巻機山/紅葉の巻機山再び天狗尾根へ
- GPS
- 28:04
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,797m
- 下り
- 1,791m
コースタイム
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:16
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 7:20
08:46 桜坂駐車場
11:40 ヌクビ沢出合 11:50
13:25 天狗尾根取り付き点
15:44 割引岳
16:30 巻機山
17:07 巻機山避難小屋
10/20
05:30 巻機山避難小屋
05:47 巻機山山頂標識
06:04 巻機山最高点
06:34 牛ヶ岳 06:55
07:55 割引岳 08:15
09:00 巻機山避難小屋 10:00
12:52 桜坂駐車場
天候 | 10/19 曇り時々晴れ 10/20 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
08:05 六日町IC 08:35 桜坂駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは駐車場の登山口に用紙・筆記用具ともにある。トイレ、靴洗い場、バッジ販売もある。 危険箇所というか自分が難しいなと思った箇所は、 ・アイガメの滝手前→岩が濡れてて滑りそうだったので高巻いた→藪と格闘 ・割引沢出会い手前、天狗尾根取り付き点手前→沢沿いは岩を登れそうになかったので手前から高巻いた→登り過ぎて危なく降りれなくなるところだった ・天狗尾根への急登→確実な手掛かり(潅木・草の根)、足掛かり(岩・土のくぼみ)を見つけ三点支持。 下山後は、六日町駅前・国道17号沿いの(名前忘れた。湯何とか)。新しいが施設としては小さい。駐車場も狭い。 |
写真
感想
1ヶ月以上前から休みを申請していた金曜日、昨年行った巻機山へ今度はヌクビ沢コースで登ろうと思っていた。
しかし上信越境界は天気予報が今一つで紅葉も去年より遅れているようなので、別の場所にしようか等うだうだ悩んだがそれも気が向かずに、巻機山へ来てしまった。出発の時間が遅くなっただけであった。
●1日目
8:50に桜坂の駐車場で登山届けを提出してスタート。天気予報どおりの曇り空で重々しい気分・・・。天気のせいか駐車場の車も昨年よりも少ない。
30分ほどで割引沢へ出るといきなりの渡渉ポイントがある。昨日の雨のせいか昨年来たときより少し水量が多いようだ。足を置きたい岩が濡れていて悩ましい。今日はここで撤退して温泉へ・・・とも一瞬思ったが、膝下程度なので靴を脱いで渡った。水はそれ程冷たく無い。
沢を登るのは普通の登山道と違って、大きな石の上をバランス良く跳び歩いたり、攀じ登ったり、危険そうな箇所は迂回したりと臨機応変に対応しないといけないので大変だ(沢登の経験はありません)。マーキングがあったとしても難しそうだと感じたら、脇の藪の中に突っ込んでいったりして出来る範囲で進んでいく。自分のやってる事が正しいという自信は余り無い。経験者と一緒の方が色々学べて良いのだろう。
吹き上げの滝を過ぎると昨年紅葉の綺麗だったカール状の場所に着く。今年は紅葉には少し早いようだけども、白い岩のナメと、今まで隠れていたアイガメの滝が突然右上から降ってくる様子はやはり良い。
アイガメの滝の横を登っていく鎖場があるのだけど、どうもその手前が濡れていて足を踏み入れたくないのでちょっと高巻いてみたが、降り辛くなってしまい潅木帯に突っ込んでしまい抜けるのが大変だった。濡れていても緑や茶色のコケが着いてなければ多分滑らない気はするけども良くわからない。
アイガメの滝を登ると左手へ曲がって渡渉するポイントがある。昨年はジャンプして渡ったのだけども、今年は着地地点が濡れていたので少し勇気の上乗せが必要だった。跳べてしまえば去年と同様あっけない場所だった。
じりじりと標高を上げていくと、それに伴って雲のほうも上がってくれているようで、先までガスの中だった天狗岩が現れてきた。天狗岩の辺りは紅葉がだいぶ進んでいる。
ヌクビ沢出合いの手前でちょっとした岩を高巻いたのだけども、また登り過ぎてしまって足場の悪そうなところを降りる羽目になった。難しいなぁ・・・
そんなこんなで出合いに着いたときは既にお昼。標準コースタイム1.5時間のところを3時間掛かっている。特に沢の遡行に時間が掛かっている感じだ。また、雨もポツポツ落ちてきた。岩が濡れたり水量が増えると難易度が上がるのでこれからヌクビ沢へ行くのは自分には危険そうだと思い、昨年と同じ天狗尾根コースへ行くことにした。
天狗岩を見上げつつ進んでいくと、突然青空が広がった。やはり青空はイイ!今までどこか重苦しかった雰囲気も一気に吹き飛んでしまった。天狗岩も黒岩尾根の紅葉も青空をバックにすると見違えるようだ。
天狗尾根取り付き点はやはり絶壁に見える。向かって右側は足場がありそうだが、去年と同じに左から回り込んでいった。暫くは急登。去年よりはスムースに登れた気がする。岩の部分は滑らないよう、崩れそうな岩に頼らないこと、土の部分も滑らないよう、手掛かりには丈夫そうな潅木や笹の茎を鷲掴みにすること。1つ間違っても何とかなるよう確実に3点支持を心がけて進む。この辺りは紅葉も鮮やかで良い写真が撮れたのだけども、写真よりも足場が欲しい!、と思った。そんな事を考えつつ写真も撮ってるので昨年に比べて余裕はあるようだった。足も攣らない。
天狗尾根の上に出ると、黒岩尾根、井戸尾根、天狗岩、割引沢のV字谷、頂上の稜線、どこを見ても絶景だった。
尾根に登っても山頂までは標高差で300mある。天狗の池で一息入れ、さらに黙々と1時間程登ると割引岳の山頂に着いた。ちょうどガスが出てきて展望は駄目だった。
昨年は最高地点を踏む余裕は無く避難小屋へ降りて行ったのだが、今年はちゃんと踏んでおく。明日の天気予報は晴れなので多分明日も来ると思うけども。
日没とほぼ同時に避難小屋へ到着。誰もいないようだった。今日は山の中で独り切りか・・・と考えると不安になってきたが、だいぶ暗くなってから若い男女2人組みが到着した。東京から来て14時半から登り始めたのだとか。一緒に晩御飯を食べて北アルプスの話などをして20時過ぎに消灯。夜中から冷え込んでシュラフから露出している顔の部分などが寒かった。持ってきている衣類をほとんど着込んで何とかやり過ごした。
●2日目
翌朝は5時頃に起きて荷物を置いて空身でささっと山頂を一回り・・・と軽く考えていたが一回りしたら3時間も経ってしまった。コースタイムを見ると、一回りは2時間半位だったし、木道は霜が降りていたり、ツルツルに凍っていたりで気が抜けなかった。しかし3時間近くほとんど山頂を独り占めできた。というか昨日からほとんど独り占めなんだけども・・・
避難小屋に戻ってくる頃には登山者がポツポツと登ってくるようになり賑やかになってきた。水場へ水を汲みに行って朝ごはんを作って食べた。
雲ひとつ無く風も無い穏やかな快晴になった。ニセ巻機から下りていくと、眼下に一面の赤や黄色の紅葉の斜面が広がっていた。昨日登った天狗尾根も横に見えた。天気が良いと紅葉もより鮮やかだ。登山道は樹林の中を降りて行き、眺望は昨日程は無いが、樹林自体が綺麗に色付いていて素晴らしかった。
余りに鮮やか過ぎる赤やら黄色の中を降りていったので、素晴らしかったのだけど少し疲れてしまった。駐車場近くはまだまだ緑で何となくほっとした。
帰りには六日町の温泉に寄った。そうしたら避難小屋で一緒だった人と偶然鉢合わせになった。温泉はちょっと熱めで、あっという間にのぼせてしまった。
●コースタイムについて<自分用防備録>
昨年、天狗尾根コースを歩いてみて、地図のコースタイムより大幅に遅かった。
今年は2回目だし早く歩けるだろうかと思ったが、多少早くなったがやはり遅かった。
一体どこで遅くなっているのかと思い、部分ごとのタイムを比較してみた。
標準 昨年 今年
〜割引沢 0h30 0h41 0h30
〜ヌクビ沢出合い 1h00 2h13 2h22
〜天狗尾根取付 0h50 1h58 1h42*
〜割引岳 2h00 2h40* 2h19
全体 4h20 7h32 6h53
(*は食事時間10分を差し引いた)
一目瞭然。沢を遡行する所が標準の2倍以上掛かっていて、それは去年と今年はそう変わっていない。一般登山道のように道を真っ直ぐ進めばよいのではなく、マーキングはあるが自分でコースを探しながらなのと、足元が滑らないよう注意して進まなければならないのが時間が掛かる要因と思う。
沢以外の場所では、標準から若干遅い程度。昨年割引岳迄で時間が掛かっているのは、足が攣る様になってしまったため。今年はそこまでにはならなかった。多少は進歩したのかな。
もしヌクビ沢コースに行こうとするのであれば、地図のコースタイムで沢の遡行部分が天狗尾根コースに比べて1時間程増えているので、自分の場合は2時間余計に掛かると見たほうが良いだろう。とすると、割引岳までで9時間程度になりそう。レコを見ると危険個所も天狗尾根より多いようだ。
ここを日帰りで行ける位の体力・技術が欲しい!…そうすれば標準タイムの2倍(しかもリベンジを返り討ち)というレコを晒さずに済むしなあ(笑)
Mt.Makihatayama Aigame fall
Mt.Makihatayama Tengu ridge
Mt.Makihatayama Ushigatake peak
Mt.Makihatayama
昨年コメントいただいたkamimuraです。
相変わらず写真撮影が上手ですね。
とても紅葉がきれいに取れています。すごいです。
来年こそは脚力をつけてヌクビ沢に挑戦ですね
コメントありがとうございます。
昨年の巻機山が素晴らしかったので、今年も行ってしまいました。
そして今年も素晴らしかったです。
紅葉も素晴らしかったですが、なんだか天狗尾根コースにも愛着がわいてきました。昨年は一般登山道では見られない厳しさに驚くばかりでしたが、今年は相変わらず大変だけども楽しむ余裕が出てきました。ヒヤッとする部分もあったのですが。
来年は体力と沢歩きを鍛錬して、ヌクビ沢コースに挑戦です。
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