ヤケ山〜ヤケオ山〜釈迦岳〜カラ岳〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳〜堂満岳
- GPS
- 10:22
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,798m
- 下り
- 1,798m
コースタイム
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:22
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の比良駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道全般 標識は豊富で、基本的には明瞭な道が続きますが、所々で分かりにくく感じる所はあります。 特に危険な箇所はないけど、ガレやザレで滑ったり、転倒したりしやすくなっている所は多そう。 浸食により、道幅が狭くなっている箇所もあり、今後の推移を気にしておきたいですね。 ■注意箇所など 大橋から南比良峠へ至るルートについて。 『山と高原地図』では破線となっており、全般的に踏み跡は薄めとの印象ですが、目印は十分にあるし、矢印による誘導も所々にあり、問題なく歩行可能でしょうか。 水晶小屋跡の前後に少し分かりにくい要素があるかもという程度かと。 堂満岳山頂直下の急斜面について。 登りの際には、頑張って登るのみとの印象ですが、下りは慎重に歩を進める必要があるでしょう。 木の根に足を引っかけて滑落したり、小規模の落石を起こしてしまう可能性など、気を付けるようにしたいと改めて思いました。 |
写真
感想
ブランク後、近場での2回の山行を経て、それなりに体は動いてくれそうで、遭難に至るような事態を起こす可能性は十分に低いと判断し、今回は比良山系へ。
イワカガミの花を求めての比良への山行を今年は果たす事ができず、とても残念ではあるけれど、まだ間に合う花はあり、今回はベニドウダンやサラサドウダンの花を堪能すべく、例年と同時期に訪れてみます。
湖西線の始発に乗って小松駅に到着し、ここからスタートします。
その後の苦労を知らずに、吹き抜ける風が心地良いと感じながら歩き、登山口に到着。
シシガ谷の沢の水にタオルを浸し、涼感を得られるようにしておき、橋を渡って入山です。
もう歩き慣れている道となっており、体の具合を確認しつつ登って行くと、楊梅の滝を望む展望所に到着し、滝を見やる。
水量は少なめのよう。
涼峠を経て、そのままヤケ山へ向かわず、寒風峠方面へ。
地形図を見て分かる通り、この一帯は等高線の間隔が広がっており、面白い要素を秘めているはずなのです。
ただ、これまでと同様にその後の予定が詰まっており、今回も通過するのみだけど。
ゆったりと歩き、寒風峠に到着です。
ヤケ山までは雑木の樹林帯となっており、お気に入りのルートなのです。
樹木の花がいくつか目に入るのだけど、風が強く、撮影を試みてみるものの、枝は大きく揺れ動いており、花はヘッドバンギング状態。
この先に期待する事にして、見るだけにしておく。
風のおかげで暑さをあまり気にする事なく歩き、ヤケ山山頂に到着です。
P705を経て、その少し先ぐらいから地面にはイワカガミの葉が所々で見られるようになるけど、もう花期は過ぎており、咲き残りを期待するのは止めておく。
タツナミソウが咲き始めており、間近で観察しつつ、撮影を。
ようやくベニドウダンやサラサドウダンが見られるようになるけど、昨年までよりも花は少ないようだし、風の影響で撮影しにくく、モヤモヤした気分のまま歩く。
その頃合でトレイルランの団体さんが登って来られる。
しかし、この辺りはそれなりの傾斜でザレた道なので、走るのは難しそう。
種々の花の撮影を試み、呆気なく跳ね返される、そのパターンを何度か繰り返し、ヤケオ山山頂に到着です。
振り返ると、状態の良いベニドウダンが写しやすい位置にあり、撮影してみる。
しかし、うまく行かず。
気持ちを切り替え、展望を楽しみながら歩く事にする。
南比良に比べると、この辺りを歩く人は少ないけど、こちらも負けていないと思わせる展望が得られ、お気に入りのルートなのです。
天候の影響で展望が良くない時が少なくないのだけど、この日はかなり良好。
琵琶湖は青空を反映して、きれいな青色となっており、絶景を演出してくれています。
気分良く尾根を辿り、フジハゲのピークに到着です。
軽く食事をしながら眼下の絶景を楽しみます。
その先も素晴らしい稜線歩きは続き、釈迦岳山頂へと至ります。
ここから大津ワンゲル道との分岐まではサラサドウダンが群生しており、そちらへ寄ろうと思っていたのだけど、縦走路上で見られるように期待する事にして、予定を変更。
引き続き花は咲いているけど、例年よりは少ないよう。
相変わらず風の影響があり、撮影には苦労させられる。
カラ岳山頂を経て、比良ロッジ跡へ。
ここで縦走路から逸れ、八雲ヶ原方面へ。
池の主ののんびりとした行動を少し観察し、先へと向かう。
イブルキノコバを経て、支谷を少し下ると標識がある。
沢の合流地点で渡渉し、ここから広谷をゆったりと登って行く。
樹木の花が色々と咲いており、雰囲気が良い。
種類は分からないけど、昨年と同様にカエデの葉が大量に地面に落ちており、どういう事なのかが気になる。
ギンリョウソウと思われる花があり、このルートを予定に組み入れて正解だったよう。
湿地帯を経て、谷を離れて登って行くと、細川越に到着です。
良い雰囲気の樹林帯を少し歩くと、その先は灌木を通る狭い道となる。
所々で見通しが利き、武奈ヶ岳山頂方面や振り返りの展望風景を眺めやります。
ここも昨年よりは花が少なめかなという感じ。
やがて樹木は途絶え、どちらを見ても好展望となる。
アカモノの花をきちんと確認し、展望を堪能しつつゆったりと歩いて行き、武奈ヶ岳山頂に到着です。
これまででも最多かもしれないぐらいの人出で、賑わっています。
いつもは琵琶湖を眺めながら休憩するのだけど、そちらはスペースが少なそうなので、反対側の京都北山方面を見ながらの昼食とします。
西南稜には向かわず、分岐にて左に進み、歩きにくい道を下ります。
相変わらず人の流れがあり、この日の比良は結構な賑わいです。
ブナ林をゆったりと歩き、コヤマノ岳山頂に到着です。
4月の山行の時とは全く違い、辺りは緑に覆われており、自然の営みは耐える事なく続けられていたよう。
中峠を経て、ヨキトウゲ谷へ。
特徴はあまりなさそうだけど、歩きやすいし、ルートに組み入れやすい谷なのです。
下り終え、分岐にて右折し、奥の深谷を辿り、大橋方面へ。
このルートを歩くのは昨年の4月以来で、今回が2度目。
その時は残雪があり、本来のルートがどんな感じなのか分かりにくい部分もあったのだけど、特に印象は変わらず。
一般のルートとしては、比良の奥深さを感じさせてくれるかと。
イワウチワやバイカオウレンが多そうとの印象で、その頃に歩く機会があれば。
大橋に到着し、ちょっとだけ確認を。
ここからは『山と高原地図』では破線となっているルートを辿り、南比良峠へ。
どんな感じなのか、多少の不安があったのだけど、特に問題はなし。
歩く人が少ないせいか、全体的に踏み跡は薄めだけど、目印などの誘導があるし、谷自体がゆったりとした登りでもあり、普通に通行できる。
小屋跡を経て、源頭部が近づいて来ると雰囲気が変わり、全てが緑に覆われているような感じ。
縦走路に合流し、すぐに南比良峠へ至ります。
今回はバリルートには進まず、そのまま縦走路を辿ります。
こちらの方が花が多いとの予想で、実際にどうなのかは分からないけど、楽しんで歩く事ができるぐらいには色々と咲いています。
でも、諸々の条件が重なり、レコに載せたくなるような写真を撮影するのは難しい。
縦走路を離れ、引き続き花を探しながら歩いて行き、この日の最後のピークとなる堂満岳山頂に到着です。
後は下山するのみとなり、下り始めると、好展望な場所が設けてある。
すぐに急斜面となり、かなり慎重に下って行きます。
これだけの傾斜を下るのは久しぶりなせいか、以前に歩いた時よりも厳しく感じられる。
膝が固く感じられたりしたのも含め、まだ以前の感覚に戻り切っていないのを把握でき、良い機会となったよう。
急斜面区間を抜け、その後はしばしの尾根歩き。
尾根を離れると地味な道が続き、比良の下山のしんどさを改めて思い知らされる。
何とかノタノホリまで下り、カエルの鳴き声の響き渡る池を見やると、近くの木の枝にモリアオガエルの卵塊らしきのがある。
その営みが絶える事なく続くように願いたい。
ここからの道程が意外と長く、気持ちを維持するのが難しくなって来る。
何とか歩き切ったようで、登山口に到着。
この辺りの居住者と思しき方々がおられ、ご挨拶。
時刻を確認すると、電車の発車に間に合わせるべく走っておくほうが良さそう。
風の恩恵を受けたおかげで、あまりドリンクを消費しておらず、走っているとザックの重さが肩にのしかかり、ダメージが大きい。
ある程度の地点で走らなくても大丈夫そうとなり、後は惰性で歩いて行き、比良駅にてゴールです。
まだ通常の生活に戻っていない中、どのように行動すべきかは難しいものがあります。
自分なりに判断して、今後しばらくは京都西山と比良山系を主に歩くのが無難そう。
様子を見て、愛宕山界隈や大文字山の辺りぐらいまで。
そんな中での比良への山行で、この日は天気に恵まれ、好展望が得られたものの、風が強く、花の撮影には苦労させられました。
花自体も例年よりは少なそうかなと感じられ、来年以降に当たり年が来てくれると期待する事にします。
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