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記録ID: 2361906
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

暴風・冬の甲斐駒撤退

2020年02月08日(土) ~ 2020年02月09日(日)
 - 拍手
hanagon60 その他1人
GPS
32:00
距離
15.4km
登り
2,106m
下り
2,100m

コースタイム

1日目
山行
7:50
休憩
0:20
合計
8:10
7:25
155
10:00
140
12:20
12:25
30
12:55
13:00
50
13:50
14:00
75
15:15
2日目
山行
6:30
休憩
1:10
合計
7:40
5:35
70
7:20
8:05
45
8:50
45
9:35
9:45
20
10:05
75
11:20
11:35
90
13:05
10
13:15
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
 黒戸尾根、標高1,400mあたりから雪道になった。雪のついた刃渡りを含め七丈小屋まではチェーンアイゼンで問題なし。五合目から先はハシゴや鎖場の急登でへろへろ。七丈小屋は冬期にあっても食事付きで快適な小屋だった。
 夜中就寝中に高度障害のためか頭痛がしてきて気分が悪くなり、翌朝の朝食は半分しか入らなかった。夜半から暴風が吹き荒れ始め、3時頃に小屋外のトイレに立った時には横殴りの雪が吹きつけてきた。
 二日目は5時半過ぎに出発。まずは八合目御来迎場を目指すのだが、斜度も強いし何より風が猛烈、なかなか足が進まない。そのうち私のヘッデンが電池切れ、相棒のも切れてしまったが、ほの明るくなってきたので助かった。途中、ものすごいスピードで登ってくる単独行者に抜かれる。バリバリの体力が羨ましい。こちらはへろへろ。。
 八合目あたりでご来光を迎えるが、デジカメのバッテリーが切れて画面が落ちてしまった。とりあえず再起動してくれたのでシャッター切るだけで精一杯だったが撮影はできた。とにかく風が半端なく強く耐風姿勢をとりつつ登っていくが、それでも(重い)身体を持っていかれそうになる。スリムな相棒は二度ほど身体が浮き上がりそうになったとの事で撤退を決める。
 小屋まで戻って振り返っても山頂方向はまだ凶風に包まれていた。後で確認出来たのだが、この日の朝小屋周辺にいた人数はおそらく30名強。そのうち登頂に成功したのはniko-nさん達のグループだけだったようだ。
  
その他周辺情報 尾白川渓谷駐車場の近くに尾白の湯があります。
予約できる山小屋
七丈小屋
尾白川渓谷駐車場を出発。
2020年02月08日 07:05撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
2/8 7:05
尾白川渓谷駐車場を出発。
竹宇駒ヶ岳神社に参考の無事を祈願して進むが、相棒のちょっとしたトラブルで二回引き返す。自分の体力大丈夫か?💦
2020年02月08日 07:17撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
2/8 7:17
竹宇駒ヶ岳神社に参考の無事を祈願して進むが、相棒のちょっとしたトラブルで二回引き返す。自分の体力大丈夫か?💦
笹の平分岐は雪の上。
2020年02月08日 10:01撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
2/8 10:01
笹の平分岐は雪の上。
雪に埋まった刃渡りは全く問題なし。
2020年02月08日 12:25撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2/8 12:25
雪に埋まった刃渡りは全く問題なし。
鳳凰三山は思いの外カッコいい。お見それしました(笑)
2020年02月08日 12:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2
2/8 12:26
鳳凰三山は思いの外カッコいい。お見それしました(笑)
富士山久々に見た。西日本にいるとなかなか目にする機会がない。
2020年02月08日 12:27撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2/8 12:27
富士山久々に見た。西日本にいるとなかなか目にする機会がない。
五合目から甲斐駒本峰が望めてわくわく高揚感。この時はまだ翌日の試練を想像出来なかった。
2020年02月08日 13:49撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
2/8 13:49
五合目から甲斐駒本峰が望めてわくわく高揚感。この時はまだ翌日の試練を想像出来なかった。
五合目からハシゴ、鎖場の急登が続く。
この橋渡れるの?(笑)
2020年02月08日 14:44撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2/8 14:44
五合目からハシゴ、鎖場の急登が続く。
この橋渡れるの?(笑)
今や私より強いはずの相棒もさすがにヘバってしまったようだ。
2020年02月08日 15:02撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2/8 15:02
今や私より強いはずの相棒もさすがにヘバってしまったようだ。
やっとこさで七丈小屋に到着。厳冬期の営業小屋はありがたいです。
小屋で受付をしていると、名古屋時代に何度か山行をご一緒した懐かしい顔に出合う。彼は6人パーティでテント泊するとの事。
2020年02月08日 15:19撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2/8 15:19
やっとこさで七丈小屋に到着。厳冬期の営業小屋はありがたいです。
小屋で受付をしていると、名古屋時代に何度か山行をご一緒した懐かしい顔に出合う。彼は6人パーティでテント泊するとの事。
我々は第2小屋へ。一晩中ストーブをつけてくれていて暖かだった。
コロナ禍により今後小屋の在り方はどのようになるのでしょうか。心配になります。
2020年02月08日 16:23撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2/8 16:23
我々は第2小屋へ。一晩中ストーブをつけてくれていて暖かだった。
コロナ禍により今後小屋の在り方はどのようになるのでしょうか。心配になります。
翌朝は暗い内に出発。テント泊の彼らはさぞや寒かったことでしょう。
2020年02月09日 05:47撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2/9 5:47
翌朝は暗い内に出発。テント泊の彼らはさぞや寒かったことでしょう。
八合目あたりでのご来光。この写真を撮る前にデジカメのバッテリーが切れて画面が落ちてしまった。とりあえず再起動してくれたので撮影。
2020年02月09日 06:41撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
2/9 6:41
八合目あたりでのご来光。この写真を撮る前にデジカメのバッテリーが切れて画面が落ちてしまった。とりあえず再起動してくれたので撮影。
風の呼吸の合間にシャッターを切るだけで精一杯。美しい光景なのだがそれに浸る余裕は全くない。
身の危険を感じるほどの暴風で撤退を決める。下山中に名古屋の彼らとすれ違ったが、彼らも後に撤退したようだった。
2020年02月09日 06:47撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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2/9 6:47
風の呼吸の合間にシャッターを切るだけで精一杯。美しい光景なのだがそれに浸る余裕は全くない。
身の危険を感じるほどの暴風で撤退を決める。下山中に名古屋の彼らとすれ違ったが、彼らも後に撤退したようだった。
ここで撤退。
2020年02月09日 06:47撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
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2/9 6:47
ここで撤退。
小屋上のテント場あたりから振り返るが、山頂方面はまだ凶風の中。
小屋で一服して黒戸尾根を下山する。
2020年02月09日 07:18撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2/9 7:18
小屋上のテント場あたりから振り返るが、山頂方面はまだ凶風の中。
小屋で一服して黒戸尾根を下山する。
五合目に黄蓮谷支流が突き上げるところ。
随分以前に尾白川遡行時、悪天でここにエスケープした事を思い出す。自分にとって黒戸尾根はあまり相性が良くないのかもしれない。
2020年02月09日 08:56撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
2/9 8:56
五合目に黄蓮谷支流が突き上げるところ。
随分以前に尾白川遡行時、悪天でここにエスケープした事を思い出す。自分にとって黒戸尾根はあまり相性が良くないのかもしれない。
振り返るとまだ山頂は雪煙に覆われていた。
2020年02月09日 09:00撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
2/9 9:00
振り返るとまだ山頂は雪煙に覆われていた。
撮影機器:

装備

個人装備
アイゼン ピッケル ヘルメット
共同装備
ロープ

感想

今回は冬期も営業している七丈小屋を利用して、久々の甲斐駒登頂を目論んだが、鬼黒戸の痛烈パンチではじき返されてしまい、改めて冬山の厳しさを痛感。
強烈な寒気と強風の中、ヘッデン・デジカメダウンの他に高度計まで時間と高度がデタラメ表示になってしまった。長いこと山をやっているがこんな事は初めて。高山の悪環境下での電気機器の脆さも勉強になった。
しかし天候の悪条件はあったにしても、小屋泊まりで荷も冬山としてはそんなに重くはないはずだったのにヘバってしまったのは、自分としてやはり情けない。
今後雪の高山は考えないといけないかなぁと、ちょっと落ち込む下山後でありました。
 

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技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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