紅葉の燧ケ岳〜尾瀬〜遥かな空、彩りの森(一日目)
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 936m
- 下り
- 1,025m
コースタイム
7:50 広沢田代
8:40 熊沢田代
10:05 俎堯閉控戮漾10:40
11:00 柴安堯11:50
見晴新道へ下る
14:30 見晴分岐
14:40 弥四郎小屋(宿泊)
天候 | 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
きれいなトイレあります。 一回駐車¥1000 檜枝岐村の民宿、旅館、山小屋、山荘に宿泊すると無料コインもらえます。 http://www.oze-info.jp/miike/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
✿登山口から最初は遊歩道を歩き、やがて樹林帯の岩場の急斜面を進む。 ぬかるんで滑りやすいので注意。 1時間ほどで湿原広沢田代に出る。 ✿再び樹林帯の急斜面の登りに入る。ここもぬかるみに注意。 高度を上げていくと会津駒ヶ岳が良く見える。日光の山々や平ヶ岳も見えてくる。 ✿ひと山越えて広い湿原、熊沢田代に出る。 ここから見える燧ケ岳の全貌は素晴らしい。 休憩のベンチの周辺に広がる池塘に映る景色はまた趣がある。 ここからも右に平ヶ岳、左に日光連山が見渡せる。後を振り返れば会津駒ヶ岳からの縦走ラインが見える。 ✿熊沢田代から木道を進み、岩ごろごろの涸れ沢急坂を200mほど登る。 滑りやすいガレ場になっているので注意。 途中ザレ場の地滑り帯があり、木材で防御している。 ✿階段やガレ場やシャクナゲ小路を進むと柴安瑤目の前に見えてくる。 岩場を登って俎瑤猟詐紊肪紊。 ✿空が高く筋雲や卷雲のなどの高層雲なので視界を遮るものはなく、360度の大展望。 尾瀬ヶ原、尾瀬沼、至仏山、武尊山、遠くに富士山、南アルプス、北アルプス、日光連山、谷川連峰、新潟三山、平ヶ岳、会津駒ヶ岳、飯豊連峰、吾妻連峰、田代山、帝釈山などが一望できた。 ✿俎堯措動濁 ガレ場の急登を下り、コル部の木道を歩き再びガレ場ザレ場の急登を登る。 すれ違いに道を譲りあうか、二股に分かれる個所もある。 ✿柴安山頂に燧ケ岳山頂の標示がある。2356m ここからの展望も俎瑤汎韻犬360度の大展望。 真正面に尾瀬ヶ原を見下ろし、至仏山と対峙する。 ✿柴安堯糎晴新道 かなり急傾斜な下りになる。ガレ場ザレ場もあるので滑りやすい。 樹林帯に入ると緩やかになってくるがぬかるみもある。 木道歩きになると紅葉の森の色鮮やかな世界を堪能できる。 見晴十字路から直進すると山小屋や目前に広がる尾瀬ヶ原、至仏山を臨める。 ✿弥四郎小屋に宿泊 入浴:15:30〜17:30 至仏山を眺められるお風呂 夕食:17:30〜(ハンバーグいただきました) 消灯;21:00 http://www.84658.jp/ (10/21に小屋閉めとなり、今年の営業は終了です。) 尾瀬山小屋情報:http://www.geocities.jp/mhnskow/ozeyamagoya.html |
写真
感想
朝、朝食をお弁当にしてもらって早めに宿をでたものの
駐車場に着くまで、山の紅葉に見とれて写真撮ったりしていると遅くなってしまった。
御池駐車場はとても広く、平日だったのでまだまだスペースは余裕がある。
車を下りたとたん、底冷えの寒さが全身を覆い、あわててダウンジャケットとラップスカートを巻いた。
ウールの手袋に替え、真冬の格好で歩き始める。
木道や草原には霜が降りて、夜明けは凍てつく寒さだったようだ。
歩いて30分もすると暑くなり、ダウンを薄手のパーカーに替え、ラップスカートも畳み、
手袋を普通のナイロンに替えた。
燧ケ岳の高層湿原、広沢田代と熊沢田代〜風に揺れて草原は生きているようにうごめく。
熊沢田代の湿原は、燧ケ岳を目前に素晴らしい木道歩きを楽しめる。
燧ケ岳、こんなになだらかで優しい雰囲気の山だったんだ…。
ところが、
周囲の山々がどんどん見えてくると同時に登山道は岩ごろごろ、急登になり、
へたばりそうになりながら高度を上げていった。
背中のザックが重く感じて、どうしてこんな重い荷物背負って山登ってんだろう…
と嫌気がさしながらも一歩一歩重たい足取りで前に進む。
神様はご褒美をくれた。
広い空、見渡す限り隔てのない峰峰の大展望。
生きてて良かった…一生懸命生きてきて良かった…。
山頂にいる人たちも同じ思いでこの景色をみているだろう。
みんな顔がほころんでいい笑顔になっている!
周辺の山を声を上げて同定するおじさんについていけなくてどこがどの山だかわからなくなってしまったが
北アルプスがあのへんで雪かぶってるよと聞いた時
富士山が見えた時
尾瀬沼の向こうに日光連山のはっきりとしたシルエットが並んで
いるのを見た時
越後三山や会津駒ヶ岳の両側の奥に飯豊連峰、吾妻連峰のおぼろげなシルエットを見つけた時
今、大地の一つの峰のてっぺんに立っているんだという事実が
登りの苦しさも肩や腰や足の痛さもすべて忘れてしまうほど極上の瞬間になっていた。
花の時期に訪れるはずだった尾瀬。
もう花はないが草黄葉の広い湿原と尾瀬ヶ原を取り囲む山々の紅葉を眺めるのもまた粋なものである。
紅葉が素晴らしい。
見晴新道を下りて山小屋までの彩の森歩きはとても心地よい。
鮮やかに染まった樹木の歓迎を受けているかのような気分だった。
異空間の非日常的な極上の暮らしをしばらく経験してみたい、と思わせるほど
ここは下界とはかけ離れた静寂にして静謐な高層湿原。
至仏山の袖に沈みゆく夕陽と夕日に照らされる燧ケ岳。
日没の瞬間と宵闇の迫る静かな湿原。
湿原の紅葉は夕闇に沈む前に彩りを増し、自然の創り出す芸術の粋にただ佇んで見つめていた。
漆黒の闇の夜空に広がる満天の星、天の川。
見れば見るほどに小さな星でも見えてくる。夜空に散りばめられた宝石。
対峙する二つの山にまたがるように天の河は横たわりその中を白鳥座が飛んでいた。
夜のしじまの中にはるか昔からの時の刻みが感じられる。
”還”という言葉がこの星空にふさわしく思える。
何十年ぶりに見ただろうか、この夜空を。
幼少のころを懐かしく思い出した…。
鹿の鳴き声がここかしこで響き渡り、静かな山小屋の夜は更けてゆく。
山小屋で出会った人たちとのひとときの交流。
夕食のテーブルでご一緒した、楽しく明るい女性お二人。
彼女たちの明るさで夕食は楽しくなり、他の方たちも和んで話が盛り上がった。
いっしょに夜空の満天の星を眺められて本当に感謝しています。
翌日はこの女性お二人と食事のメンバーがそれぞれに夜明けを見に木道に集まってきた。(偶然にも)
夜明けと、御来光、そして尾瀬沼から沼山峠へのレコを新たに作成。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-235781.html
本当に素晴らしい景色ですね!!
これも日頃のmeikenさんのご人徳
羨ましすぎて溜息ばかり…
良い日に行かれました。
会津駒ヶ岳で岩手山を越えてしまった私は、そろそろ燧に行ってみてもいいかなぁと思っておりました。
いずれ機会をみて…。
こんばんは、Springさん
尾瀬は紅葉もいいけど
やっぱり花の時期に行かなければ〜
花の至仏山とよく聞くけど、燧ケ岳も花の山です。
東北最高峰らしいけど、登山口が標高高いので意外と時間はかかりません。
(鳥海山よりは時間は短かった)
登ったら最後、下りは急降下で息つく間もなく緊張状態でした。
今回は何から何まで恵まれた旅でした。
再び訪れるためにも毎日精進します
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