会津駒ケ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,148m
- 下り
- 1,236m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年04月の天気図 |
アクセス |
感想
車窓を流れる芽吹きの新緑が目にしみる。帰途、「ほんとうに楽しかったネー」。「キリンテ登山口から登ったのが正解だった」。「民宿の山菜料理が美味しかった」。車中談義で自然に発した皆さんの感激の声でした。私にとっても必ず行かなければならない山でもある。
4月30日(土)、鶴岡朝10時出発。羽黒(加藤)を経由して落合で難波さんを乗せ、寒河江サービスエリアに寄り鈴木さんを拾う。山形自動車道に入ってまもなく衝突横転事故による事故処理に遭遇。30分ほど待機していたが寒河江ICに引き返す。途中から再び上りのICに入り東北自動車道を経て磐越自動車道の会津若松ICで下りる。高速道路では三回の交通事故を目撃する。前途暗雲のようないやな気分になる。桧枝岐温泉に17時45分に到着。すぐキリンテ登山口を確認する。当初、この登山口近くのキャンプ場にテント泊の予定だったが、まだ残雪が多く開いていない。盒兇気鵑瞭帆賄な手料理を楽しみにしているメンバーもいたが残念である。民宿「駒口」(標高930m)に18時到着。すぐ、公衆浴場「燧の湯」に入浴。19時明日の日和上げを願い乾杯。22時就寝。
5月1日(日)、5時起床。晴天、登山日和である。6時朝食。難波さんは朝食抜き。体が省エネ構造と誉めそやす。民宿の車で登山口まで送ってもらう。竹は不用と判断し置いてゆく。高度計を確認(1020m)して6時50分、登山口出発。難波さんはスキー歩行、他6人は壷足。他の登山者4、5名はスキー歩行。キリンテ沢沿いに雪上を歩いて7時15分、1175m付近で小休止。ここで私と鈴木さんはアイゼンを着用する(着けるほどではないがせっかく持ってきたので)。夏道はさらに500mほど右岸沿いに進み尾根に登るようになっている。が、ここから斜度30度から40度のブナ林の急斜面を標高差約300mの直登である。小休止2回とり、8時5分、1400mの尾根にとりつく。無風の晴天で全員気分爽快。1600m付近で山脈の向こうから燧ケ岳が顔を出してきた。9時27分、1720m。ブナとオオソラビソが混在している。カモシカの溜め糞が数ヶ所に散在している。10時10分、1870m。ここからオオソラビソとダケカンバとなる。ときおり風が強くなり、鈴木さんの帽子が飛ばされ崖下に落ちてゆく。10時30分、大津岐峠(1940m)に着く。360度遥か遠くまで見渡せる。ここで高度計の修正。スキー登山のパーテイ4、5名いる。南南西に燧ケ岳の雄姿が聳えている。風がやや強いのであまり休むことなく出発する。ここから駒ノ小屋までの尾根道を「富士見林道」というが、なぜ「林道」なのか不思議に思う。視界良好でメンバー二手に分かれる。後組は地図を出して遠望の山々の同定に努める。西南西の大きな山は平ケ岳(2141m)。西北西の白いピラミットのような山は、3年前この時期に登った懐かしい越後駒ケ岳(2003m)である。1956mに来ると至仏山がはっきり見える。目指す駒ノ小屋とアンテナも確認できる。ここから標高1996mまで危険な雪尻が大きくせり出しており、稜線上で崩落しているのもある。西側斜面をトラバースしたり、露出した夏道を利用したりして危険域を脱する。12時45分、駒ノ小屋に着く。高度計を見たら実際より高くなっている。天候は悪い方向なのかと案じる。残雪は2メートル位か、小屋は開いており、管理人が修理に勤しんでいる。20数名の登山者がいる。ザックを置いて、すぐ山頂に行く。13時10分、念願の駒ケ岳山頂に到着。標柱は僅かに顔を出しているが、雪が掘り出され「会津駒」までしか読めない。ビールで乾杯。風がやや強く、写真撮影をして下山する。13時30分小屋前に着き昼食。舞茸入りラーメンと盒恐伴蠕修領海△鸛陲發繊△修靴謄魁璽辧次H味しい料理をご馳走になりながら全員満面の笑みを浮かべ、山頂達成の満足感を味わう。14時15分、駒ノ小屋出発。ホワイトアウトのときのコンパスの使い方を学習する。樹林がない雪原の標高1950m付近まで赤いポールで誘導している。以降は枝に新しい赤布をつけいる。滝沢登山口に向かって標高差千メートル余を一気に下るだけである。標高1800m付近でオオソラビソとブナとの界域がはっきりしている。花はマルバマンサクしか咲いていない。会津駒ケ岳のこの時期は、ほとんどこの登山路をピストンしているようだ。多くの登山者が下っている。1405m以降からは夏道である。16時15分車道登山口に着く。途中の近道を下って、16時45分民宿「駒口」に無事到着。着くすぐ小雨が降ってきた。今日は公衆浴場「駒の湯」に行く。「燧の湯」とは泉質がちがう。疲れた身体を湯に浮かべ、恍惚の心境に浸る。18時全員無事下山を祝して乾杯。二次会も盛会。心地よい疲労のためか、女性二人は20時過ぎ、男性群は21時過ぎに寝る。
5月2日(月)、小雨。雲が低く流れている。昨日の晴天に感謝する。朝食に出た山菜「カッポウ」(方言?)が珍味。7時25分、民宿出発。帰りは高速に乗らず、会津若松を経て121号線を北上して米沢に出る。道中の桜や桃の花を愛でながら鶴岡に15時到着する。 (文・加藤健次郎)
メンバー、常世寛 盒脅臓―野芳子 鈴木悦子 難波賢一 安野孝 加藤健次郎
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する