横浜さんぽ（横浜道〜みなとみらい〜神奈川宿歴史道）

2020年04月19日(日) [日帰り]

• GPS: 05:32
• 距離: 16.9km
• 登り: 68m
• 下り: 45m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:15
• 休憩: 0:17
• 合計: 5:32

距離 16.9km 登り 70m 下り 63m

11:50 横浜道起点
12:32 12:34 御所山
12:45 12:54 掃部山
13:13 13:14 桜木町駅
16:16 16:20 台場公園
17:03 17:04 神奈川駅
17:22 勧行寺

本コースは、横浜市の「横浜道」と「旧東海道神奈川宿歴史の道」を、みなとみらい周辺の海沿いの公園で繋いで散策しています。

天候

晴れのち曇り（夕方風強し）

アクセス

（交通機関利用なし）
起点：横浜道起点
（横浜市西区：浅間下交差点近く。JR横浜駅から徒歩10分）
終点：勧行寺
（横浜市西区：首都高横浜駅西口ランプ近く。JR横浜駅から徒歩10分）

コース状況／危険箇所等

横浜道、神奈川宿歴史道は横浜市西区や神奈川区が選定する散策コースで、全コース一般道です。

写真

4/19 11:50

横浜歴史のみち「横浜道」の起点標識からお散歩スタート。ここは我が家から交通機関を使わずに行きつける範囲なので、よく利用します。

4/19 11:52

起点近くの緑道では桜が終わって、今はハナミズキが花盛り〜

4/19 11:54

横浜道に沿って、昭和2年竣工の新田間橋を渡ります。

4/19 12:00

平沼橋に差し掛かると、左手には先日崩落事故（奇跡の死傷者ゼロ）が発生した解体作業中のホテルです。今も解体作業が進められています。ご安全に！

4/19 12:07

平沼橋商店街を通過して石崎川を渡ります。この川沿いは「石崎川プロムナード」という遊歩道となっていて、桜の季節には川面に花びらが流れます。

4/19 12:07

ここが横浜道である証、ですね。この他、横浜道の道標や史跡ポイントには案内板などが整備されています。

4/19 12:08

路傍にはアジサイが咲き始めていました。淡緑色のお花（ホントは萼／がくですが）も、もう少ししたら青や赤紫に色づいてくるのかな〜

4/19 12:13

戸部四丁目の大きな病院の手前で、横浜道からちょっと外れて狭い路地に入ってみます。

4/19 12:15

路地にも春の花々がたくさん。これがオニタビラコでしょうか。

4/19 12:15

濃いピンクが鮮やかなイモカタバミもたくさん。

4/19 12:17

「お化けだんだん」と呼ばれる、つづら折れの急な階段を登ります。新しい階段の外側に残された石柱と鉄で作られた手すりは、かなり古いもののようです。

4/19 12:18

石段の傍らには、小さなツタバウンランの花がたくさん。

4/19 12:19

つぼみが下向きなので、ハルジオンかな？　ピンクの濃いめですね。

4/19 12:20

よく観ないと花と分からないほど小さなお花ですね。ナヨナヨワスレナグサでしょうか。可愛いお花です。

4/19 12:21

この辺りの石垣も、よく見るとかなり年季が入っていますね。

4/19 12:25

横浜市地域史蹟「伝御所五郎丸墓」をお参りします。御所五郎丸は源頼朝が富士の裾野で巻狩を催したはときに曽我兄弟が仇討を果たす手助けをしたらしい・・・謡曲には疎いので受け売り。

4/19 12:28

ランドマークタワーを眺めながら御所山公園に向かいます。

4/19 12:32

御所山公園は子供たちの良い遊び場になっていました。公園内はツツジが満開です。

4/19 12:33

ここが御所山公園内の最高地点、まあ御所山山頂でしょうかね。とりあえず今日の1座目とします。

4/19 12:38

戸部四丁目に戻って、岩亀稲荷をお詣りしていきます。商店に挟まれた狭い参道の奥に、愛らしいお稲荷様が鎮座していました。幕末に華やいだ遊郭「岩亀楼」の寮がこの横丁にあって、遊女たちがそこのお稲荷様へ願掛けをすたことが、名の由来だそうです。

4/19 12:42

掃部山公園に入ると、ここもツツジが花盛りですね。

4/19 12:44

どこまでも青い空とツツジとランドマーク、横浜の初夏って感じです。

4/19 12:50

でも広場に登ってみると、お〜まだまだ八重桜が満開ですね。今年はあまり花見ウサトレができていないので、満開の八重桜を見るのは今春初めてのクマです。

4/19 12:52

掃部山の山頂は定かではないですが、ここにしておきます。桜越しの井伊掃部頭直弼像。そう、あの安政の大獄、桜田門外の変の大老・井伊直弼さんです。彼は日米修好通商条約に調印し、日本の開国・近代化を断行した人物。横浜開港に大きく関わり、1909年（明治42年）、横浜開港50年記念に井伊直弼の銅像がここに建立されたそうです。

4/19 12:54

公園の一角には横浜能楽堂があります。能の普及のため、著名な能楽師の舞台をリーズナブルなお値段で見られます。ウサクマも数年前に野村萬斎さんの能舞台を拝見しました。

4/19 12:55

能楽堂の先から展望が開けています。あ、あれは丹沢の大山ですね〜あれ？その横には・・・

4/19 12:57

お〜〜真っ白に雪をかぶった富士山じゃないですか！昨日の荒天でかなりまた積雪があったようです。

4/19 13:02

能楽堂から、神奈川奉行所跡や金星太陽面経過観測記念碑などの史跡が点在する「紅葉坂」を下ります。いい名前ですね〜

4/19 13:05

坂を下り終えると効果が見えます。かつての東急東横線横浜駅−桜木町駅間の線路跡。

4/19 13:08

今も歩けますが、まだまだ味気ない。今、遊歩道として整備中のようです。

4/19 13:09

すぐ横をJR線の電車が往ったり来たり。鉄道ファンには嬉しいロケーションかもしれません。

4/19 13:11

桜木町駅前の案内板。ここが初代横浜駅。日本鉄道発祥の地です。2004年に東横線の桜木町駅が廃駅となった時には、ウサクマも最終電車に乗り、ここで「桜木町！桜木町！」とシュプレヒコールを叫びました（涙）

4/19 13:15

紺碧の空に聳えるランドマークタワー。昨日の大雨のおかげで空気も綺麗に澄み渡っています。

4/19 13:19

昔の鉄道史跡を残す汽車道を往きます。

4/19 13:22

横浜らしい風景の中で、カモメさんたちが乱舞しています。

4/19 13:34

赤レンガ倉庫まで来ると、一面の花畑。今年の「里山ガーデン」「ガーデンネックレス」は中止となりましたが、人間のイベントとは関係なく、植えられた花々は咲き誇ります。

4/19 13:38

赤レンガ倉庫周辺にも、かなりの人出があるようですが、なにせだだっ広いので「密」になることはありません。

4/19 14:01

海沿いに散歩して、ぷかり桟橋に来てみました。空と海が、これでもかっていうほどの青さで、まるで絵葉書のよう。

4/19 14:04

桟橋に乗ってみると、少しうねりがあるようで、心地よいぷかり具合。横浜ベイブリッジから、とんがり橋脚が特徴的な鶴見つばさ橋方面までパノラマ展望です。

4/19 14:16

2020年6月17日開業予定の「ザ・カハラ・ホテル＆リゾート横浜」。なんと言っても印象的なのは、まるで葛飾北斎の浮世絵「神奈川沖浪裏」の寄せては返す大波を連想させる（クマ感想）外観です。

4/19 16:01

国際大通りのみなとみらい橋で帷子川を渡っていると、その途中で横浜市西区から神奈川区へ入りました。

4/19 16:03

水たまりに群れを成すカモメさん。まるで湿地帯の水鳥のようです。

4/19 16:05

国際大通りを市場交差点で離脱して内陸に。横浜市中央卸売市場本場です。今は中止になっていますが、ここの水産物部の一般公開は楽しいですよ〜

4/19 16:16

市場から滝の川を渡って少し行くと、神奈川宿歴史道に入ります。まずは史跡「神奈川台場跡」の石垣です。ここには明治32年に廃止されるまで、勝海舟設計による海防砲台があったそうです。

4/19 16:27

首都高横羽線の高架をくぐり、滝の川沿いを歩きます。

4/19 16:28

ここも神奈川宿歴史道の案内板がありました。ここに架かる滝ノ橋を中心に、江戸側には神奈川本陣が、反対側には青木本陣が置かれていたそうです。

4/19 16:30

滝の川から少し離れた宗興寺さんの門前にも神奈川宿歴史道の案内板がありました。開港当時、ローマ字で知られるヘボン博士がここに施療所を開いていたとか。でもウサクマが驚いたのは、ヘボン博士より、今の宗興寺さんのお寺とは思えないモダンな佇まいです。

4/19 16:38

宗興寺さんは権現山の麓にあったという・・・って、権現山ってどこ？と探すと、どうやら幕末から明治にかけての鉄道建設や埋め立てで切り崩されて、いまは幸ヶ谷公園となっているらしい。

4/19 16:39

幸ヶ谷公園内に権現山についての神奈川宿歴史道案内板がありました。ここは戦国時代、上杉氏の家臣・上田蔵人の山城があった城址でもあるようです。

4/19 16:40

こちらの表忠碑あたりが現在の権現山の最高地点のようですね。花壇にはチューリップが満開でした。

4/19 16:50

権現山（幸ヶ谷公園）から旧東海道へ下ると、洲崎大神です。ここは源頼朝が安房国一之宮の安房神社の霊を移して祀ったことに始まるそうですので、今年2月の湯河原・鎌倉開運街道ウサトレとも繋がりますね。

4/19 16:52

境内はピンとした空気に包まれています。大きな御神木の間を通って、社殿にお詣りします。

4/19 16:56

境内には獅山もありました。獅山は能の出し物「石橋」にちなんで親獅子が子獅子を谷底に突き落として、這い上がってきた子をはじめて我が子とするという内容を造形化したものだそうですが、ここの獅山は子獅子を突き落としていない珍しいもののようです。

4/19 17:01

洲崎大神から青木橋に向かうと、お寺の山門前の石碑が目に留まりました。こちらの甚行寺さんは、横浜開港当時フランス公使館に充てられたそうです。青木橋を挟んだ本覚寺は当時にアメリカ領事館ですから、この辺りのお寺は、さながら外交最前線だったわけですね〜

4/19 17:03

青木橋手前の京浜急行線神奈川駅の駅前にも神奈川宿歴史道の案内板。こちらはこの歴史道の全体像を説明してくれてますね。

4/19 17:03

青木橋を渡ります。新橋ー横浜間に日本最初の鉄道が建設された際、さっき通ってきた幸ヶ谷公園とこの先の本覚寺の間の丘を切通しで通すこととなったのですが、丘の中腹を通っていた東海道（旧）が分断されてしまう、日本初の跨線橋として架けられたのが初代青木橋だそうです。現在は2代目。

4/19 17:09

青木橋を渡って、そのまま旧東海道を歩くと、文久三年（1863年）創業の料亭・田中家さんがありました。前身の旅籠「さくらや」は安藤広重の浮世絵「東海道五十三次」にも描かれた老舗で、明治初頭、田中家さんでは坂本龍馬の妻おりょうさんも働いていたとか。

4/19 17:22

今回もゴールは首都高の横浜駅西口ランプのはす向かいにある勧行寺さん。横浜は山あり海あり、散歩するコースは尽きないですね。

撮影機器：

ILCE-6000 SONY

iPhone SE Apple

感想

hadzuki

新型コロナウィルス対策による不要不急の外出自粛の影響で、ウサトレもままなりませんが、やはり家に籠りっきりでは心身ともに疲弊してしまいますね。幸い、健康維持のために「密」状態を避けた散歩やウォーキング、ジョギングは許容されていますので、ウサクマも交通機関を使わない、自宅から歩いて行ける範囲、で、お膝元の横浜を散歩してみました。

今回は、横浜道と神奈川宿歴史の道という2つの歴史散策ルートをベースに、御所山〜掃部山〜赤れんが倉庫から臨海パークまでずっと海ぞい〜神奈川宿権現山〜旧東海道をめぐってみましたが、ホント、海に山に歴史の道に、と横浜ははお散歩が楽しいコースが盛りだくさんです。

我が家の「横浜アルプス」にも勝手に選定している御所山、掃部山は、ウィルスで世の中がバタバタしている間にサクラ季節も終わってしまいましたが、今はツツジが満開。その他にも、路傍には様々な草花は咲き乱れ、春華の季節真っただ中です。

横浜能楽堂からは思いがけず富士山がくっきり見えましたぁ〜！昨日はこの辺りは大雨でしたが、富士山は大雪だったらしく、麓まで真っ白に雪化粧していました。

みなとみらいに行けば、カモメさんがたくさん飛び交っていて、港横浜の風景は、いつ来ても元気にしてくれます。昨年末から楽しみにしていた「ガーデンネックレス」は、残念ながら開催中止となりましたが、赤レンガ倉庫近くの会場は、それでもお花が咲き誇っていて、春の陽の光にキラキラと光り輝いていました。

ずっと爽やかな海風が吹き抜けていて、人の密集も全くない、心身ともにリフレッシュできるとっても素敵な散歩ができました。