大猫山・猫又山(東芦見尾根〜ブナクラ谷)
- GPS
- 12:45
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,795m
- 下り
- 1,782m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
・馬場島荘は営業していなかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・馬場島〜登山口 林道を進むとゲートが閉まっている。自転車なら横をすり抜けられるので、通過させてもらった。大猫登山口までは多少ダートあり。 ・大猫登山口〜大猫山 最初からいきなりの急登が続く。途中大岩のクライムダウンなどがある。ロープなどは古いので使わないようにすべし。標高1800あたりから藪が酷くなり、ルートファインディング能力が問われる。 ・大猫山〜猫又山 雪が部分的に残っている。基本夏道を外さないように進む方がよい。夏道は藪が酷く、気を抜く時間がない。雪が薄い箇所もあり、踏み抜いて2回落ちた。ブナクラ峠からの合流地点からはなかなかの急登。雪も緩み、なんとか登ったが、雪が固ければ躊躇なくアイゼンを履いてほしい。 ・猫又山〜ブナクラ峠 山頂よりアイゼンをつけて、慎重に降りる。雪が切れるすこし前から夏道に入る。夏道は残念ながら藪が濃く、なかなか大変だった。また、途中で崩落地帯が3か所あり、滑落したら間違いなく死ぬだろう。登山道はかなり荒れてきている。 ・ブナクラ峠〜登山口 一か所ルートミスをして、すこし夏道の南側に進んでしまい、おかしいと気づいて登り返して分岐で間違えたことに気づいた。その後も渡渉3回。本日は水量は多かったと思う。 |
その他周辺情報 | みのわ温泉が近くてよい。540円。マスク着用で入館し、検温される。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ピックストック
カメラ
火器
クマベル
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感想
チカさんからお誘いで行先は猫猫だと言う。猫? 乗鞍の猫岳はスキーでしか普通行かないだろう...あ、大猫山と猫又山かと。
猫又山には、僕はこれまで秋のソロ日帰りに始まり、山頂直下のテン泊、春の猫又谷のスキーとで都合5回行っていて良い思い出が多い。常に剱岳の眺望と、時には出会いがあった。チカさんとは2017年にスキーで行っている。最近は一昨年の7月半ばにテン泊だった。その時より少し残雪が多いだろうと予想される。
今回のルートをパーティーで行くのは初めてで、他2人もそれぞれ経験がある。3人の記憶・
経験を照らし合わせながら進むのが面白く、楽しかった。
この区域の登山道は年々整備が行き届かなくなり、藪の程度が強くなっていると、行った人は言い、レコにも書かれているが、僕が一昨年行ったときからはあまり変わってない印象だった。一昨年までは確実に藪化しているが。所によっては刈り払いの痕が見つかり、何もしなくなったわけではなさそうだ。
大猫から猫又への尾根歩き、梅雨の最中にあっては恵まれた天気で、終始剱岳を眺め、残雪あり花ありの極楽漫歩だった。雪の切れ目の夏道探しが随所にあり、3人手分けして捜索もしたが、上手く連携がとれて無駄なく進めたと思う。
雪で冷やしたコーラと、チカさんが沸かしていれたコーヒーで落ち着いた猫又山頂を後にして、ブナクラ峠へと下る。ここは急な雪渓から藪の夏道へ、時に崩壊地に頼るのも危ないロープの急坂と気が抜けないが、順当にブナクラ峠に下りてお地蔵さまにご挨拶。
峠より下のブナクラ谷沿いの道、ここはルートミスしたことがあると言ったら、他の2人もあると言う。その様子を言い合ったら、同じ一つの場所に違いない。そこは大分下って大ブナクラ谷を渡る手前でそれまでは迷う心配はあまりないと思っていた。ところが今日は大分上、峠からの最初の沢である戸倉沢より手前でミスルートに入ってしまった。元の道が良く整備されていれば一瞬でこれは違うとわかるようなところなのだ。しかし藪勝ちの道から来てこの程度もありだろうと、随分下ってからいよいよこれは違うねと周辺彷徨い、結局大きく登り返して復帰した。思い出話のネタが一つ増えた。
コロナ以後また一緒に山行けるようになって嬉しい限りです。夏山の相談などもできました。またよろしくお願いします。
朝三時に集合して、暗闇の中、MTBでやおらスタート。登山口からは急登が続き、なかなかしんどい。うっすらと明るくなってきたら、剱岳のシルエットが浮かび、テンションがあがった。途中からは藪が激しく、登山道もはっきりとわからない。でも三人であーだこーだ言いながら進むのはなかなか楽しかった。
尾根に出たら雪も部分的にあるが、基本的に夏道を外さないように注意して進んだ。ここも藪が酷く、時間もかかる。ただ最高の天気と気の置けない仲間と剱岳の雄姿があればなんともない。最後にブナクラ峠からの稜線のまでの急登をつめるとまだたくさん雪の残る山頂直下。急登を慎重に登りきり、山頂へ。
山頂では360度の視界を楽しみ、東側の風のあたらないところで大休止した。ニシデンさんから頂いた冷えたコーラは格別だったし、剱や後立の山々を見ながら命の洗濯をすることができた。ここからはアイゼンを装着し、ブナクラ峠への登山道へ。登山道も荒れており、藪が酷い。崩落地帯もあり、ゆっくりと慎重に進んだ。
ブナクラ峠で休憩していたら、赤谷山からソロの女性が登場。少しお話をさせて頂いた。そのままブナクラ谷を降りていくが、標高1500あたりでコースを外れた。ここはルートミスをしやすいので要注意だ。
結局12時間を超える山行となり、なかなか苦労をして馬場島に着いた。このルートは整備が入っていない様子で、だんだんと道が荒れてきている。行かれる方はルート経験者と同行が望ましいだろう。私ののんびりペースにあわせて頂いたニシデン師匠と581さん、ありがとうございました。またお願いします。
もう少し雪のある時期から計画が挙がっていたこの周回。天気やスケジュールの都合でやっと実行することが出来た。ここ最近は整備の行き届いた白山しか登っていなかったので、刺激のある山行となった。
5年前に同じ道を登ったことがあるが、その時は秋で下草も枯れて歩きやすかった。雪の残る時期は分岐など雪で隠れていたり、下草が生い茂り登山道整備もほとんどされていないので、不明瞭なところが多く気が抜けない。大猫山からは気持ちのいい稜線歩きで剱岳をずっと見ながら歩けるので頑張った甲斐がある素晴らしい稜線だ。雪は緩んでいてウィペットがあったのでアイゼンなしで歩いたが、何もなければアイゼンは装着したほうが良い。
今年は猫又谷、毛勝谷は滑ることが出来なかったが、2年前に滑った時のことを思い出しながら歩いた。また大日岳、奥大日岳もスッキリ見ることが出来たので色んなことを思い出しながら歩いた。5年前から比べるといろいろ経験しているので感慨深いものがあった。無事登頂し、景色を堪能しながらしばらく休憩した。
2年前に毛勝山から三山周回した時にも猫又山からブナクラ峠を通り、ブナクラ谷の登山道から下山した。その時は猫又山から下山した直後に天気が崩れ、雷が鳴り響きアラレが降って命からがら下山した思い出がある。その時から比べれば今回は景色も楽しめて、まだ余裕をもって歩けたので楽しかった。しかしブナクラ峠に差し掛かる最後の斜面はかなり急でザレているので慎重に下った。ロープは施されているが、古く岩でこすれた部分は切れかけているので頼りにしてはいけない。ブナクラ峠は風の通り道なのか、雲が流れて幽玄な雰囲気だった。
ブナクラ峠まで来ればもう安心と思って高をくくっていたら、いつの間にか登山道を逸れ道間違いをしていた。しかし踏み跡があるといえばあるように見えるのでどんどん下っていきそうになる。少しでもおかしいと思ったら引き返してみるという典型的な例だった。
結局最後の作業道に出るまでは気を抜く暇もなく濃い山行となった。ニシデンさん、チカさん、同行させていただきありがとうございます!
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