晩秋のユーシン【過去の記録をUP】
- GPS
- 11:27
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,329m
- 下り
- 1,368m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
ヤマレコを見ていたら「玄倉林道が歩行者のみ開通」とのレポがあった。玄倉林道は自分が山を始めた位にトンネル内崩落の危険性から長期に渡り通行止めとなっていたこともあり、歩いたことはなかった。改めて地図で玄倉林道を確認すると、塔の岳から檜洞丸に続く「主脈(主嶺だったかな)」の真ん中にあることが解った。頭の中でイメージすると塔の岳山頂から見える広大な河原が林道の終点であることも想像出来た。以前から「あの河原にはどうやったら行けるのだろう」と思っていたので今回開通したのを期に行ってみることにした。
玄倉には、国府津で御殿場線に乗り換え、そこから西丹行きのバスに乗り換えることになる。バスへの乗り換えは、松田で下車、若干の歩きにて新松田に出るか、山北、または谷峨で下車、バスに乗り換えるパターンがある。バス運賃が高いことから、出来るだけ電車に乗っていた方が運賃が安いので、いつも谷峨で乗り換えるパターンとしている。今回も同じく、谷峨で降りてバス停に向かったが、既にバス停には長蛇の列となっていた。並んでいる人は中学生と思われ、話の内容からどこかで駅伝大会があるらしく、そこへ向かうための様であった。谷峨でこれだけ並んでいることから、当然、新松田、山北からの乗客も多いと予想され、このままではバスに乗れない可能性は多いにあった。
定刻の7:42を少し過ぎた位にバスは到着した。予想通り、乗れなかった。大会に向かう中学生の半分も乗れなかった。バス運転手の話では30分位で臨時バスを出すとのことなので、待つことになった。新松田からバスに乗るか、せめて山北からバスに乗れば確実に乗れた。バス賃をケチって谷峨乗り換えにしたことを後悔した。
待っている途中、引率の先生らしき人が車で迎えに来て、車に乗せて行った。自分も乗せて欲しいと思った。バスにおいて置かれて、30分を過ぎた頃に臨時バスが来て、ようやく玄倉に向かうことが出来た。
玄倉に着いた。バス停を降りたのは自分を含めて2名のみ。玄倉林道が久しぶりに開通したのでかなりの登山者があると思っていたが、以外に少なかった。準備を整え、登山計画書を提出し、出発した。いつもそうだが、初めてのところは方向が解らない。地図で確認すると丹沢湖上流方面の橋を渡るとなっていたので、そちらの方に歩いて行った。
バス停からしばらく歩くと「玄倉第1発電所」にでる。そしてゲート前に来る。林道ゲート前には駐車場があり15台程度駐車出来そう。
そして新青崩遂道に出る。ここが前回通行止めの原因となった新青崩遂道(何て読む?)トンネルの模様。新トンネル左側が旧林道。ピカピカのトンネルではあるが、中は真っ暗で何も見えない。トンネルが長いのと途中で屈曲しているため、外の光が入らないのが原因。ヘッドランプを点灯させて通過した。
いくつものトンネルを通過し、玄倉ダムに到着する。玄倉ダムに貯水される水は非常に澄んでおり、エメラルドグリーンに輝いていた。神奈川県にこんなところがあるとは思わなかった。
更にいくつものトンネルを通り、ガイドブックでしか見たことのないユーシンロッジに到着。玄倉から約2.5Hの歩行となった。ロッジはかなり大きく、ロッジ前もロータリーの様になっており、非常に綺麗であった。但し、休業中であるから建物は多少傷んでいた。トイレも非常に綺麗で水で流せる(水洗?)トイレであった。飲用出来るか解らないが、蛇口からは水も出た。登山客は3組で約5〜8人ほど見かけた。ここで火を焚いてラーメンを食べた。
片づけを行って直ぐに出発の準備をした。ここから塔の岳を越えて大倉までは約5.5時間あり、日の短い今では、大倉に着く頃には、暗くなることが予想された。但し、大倉尾根は何度もヘッドランプ歩きをしているので全く問題は無い。
しばらくして熊木沢出合に出る。熊木沢出合からは林道が大きく崩壊しており、車の通行は不可。徒歩でも河原まで大きく崩壊しているので慎重に歩行しなければならない。
林道終点周辺には熊木沢、箒杉沢、鍋割沢と広大な河原が続く。まず、蛭が岳から落ちる熊木沢の出合となり、次は丹沢山、塔の岳から落ちる箒杉沢、鍋割沢の二股となる。その広大な河原には猟師たちが何人もいて発砲音や、猟犬の吠える声が響く。途中、フラフラと猟犬が降りてきて林道を歩いていた。すれ違い時に何か襲われるのではないかと心配になったが、臭いを嗅ぐだけでどこかに行ってしまった。その後、散弾銃を担いだ猟師に合った。猟師に「そこで猟犬に合った」と話すと「どっちに向かった?」などと訪ねられた。どうも猟犬は迷子になっていた模様。
林道の終点から河原に降りて対岸に「塔の岳」との看板があり、そこが取り付きとなる。河原が広大であるため、非常に解りずらい。少し登ったところで河原を見ると鹿が2頭走っているのを見かけたとたん突然「ズドーン」と猟師が発砲した。撃たれたら洒落にならないので急いで登った。
特に特徴に無い斜面を登り、取り付きから1時間ほどで水場についた。水量は結構出ていた。一応飲んでみたが、考えてみれば直ぐ上には尊仏山荘があり、トイレもあるので、本当に飲めるか、微妙である。
取り付きから1.5時間で尊仏山荘についた。山頂はかなりの人混みでごった返していた。玄倉からユーシン、塔の岳と静かに歩いてきたが、塔の岳についたとたん、この人混みである。この時、既に14:40。ここから普通に降りれば大倉は17時を過ぎとなり暗くなる。この中のどれだけの人が、下山途中で暗くなることを理解し、ヘッドランプなどを装備し、実際にヘッドランプ歩きを体験しているのかと思うと遭難予備軍が沢山いると思った。
塔の岳よりノンストップで大倉へ、約2時間で下山した。何とか明るい内に下山出来た。塔の岳山頂に沢山の人がいた様に大倉尾根も沢山の人が下山していた。途中登山道一杯に広がり下山するパーティーや、のんびりと道を譲らないパーティーなど非常にモラルに欠けるパーティーが多く見られた。まるで富士登山の様に見えた。登山ブームも良いが、あまり人が多くなると色々な人がいるのでどうかと思った。何か後味の悪い登山であった。今は秋で登山には良い季節であるから、色々に人が来るのだろう。冬になればキチンとした人しか来ないから、また元に戻るでしょう。
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