平成14年12月30日 矢筈山(1849)石堂山(1636)
- GPS
- 10:26
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,286m
- 下り
- 1,270m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2002年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【詳細】
早朝 一旦 家を出たのに 忘れ物で 引き返し 再出発。貴重な時間ロス。
大体 出だしからつまずく ときは 良いことにならないものだ。
三加茂町 から 深淵 最終民家で駐車 出発。
8時43分 深淵 出発。
4WDの轍がしっかり あり 比較的楽に歩ける。
9:18 営林小屋(烏帽子山登山口) ここから 雪が深くなる。
落合峠(10:54-11:10) 4WD轍はここまで。
ここから いよいよ 新雪ラッセルが始まる。
雪は膝まででの 湿雪で、まだ締まっていないので重い。
湿雪の重量で樹木が たわんで 道を塞ぐ。
天気は快晴。風がないので とても暑く感じる。
サガリハゲ分岐 13:36
この先のトラバースも問題なし。
( 大雪のときの 積雪期の夏道トラバースルートの危険性をまだ十分認識してなくて 9年後の2011年3月 このトラバースで痛い目に遭うことになる )
山頂への いくつかの岩峰を捲くところが歩きにくかった。
矢筈山 山頂 「快晴 ほぼ無風 ときおり 南寄りの心地よい風が流れてくる。剣山 次郎笈 三嶺 天狗塚の山稜がよく見える。 近くの 山々は 真っ白だ。」
矢筈山山頂直下の急坂もスムーズに下り、10分で木地屋への分岐へ、せいぜい 膝くらいまでの ラッセルを まずまずのペースで 快適に縦走。
石堂山(16:15-16:28)
「太陽が西に傾く。日が短い。矢筈山が見え、天狗塚もきちんと見える。」
日没と 競走するように 石堂山 山頂 西側の雪原をスムーズにぬけ 尾根を一気に 下る。
1350m標高点から伐採跡を抜けているうちに 日没。
谷間に入り 沢状のところで 雪も深くなって 夏道の渡渉点が掴めず 沢を下りすぎてしまい ルートロスト。
すっかり 暗くなったところで 何度か 止まって位置確認するも ヘッドランプの光量では とても先行き を判別できない状況。
ともかく 確信持てるところまで 再度登り返したりして 結局 約1時間の タイムロス。
なんとか 崩壊箇所の一角にでて 作業道に復帰でき 深淵の谷を渡って 県道へでて 深淵 駐車地点へ 無事到着。
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【反省】
下降路として 地図にある道のとおり 1350m経由して 伐採跡を選んだのは大失敗だった。
谷間の 雪は 日陰で 締まりなく 積もったままなので 手強い。
やはり 尾根筋は 常に 地形が 読めて 安心だ。
さらに 冷静に反省してみれば 矢筈山 山頂で15時という 全体の時間配分の悪さこそが一番の敗因で、日の短い 冬期は もうすこし早く出発すべきだった。
その後 石堂山から西側に下るときは 烏帽子登山口(営林小屋跡)方面に伸びている 尾根を 利用するようになった。
【写真】
flickr
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72157713208649953
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【追記 廃道】
地図にある道のとおり 1350m経由は かつて 立派な道だった。
伐採が始まる以前は
樹林帯の中を 快適に登下降できる道で
深淵川 にもしっかりした 鉄製の橋がかかっていた。
その後 伐採が 始まって 足の踏み場もないくらいの状態になって 廃道状態となった。
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【過去大丈夫の 先入観】
2009年2月21日 落合峠から矢筈山へ 矢筈山第二峰は 夏道のトラバースルートを 何事もなく 通過していた。
だが 2年後 20011年 同じトラバースルートで 雪崩に遭遇し 流されてしまった。
2011年3月26日 雪崩に遭遇。
山では 過去の成功体験ほど 怖いものはない。
自然の奥深さを 人が すべて 知り尽くせないだけなのに
何度かの成功体験で 人間が得意満面の有頂天になっているだけなのかもしれない。
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【教訓】
「良い判断は経験から 経験は悪い判断から得られる」
http://shumiyama.blogspot.com/2012/03/blog-post_1759.html
”僕は16歳の時、ほとんど何も考えずに、高い雪庇から飛び下りたり、険しいクーロワールに飛び込んだりした。今は、ロープを装着せずには、雪庇の先端に近づくことさえあり得ない。年齢と責任が増し、僕は注意深くなったが、それはバリー・ルバルトナーの言葉を借りれば「良い判断は経験から、経験は悪い判断から得られる」からである。”
『雪崩リスクマネジメント』Bruce Tremper著 日本雪崩ネットワーク訳
山と溪谷社 2004年12月1日
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