三国峠から稲包山へ 大展望の期待空しく天気急変
- GPS
- 06:20
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,057m
- 下り
- 1,043m
コースタイム
09:35長倉山
09:30キワノ平ノ頭09:35
10:50稲包山山頂11:20
12:25キワノ平ノ頭12:30
13:35三坂神社13:40
14:05駐車場
歩行時間5時間35分
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
新潟県側からも登れるようですが、群馬県側から登りました トンネル手前に橋があり橋のたもとに(左側) 10台ほどの駐車スペースがあります |
コース状況/ 危険箇所等 |
橋を渡り切るとトンネル入り口で、右側に登山道があります 「山ヒルに注意」の看板がありましたが、もういませんでした 神社までは昔の街道なのか、登山道とすれば広い道です 神社の鳥居前の分岐から両脇の笹藪が気になりますが 稲包山頂までしっかり刈っていただいていました 途中で藪漕ぎになったらどうしようと心配でしたので 有難かったです 特に危険箇所はありませんが、 刈られた笹が痩せ尾根の端に寄せられている箇所では なるべく登山道の端は避けて歩かれた方が良いでしょう |
写真
感想
農耕の神様への信仰に由来する名前だと思うのですが、
「稲含山」と「稲包山」という似た名前の山が気になっていました。
紛らわしくて、どっちがどっちなのかは
登ってみなくては区別できないと、登る機会をずっと伺っていました。
谷川温泉のユースホステルに二連泊して、今日は最終日、
朝から快晴で、山々の紅葉を楽しみながら、
猿ヶ京温泉を抜け、交通量の少ない国道17号線を走ります。
もうそろそろラッシュにかかる時間帯なのに、殆ど車に会わない道です。
今や国道17号線は関越自動車道に大動脈としての位置を
取って変わられてしまった感があります。
群馬県と新潟県との県境をなす三国山脈に開けられたトンネル、
その手前には深い沢があり橋がかけられていました。
橋のたもとの左側には余裕の駐車スペースがありましが、
平日ですし、里山ですし、マイナーなコースと思われるので
多分駐車時からして、登山者に遭遇することはないと思っていました。
三坂神社までは道幅も広く、緩やかな道です。
石造りの立派な鳥居越しになだらかな三国山を仰ぎみて
帰りにあわよくば、この山にも登りたいと思いながら
分岐を左に進み、アップダウンの続く稜線歩きにかかります。
長倉山山頂への急坂を登り切り、
これから行く方句に稲包山を見つけようとして愕然!
なんとそれらしき山は、生半可な遠さではなく
一体、日が暮れるまでに帰って来られるのでしょうか?
縦走ではなく往復ですから、戻って来なくてはならないのに。
木の育たない笹原は風がいかに強いかの証、
笹に覆われて、痩せ尾根の斜面は隠れていますが、
もうしばらくすると日本海からの強風と雪に見舞われ
一面雪に覆われ、冬の厳しさを屏風のように一身に受け止めるのでしょう。
この稜線によって群馬県側に降る雪の量が違うのではないかと思います。
晴れ渡った空と、周囲の山々の美しい紅葉に助けられて
見晴らしの良い尾根歩きを楽しんでいましたが、
次第に黒い雲が空を覆い始めました。
快晴の日がもう三日以上も続いていますから、
いつ下り坂になってもおかしくない頃です。
気持ちは焦りますが、笹原の道は限りなく目の前に現れるばかり。
登っては下る繰り返しです。
刈り取った笹の根に足を取られ、次第に強まる風に難儀しながらも
何とか山頂へ辿り着く頃には、北方面はすっかり雲に閉ざされ
岩菅山の稜線もすっかり見えなくなっていました。
身体は即座に冷えてきますが、帰りも長い距離を歩かねばならないので
しっかり食事を摂り、腰を上げたところに一人の方が登って来ました。
三国スキー場から登って来たとのこと。
こんな天気になるのだったら、やはりスキー場から登れば良かったのにと
後悔がよぎりますが、もう致し方ありません、
来た道をなんとか頑張って戻らないと。
「キワノ平ノ頭」を過ぎ、また単独の方に行き会いました。
お互いに人に会うと思っていなかったのでびっくりでした。
「浅貝」から周回するとのお話にもびっくり。
最近、登山道の笹刈りが終わったとの情報を得て
出かけて来たそうです。
もし、この道が笹で覆われていたらと考えるとぞっとします。
現に、西稲包山の先は藪になっているらしく、
白砂山へは猛烈な藪漕ぎに耐えないと到達は不可能のように
地図に書かれていました。
笹の伸びる勢いのすさまじさには腹立たしくなりますが
数年ですっかり登山道は覆い尽くされてしまうでしょう。
登山道を辛抱強く整備し続けてくださる方々の熱意には
本当に頭が下がります。有難いことです。
幸い、雨の降り出す気配はなく、時折日も覗くようになりました。
ただ、風が冷たくて歩いていても身体が冷え切っているように感じます。
三国山が目前に現れ、三坂神社に近づきました。
神社で休憩し、どうしようか考えましたが
風の冷たさには全く太刀打ちできそうにありません。
風を遮る木々の全くない寒そうな山頂を仰ぎ見て
今回は意気地なく、三国山には登らずに下山することにしました。
三国トンネルを抜け、新潟県から国道117号線で帰ります。
途中には湯沢という名湯もあります。
どこかで温まって帰ろうと日帰り温泉を探していると、
たまたま道路沿いに「雪笹の湯」という日帰り温泉がありました。
茶色く鉄分を含んだ温泉に疲れを癒されました。
また立ち寄ってみたい温泉です。
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