおなごやま、山陵右端、1843.6m)の稜線。
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右手北東は舟岐沢を挟んで大中子山(おおなごやま、山陵右端、1843.6m)の稜線。
その左手。
西方樹間に会津駒ケ岳(2132.6m)が顔を出す。
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西方樹間に会津駒ケ岳(2132.6m)が顔を出す。
P1651m手前の鞍部に降りる。
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P1651m手前の鞍部に降りる。
鞍部付近の古木にサルノコシカケ。
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鞍部付近の古木にサルノコシカケ。
鞍部から馬坂峠方面を望む。
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鞍部から馬坂峠方面を望む。
その右手に帝釈山(2059.9m)と田代湿原へと続く。
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その右手に帝釈山(2059.9m)と田代湿原へと続く。
巨大なサルノコシカケがもう一つ。
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巨大なサルノコシカケがもう一つ。
P1651への急斜の登り返し。
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P1651への急斜の登り返し。
左に大中子山がバッチリ。この山も藪の会津百名山である。
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左に大中子山がバッチリ。この山も藪の会津百名山である。
会駒連峰三岩、窓明方面。森林限界を越えた上部は寒そうだ。状況次第でこちらも登頂準備はしていた。
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会駒連峰三岩、窓明方面。森林限界を越えた上部は寒そうだ。状況次第でこちらも登頂準備はしていた。
1600mを過ぎると雪溶けが進みワカンが沈む。急斜面は踏み跡を外して大股でワカンを滑らせた方が歩き易い。
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1600mを過ぎると雪溶けが進みワカンが沈む。急斜面は踏み跡を外して大股でワカンを滑らせた方が歩き易い。
取り付き直後の小ピークを右に巻いて無事林道に帰着。今日は予想外のコンデションで少し疲れたが、懸案の一座が片付いて嬉しい。(スライドショー終わり)
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取り付き直後の小ピークを右に巻いて無事林道に帰着。今日は予想外のコンデションで少し疲れたが、懸案の一座が片付いて嬉しい。(スライドショー終わり)

装備

個人装備
アイゼン ワカン GPS

感想

1 記録的な少雪となった今シーズンに残雪を求めて奥会津檜枝岐の深山に入った。
2 会津駒ヶ岳の南方にある会津百名山の一つ、長須ケ玉山(1914.1m)と言うマイナーな寂峰で残雪期限定の藪山です。
3 当域の天候は不順が続き、前泊(車中泊)して少ない入山チャンスを狙いましたが、当日朝は回復予報が遅れまさかのミゾレ&雨の曇り空。
4 迷いながら川俣檜枝岐林道に入り佐惣沢右岸尾根の取り付き地点に着くと何とか登れそうな気分に変わり、天気次第で中途敗退も覚悟でスタートした。(林道は佐惣沢付近まで除雪されていたが、燧の湯前から3ケ所に車両通行止めがあった。)
5 尾根序盤は残雪も薄く比較的快調だったが、1600mの中盤から近日積もったと思われる新雪が現れ、山頂迄徐々に深くなって予想外に難儀した。
6 特に北西からの烈風で出来た吹き溜まりの段差(1〜2m)の駆け上がりが続きスタミナを奪われた。
7 平坦な山頂台地は針葉樹に包まれ、見通しも無く三角点発見を危惧していたが左程苦労なく小さな山名板を発見出来た。
8 山頂は新雪もあってか近時の踏み跡の形跡も無く、無人の山頂で一人深山のマイナーピークの趣を堪能した。
9 今季残雪2弾目、懸案だった残雪期限定の藪山を又一つ踏破出来て大満足である。
10 下山後はいわゆる3蜜を避けて宿泊せず、高速も休憩せずに安全運転で自宅へ直帰した。

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