鳳凰山・早川尾根(夜叉神峠〜鳳凰山〜早川尾根〜北沢峠)[おまけで野呂川出合まで林道歩き]
- GPS
- 32:12
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 2,869m
- 下り
- 2,449m
コースタイム
夜叉神峠入口駐車場4:50
-5:50夜叉神峠
-7:04杖立峠
-7:42焼け跡7:57
-8:39苺平
-9:04南御室小屋9:15
-10:43薬師ヶ岳
-11:34観音ヶ岳11:40
-12:55赤抜沢の頭13:07
-14:00高嶺14:13
-15:00白鳳峠15:03
-15:30赤薙沢の頭
-16:00広河原峠16:03
-16:33早川尾根小屋
11月4日(日)
早川尾根小屋5:10
-5:24早川尾根の頭
-5:57ピーク2600m6:15
-7:00ミヨシの頭7:05
-7:55アサヨ峰8:06
-8:59栗沢山9:40
-11:14北沢峠
-12:10野呂川出合
天候 | 11月3日(土):快晴 風弱し 出発時+0.5℃ 11月4日(日):快晴 ほぼ無風 出発時-3.0℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰り:野呂川出合〜広河原 南アルプス市営バス 580円(荷物代込み) 広河原〜夜叉神峠 乗合タクシー 1,100円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■夜叉神峠〜南御室小屋 雪・凍結は無く問題なし。 ■南御室小屋〜赤抜沢の頭 所々雪は残るものの問題なし。 ■赤抜沢の頭〜白鳳峠 高嶺の登りに若干雪が残るが問題なかった。 今回は高嶺の下りには雪は無かったが、高嶺から白鳳峠への下りは急降下 するので、今後雪が着いてくるとやっかいになると思う。 高嶺から下ってしばらくするとゴーロ場となるが、ガスで視界が無い時は 石の赤丸目印を見逃さないように注意が必要。 ■白鳳峠〜早川尾根小屋 樹林帯となるが踏み後もしっかりしているし、適切な間隔でピンクリボン があるので問題は無い。 ■早川尾根小屋〜樹林帯を抜ける2600mピーク 樹林帯となるが踏み跡もしっかりしているし、適切な間隔でピンクリボン があるので問題は無い。 ■2600mピーク〜アサヨ峰 所々雪は残るものの特に問題となるほどではない。 岩稜のルートで、ミヨシの頭付近など所々は両サイドが切り立っている箇所 があるので、バランスを崩さないよう注意する。この辺りはトレッキング ポールを仕舞って、両手を使えるようにした方が良い。また、稀に浮石が ある。 またルートはハッキリしてはいますが、ハイマツが生えまくっているので 歩き難い箇所も多々あります。歩いた後はズボンに松ヤニがこびり付いて しまい、帰宅して一回の洗濯では取れませんでした。今回は夜露は付いて いなかったので濡れずにすみましたが、夜露が付いている時にはやっかい だと思います。 ■アサヨ峰〜栗沢山 切り立っているところは無いが岩稜帯で浮石も見られる。ここも両手を使える ようにした方が良い。 ■栗沢山〜北沢峠 栗沢山直下は大きな岩がありクライムダウンが必要な箇所もあるため両手を 使えるようにした方が良い。 それを過ぎると踏み跡のしっかりした歩き易い樹林帯となる。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
土日は両日とも天気が良く、広河原〜北沢峠間のバスが11/4で今シーズン最後
の運行になるということで、夜叉神峠から鳳凰山・早川尾根を経由して1泊2日
で歩いてきました。今シーズンの念願だった早川尾根縦走が最高の天気の下に
達成できました。
■夜叉神〜観音ヶ岳
いつものとおり歩き易いルートですので、詳細は割愛します。
この間は割りと入山者も多かったように思います。
■観音ヶ岳〜赤抜沢の頭
観音ヶ岳から先はそこまでのルートより大きな石なども登場するので少しは
歩き難くなりますが、特に問題はないです。
時間に余裕があれば地蔵ヶ岳まで行きたいのですが、赤抜沢の頭についた時点
で時間を考え直すと時間的にヤバイことが分かり今回も省略しました。
■赤抜沢の頭〜早川尾根小屋
観音ヶ岳から赤抜沢の頭までは人もいますが、その先はすれ違った人は一人
だけでとても静かです。
ここまであまりの景色の良さにゆっくりし過ぎたので、そろそろ到着時刻の
ことを考えなければなりません。このペースで行くと日没時刻ギリギリに到着
することになりそうなので少し急がなければなりませんが、疲れもあって中々
ペースが上がりません。
仙塩尾根に沈みかける夕日を横目に見ながら急ぎましたが、結局日没近くの
16時30分頃の到着となりました。何とか明るいうちに食事を済ませることが
できました。
小屋泊まりは私一人だけで、幕営が一張りありました。
早川尾根小屋はありがたいことに期間外解放をしていただいているようなので
ありがたく利用させていただきました。
今回に限っては早川尾根小屋内の最低気温は-1.5℃程度だったので3シーズン
用のシュラフで問題はありませんでした。もう少し冷え込むかと思いましたが、
オーバーパンツとユニクロのウルトラライトダウンを着込んで寝て丁度良い程
度でした。
■早川尾根小屋〜樹林帯を抜ける2600mのピーク
昨夜は遅い到着だったため幕営の方と挨拶を交わす機会はなかったが、出発
時に丁度撤収作業をなさっていたので一言「おはようございます」とご挨拶
をして出発しました。
暗い中、熊さんへの恐怖を抑えて鈴を鳴らしながら登り始める。数分歩いた
ところに北岳の眺望が良い場所があった。日の出まではまだ時間があったが、
月明かりで北岳は白く輝いていました。
昨日小屋に到着した時はヘトヘトだったのでそんな気も起こりませんでした
が、ここまでくればアーベントロートを楽しめたかもしれません。ちょっと残念。
その先少し行くと、登山ルートのど真ん中に三角点がありました。早川尾根の
頭だと思います。(もしかしたら展望ポイントの方が先だったかも。)
さらに樹林帯を進み地味に急なルートを登っていくと、一汗掻くころに森林
限界にでます。2600mの小さなピークです。
■2600mピーク〜栗沢山
樹林帯を抜けるとまさに夜明け直前で、ここでしばらく景色を楽しみました。
徐々に富士山と鳳凰三山のシルエットが浮かんできて、空にグラデーション
がかかってきます。
当初は9:45北沢峠発のバスで広河原に戻るつもりでしたが、もうそんな小さい
ことはどうでも良くなり、ほぼ無風だったこともあってゆっくりと景色を堪能
しました。
この角度からだからでしょうか、残念ながら朝焼けの北岳はあまり染まって
いませんでした。
その先も樹林帯ではなくほぼ岩稜のルートを進みますので、左に北岳・右に
甲斐駒・八ヶ岳、正面には仙丈ケ岳、そして背後には鳳凰山と富士山を見な
がら進む最高に贅沢なルートです。ただし、アサヨ峰が近くなってくると仙丈
ケ岳だけは一旦隠れますが。
ミヨシの頭〜アサヨ峰の間の岩稜は、場所によっては下が切り立っているので
景色に気を取られてバランスを崩さないように注意して歩きます。
アサヨ峰の山頂標識が見えた時は感無量でした。アサヨ峰は地味な感じですが、
鳳凰山側から見ても割りと存在感のあるグレートなお山です。
アサヨ峰〜栗沢山の間で女性2名のパーティとすれ違いました。それ以外はすれ
違うことはなく、静かな山歩きでした。
今回の山行最後のピークである栗沢山まで来ると甲斐駒はほんとうにすぐ近く
に見え、コンデジの望遠でも山頂の草鞋のぶら下がった祠も見えるほどです。
山頂でカップラーメンを食べたりして40分ほどゆっくりと景色を堪能しました。
■栗沢山〜北沢峠
栗沢山から下山を始めると、当初乗ろうとしていたバスが南アルプス林道を走る
のが見えました。
栗沢山の直下は大きな岩の地帯があり、場所によってはクライムダウンが必要
です。
それが終わると樹林帯に入り、それほど急でもなく歩き易い道が駒仙小屋まで
続きます。途中、やさしい木漏れ日が心地よかったのでしばし休憩しました。
■北沢峠〜野呂川出合
北沢峠に下山してからバスの時間までたっぷり2時間ほどあります。土日の北沢
峠の喧騒の中でバス待ちをするのも退屈なので、野呂川出合のバス停まで紅葉
と初冬のやわらかい日差しを浴びながらゆっくりと林道を歩くことにしました。
野呂川出合バス停に着いてもまだ1時間以上あったので、つまらないヤラセ写真
を撮ったりして暇潰ししました。
全体としての感想ですが。。。
・想像していたとおりの素晴らしいルートでしたので行ってよかったですし、来年
も再び歩いてみたいです。
・早川尾根の入山者は、白峰三山・甲斐駒・鳳凰山などと比較して圧倒的に少な
いこともあり、特に単独で行く場合は行動不能になるような怪我には十分に注
意する必要があると思いました。これはどの山域でも同じではありますが。
蛇足ですが、もちろん帰りの高速渋滞もゆっくりと楽しみました。
長文且つ同じ様な画像ばかりで重いレコになってしまいゴメンナサイ。
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