快晴!赤岳(凍結ボブスレーコース状の県界尾根の下山を途中で断念し、苦闘の末登り返して真教寺から再度下山・・・)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,887m
- 下り
- 1,886m
コースタイム
天候 | 11/3(土)快晴! 11/4(日)快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<美し森→赤岳(真教寺尾根)> 赤岳直下の稜線までは殆ど雪無し。<赤岳→赤岳天望荘> 日陰を中心に5cm程度の積雪&凍結。軽アイゼン(6本歯)着用して快適に歩けた。 <赤岳天望荘→県界尾根分岐> ほぼ水平のトラバース路だが、数か所に積雪&凍結あり。軽アイゼンで快適に歩けた。 <県界尾根> 天望荘分岐から15分程度下るまでは、やや勾配きついが軽アイゼンで対応出来た。その後徐々に凍結がぶ厚くなり、急坂を右トラバースする地点で完全なスケートリンク状態になっている場所に遭遇。あと数メートルで通過できたが、軽アイゼンでは滑落の危険性が高く下降を断念。赤岳まで登り返すことにした。 天望荘分岐から山頂までも凍結状態で登りは何とかなったが下りは大変危険。<赤岳→美し森> 前述の通り。 |
写真
感想
いつもに増して妻が激務を極めており、あまりに忙しくて朝飯昼飯食べる暇がなかったと、深夜1時頃に帰宅して夕飯という状態が続き(因みに私は妻を待たずに就寝)、流石に山は無理だろうと思ったが、「快晴予報なんだし、ストレス発散したい!」とのこと。
しかし、妻は睡眠不足が溜まっていて土曜の朝起きられず。(別に多忙でもなかった小生まで妻につきあって?寝坊・・)
おまけに行きから小仏渋滞にあった。
日帰りで八ツの編笠から権現と思ったが観音平は既に満車で路駐の列。妻は「こんなに遅い時間からだったら逆に上で泊まって朝の日の出をみたい」と宣うので、最近日帰りばかりであった赤岳にしようかと清里へ移動。上の小屋は今日小屋締め。
美しの森の駐車場はガラガラ。天望荘に電話して予約してから真教寺尾根を登る。いつも人の少ないルートだが今日はまた一段と誰もいないし、快晴で富士山や南アの眺望もよい。どこがで雪がでてくるかと思ったがずっと皆無のまま主稜線に出てしまった。
竜頭峰から文三郎分岐までは若干雪がついていたが問題なし。そこから山頂までは人もたくさんいて雪もない。
山頂から天望荘は積雪しており最初はノーアイゼンでおりはじめたがやはり付けた方がよいと判断し、6本歯つけて快適に下りる。
赤岳は30回位来ているが、大体日帰りしてしまうので、天望荘に泊まるのは9年ぶり。久しぶりに中に入ったが綺麗に変わっていた。おまけに一人ずつコップが渡され、コーヒー、お茶、お湯が飲み放題というサービスが嬉しい。談話室で2時間位まったり過ごし、途中2人だけの貸し切りになって本読みながら寝そべったりしていたが、4時半頃になって突然大量の登山客が到着しだして、さっきまで貸し切りだった談話室が満員に!外をみると続々とまだ到着している。うーん、皆さん結構遅い時間にくるな・・・。
小屋締めであるが夕飯は四回戦まであった。
我々は一回目。バイキングはうっかりよそりすぎたが、よそってしまった以上は食べねばと義務感にかられて完食したが、苦しかった。
夜は雪囲いに打ち付ける風の音があまりにもすごかったのでよく眠れなかった。
翌朝。下山するだけだからといつもは早出だが、日の出から1時間以上も外で刻一刻と変わるアルプスと360度の景色を堪能。妻のストレスを取り去って七時半近くにそれじゃあと下山にかかる。
ここから県界尾根を下りようとしたのが悲劇の始まり!まずは天望荘からのトラバース道。雪道で踏跡はついてなかったが、この道歩く人はあまりいないからと気にもとめずに、6本爪で調子よく下山。
景色がきれいだ。そして山頂からの県界尾根と合流。さらに下る。二ヶ月ぶりかななんて考えながら歩いていたら突如、ツルツルに凍結したボブスレーコース状アイスバーンの急斜面になった!
しかも左手は谷底!ダブルストックと軽アイゼンで行けるか?と数歩いたところで、後ろから妻のストックが一本つつっーとアイスバーンを滑ってゆき、そのまま谷底に落ちていった!そして固いアイスバーンに突き刺そうとした小生のストックはポッキリと折れてしまった!ピッケル持ってきてないし、この時点で、前爪のないアイゼンでここを通過するのは危険と判断。無理に下れば、次はストックでなく人間が谷底に滑っていってしまうであろう。かなり下ってきてしまっているが、仕方ないのでもう一度山頂に登り返し、真教寺尾根へ回ることにする。
分岐まで戻ったところで本当であれば天望荘までトラバース道を戻って主稜線を登り返した方がよいと思うが、そのまま山頂へ。ここがまた結構ツルツルだった。まあ登りだから何とかなったが、凍結した道にくっついて凍っている鎖だけが頼りで凍りついたルートをひたすら登る。主稜線を歩いているたくさんの人たちが羨ましい。出発してからこの尾根では誰にも会わなかった。
ようやっと頂上に登り返した。
空白の2時間(?)を経て、9時過ぎから何事もなかったように「リ・スタート」。
山頂から先はさっきまでが嘘のように「雪・凍結」は無くなり、歩きやすいことこのうえなし。後は真教寺尾根を下りて下山するだけ。
すぐ隣の似たような尾根だが、積雪・凍結の具合が甚だしく違うなあ!
下りでは1名の方にしか遭わなかった。
快晴の日、鎖に頼りまくった腕が筋肉痛になり、ストックが犠牲になったが、
何より、妻ともども滑落しなくて本当によかった!
28回目の赤岳は、また色々と勉強となり思い出に残る山行となった。
県界、真教寺はどちらも後半はハデだけど前半長くて萎えますよね。
でも、御隣同士の尾根でそんなに状況違うんですね。
的確な判断で無事下山されて良かったです。
しかし、ペンギン奥様、タフ〜〜〜
夕食のとき、正面に座っていたdepor021です。覚えていますか?
県界尾根は大変なことになっていたようですね 無事でなによりです
県界尾根はとんでもない状況だったようですね。
ストック1本滑落、1本骨折は痛いけど、
どうやら持ち主の身代わりになってくれたようですね。
これからの時期、いろんな事がありますね・・・
お互い気をつけて登りましょう。
P.S.
小屋閉めでも夕食が4回戦までって凄いなぁ〜、
やはり百名山の実力でしょうか。
奥様は今回もダウンジャケット二枚で臨まれたのですね。
何だか面白い!
いや〜、いきまくっている尾根だし、行きの真教寺が凍結・積雪ナシだったので油断してました
ツルツルの県界尾根、恐るべし
でも、姐さん、
確かに両尾根とも前半地味ですが、最初っから最後まで、ずっーと地味な杣添尾根に比べると・・・・
コメ、ありがとうございます!
正面にいらした仲良さそうなカップルの方ですよね。
覚えております
お天気良くて最高でしたが、やはりこの時期は
美濃戸からの方が良かったですよね〜。
我々もいつも妻と二人です。
これからのシーズンは奥多摩へシフトすることが多くなると思いますが、
それ以外は、アルプスや八ツに行くことが多いので、
どこかで再会できるといいですね
ストック買いなおさねばならず、
イタイ出費となりました
本当に油断大敵でした
昔はこんなに混んでなかったんですけどね!
しかも11月に!!
ここんとこ、やはりものすごい山ブームなんだなあと実感しました。
妻は寒がりなんですよ〜。
薄手と厚めのダブルダウンがここのところの定番です
12本歯とピッケル
後少しなのに、引き返すのは大変なアルバイトだったと思います。
でも、それを判断できたのだから、行けますよ・・・・。
pengin22さん。こんばんは
こんなに天気のいい週末に出かけない理由が見つからない
お二人ですから、いい感じで遊ばれているようで
八ッの最難関?双子の尾根は季節によって
色々な表情を魅せてくれるようですね。
私も行きたくなりました…が!
身の程を知っておりますので…
次回はガッツリ12本にピッケルですかね
マイスターのお二人の楽しくて、安全に配慮した
道の記憶。次回も楽しみにしております
天望荘、メチャ込みだったんですね〜〜。
3月の厳冬期営業のとき初めて宿泊しましたが、ゆったりと過ごすことが出来、いい印象の天望荘です。若い兄ちゃん達が笑顔で対応してくれますし(笑)
そうそう、こたつが最高に幸せでした。
奥様、気持ちよさそう。マッチ棒姿も可愛いですね♪
私もこの冬も八ヶ岳のお世話になることでしょう。
また山で会いたいです!
本当に油断大敵ですね!
県界尾根は6月半ばまでかなり積雪が深いことがあることを忘れていました・・・。
ちゃんと気を引き締めて登らねば。。。
それからせっかくお誘い頂いていた「きのこの会」いけなくてスミマセン
冬の丹沢でしたら行けそうですので、懲りずにまた誘って下さい
妻の仕事がもうちょっと大丈夫でしたら、林道が開通しているうちに早川尾根の晩秋の眺望を見たかったのですが・・・。そこは暑い時期にしか歩いていないので。
これから、冬山シーズンですよね〜。
でも、寒いのはどちらかと言うと苦手なので、冬は大冒険はせず、安全な山行に励みます
冬の天望荘も良さそうですね!
でも、数年前に冬の天望荘で一酸化炭素中毒騒ぎのニュースがあってら何か敬遠してまして・・・。 もう大丈夫だとは思うのですけどね〜。
冬はかなり頻繁に天狗に行くことが多いです。手頃だし。黒百合に泊まるのはあまり好きでないので、渋の湯からの日帰りか、麦草(会員になっているので)に泊まるかして天狗に行くことが多いです。
冬の八ツでお会いできるといいですね
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