【菖蒲作戦】櫛形山〜アヤメ平〜平成峡【乙31.8】
- GPS
- 04:26
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,301m
- 下り
- 1,304m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
中尾根:傾斜が緩やかで歩きやすい。 北尾根:中尾根に比べて傾斜が急。 平成峡:各地に倒木、崩壊。路肩弱い箇所あり。雨後のためか増水しており、渡渉要注意。 |
写真
感想
今次、山行の基本
山行は、できる日に確実に。
天気が不安定な日は、山行をコンパクトに。
この週末は一旦山行を断念して飲み会に参加することとしたものの、直前の天気予想では、関東甲信越の一部で晴れが期待できそうである。
飲み会参加をキャンセルしようかという誘惑が一瞬私を襲ったが、ドタキャンするには直前過ぎるので、日曜日1日で収まる、また、「サクッと2000m峰を歩きたい」という希望に応え得る櫛形山を歩くこととした。
ガイドブックを見ると、ちょうどアヤメの季節。御膳立てはバッチリ。ちょうど良い時にちょうど良い山行を。
家を出発時に鍵が見当たらなかったり、雨が振りだしたりとバタバタしたが、何とか所定の電車に間に合い、他の山行者が塩山で下車するのを見届け、甲府に降り立つ。
普段なら、下の方の県民の森から出発して山を存分に満喫するところだが、今は梅雨の合間。夕方にはまた天気が崩れそう。また、日曜ということもあり、さらっと終えたいと、上の方の北尾根登山口まで車を進める。
車窓から見たどんより曇り空も登山口につく頃には心持ち薄くなっていた。
黒々としているからか、はたまた、西側からでは印象が違って見えるのか、いつもの富士山でないような富士山に気をとられ、誤って北尾根を登り始めてしまったが、すぐに気がついて中尾根から山行を開始する。
【中尾根】
総じて道はなだらか。最近傾斜のきつい山ばかり歩いているためか新鮮な感じがする。
家から中央線の駅までは汗だくになり、電車内では冷房に震えていたが、この時期のこの山は適度に涼しい。
森の中に常時陽が入り、行く先を照らしてくれたことも、私の足の運びを軽快にさせた。
【櫛形稜線・裸山・アヤメ平】
櫛形山の山頂付近も森の中。所々、富士山方面が開けており、木陰で日射を避けつつ、展望を楽しめるようになっている。奥仙重まで足を運ぶ人は多くないようだ。
歩いてみて感じる森の中の快適さ。裸山では南アルプスも見えるようだが、櫛形山は展望よりも森と花の山なのだろう。
アヤメ平でのアヤメの群生を期待していたが、アヤメそのものは裸山周辺の方が一面いっぱいに咲いていた。それでもアヤメ平は様々かつ色とりどりの花に満ち溢れており、足を伸ばし、ゆったり憩うに十分値する。
【平成峡】
アヤメ平からは、北尾根を下るか、唐松岳に寄るかのどちらかだったが、唐松岳まで1km以上あること、午後に入ってまた雲が増えてきた感があることから下山を選択。その代わり、平成峡に涼を求めることとする(思いつきのルート変更は以下略)。
登山計画書を出すにしても、私のような予定を変える者はどうしたら良いのだろうか。基本的な計画を示しつつ、「気が向いたら唐松岳か平成峡に立ち寄る」と書くしかないか。
この平成峡、分岐直後から数々の倒木が行く手を阻む。人もあまり歩いていないようで、こんなところで遭難したら、しばらく見つからんなあなどと思いつつ沢へと下っていく。
山を巻きながら歩いて行くと、だんだんと沢清水の音。そしてついに目の当たりにした滝の面々は、足を延ばすした甲斐が十分にあるもの。雨続きで水量が増していることもあるのだろうが、物凄い迫力で行く手を遮る。白く太く勢いよく流れる滝の流れに下界と無縁の気を感じて暫し佇んだ。
【総括】
梅雨の合間の本山行は、うまく晴れ間にはまった。また、瑞々しい緑の森と、可愛らしい花々、清々しい滝沢は、日ごろコロナと長雨で沈滞した空気を打破するものだ。
コロナを恐れてか、批判を恐れてか、外出を控える向きもあるようだが、ずっと家にこもっている方がずっと不健康だ。
「人にうつすかもしれないから行かない」ではなく「人にうつさないように最大限努める」ことが大事なのではないか。
「遭難するかもしれないから行かない」ではなく「遭難しないように最大限努める」のと同じように。
〜おしまい〜
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