伊吹山 琵琶湖・伊勢湾・濃尾平野の大パノラマ
- GPS
- 05:30
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,182m
- 下り
- 1,182m
コースタイム
1合目 8:20
2合目 8:35
3合目 9:06
4合目 9:15
5合目 9:25 小休止
6合目 9:45
8合目 10:18
稜線上分岐 10:35
山頂着 11:00頃
発 11:40
8合目 12:00
7合目 12:10
6合目 12:19
5合目 12:28
4合目 12:40
3合目 12:46
2合目 13:06
1合目 13:13
登山口 13:28
天候 | 午前 晴れ時々曇り 午後 快晴 風が少し出てきた |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
私の止めた駐車場は帰りにお茶・お茶菓子のサービス有 登山靴洗える、着替えスペース有るなどの駐車場もある |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山道は全体的によく整備されていて危険個所はありません。 ・1合目、3合目、5合目などに林道などの分岐がありますが、登山者が多いこともあり、まず間違いません。 ・トイレは1合目、3合目、山頂に有り ・登山口、1合目、5合目に飲み物の自販機、山頂に売店有り ・登山ポストは登山口に有り ・温泉:岐阜方面は車で30分ほどのところに池田温泉あり(入浴料500円、JAF会員50円引き) |
写真
感想
先月の焼岳登山をもって山行にハマってしまった私。
初心者でも登れそうな木曽駒や仙丈ケ岳、蓼科山に行ってみたかったですが、これらはすでに冠雪し冬山化。初心者かつ雪山装備無しの私などは既に立ち入り禁止の領域となってしまったのでした。
冬季には冠雪する山ではあるものの、今ならまだ登れる山はないかと思い、伊吹山に行ってきました。
伊吹山に登るのはこれで3回目。しかし、歩いて登るのはこれが初めて。
実は、登る前はあまり気が進まなかったのです。苦労して頂上まで行っても、車で登って来た人たちが颯爽と歩いていたらなんか萎えるかなと。
しかし、ヤマレコで諸兄の記事を見ていたらなかなか楽しそうな行程だし、標高差1000m超の山行は初めてなのでいいトレーニングになりそうだし…。百名山を一つ制覇するのも悪くない。
そんな後ろ向きな動機で出かけましたが、登ってみると想像以上に楽しい山行となりました。
朝7時。冬型の気圧配置になると、岐阜地方は晴れでも山間部は時雨ることが多いので心配でしたが、今日は快晴。伊吹山もはっきり見えている。絶好の登山日和です。
支度をして家を出発し、1時間弱で麓の上野地区に到達。手軽に来れるのでとてもアクセスが良いです。
準備を整えて7時58分、頂上へ向けていざ出発。標高差1000m超の登山は初めてなので、途中でバテないかちょっと心配。急こう配箇所は小刻みなステップで焦らず行きます。
1合目までは樹林帯の中を九十九折りで登ります。一面杉の造林地で紅葉なども無し。展望もきかないので写真を撮るために立ち止まることもなくひたすら登ります。
視界が開けると1合目、かつてのスキー場の下端部だったところに出ます。伊吹高原荘をはじめ数棟の建物が建ちますが、今はほとんど廃屋のようでした。スキー場全盛期にはかなりの人で賑わったのでしょう。かつては麓からリフトもあったようでした。
ここからスキー場の斜面を登って2合目へ。視界が開けているので登って来た上野の集落や琵琶湖が見え始めます。この辺りはスキー場跡が刈り払われていてパラグライダーの練習などに使われているのでしょうか。
丘を登りきると2合目に到達。ベンチがありますが、目指す山頂はまだまだ先。ここは先を急ぎます。青空へ続くススキの大平原もかつてのゲレンデ跡。振り返ると琵琶湖がはっきり見えます。琵琶湖へ向けて滑り降りるコースはなかなか面白そうでゲレンデが現役の時に来てみたかったと思いました。
3合目まで前半はゲレンデ脇の樹林帯の登り、後半はススキの平原を登ります。すっかり白くなったススキの穂が青空をバックに揺れています。
見上げると蒼く澄んだ空を飛行機が何機も横切っていきます。
3合目手前で視界が開けて、伊吹山山頂方面が目の前に現れます。先月の焼岳登山、下堀沢出会手前で焼岳山頂部がバーンと目の前に現れたのを思い出す光景でした。
ススキの大平原越しに見る山腹は紅葉で美しく色づいています。
3合目はかつて麓から登ってきていたゴンドラの終点駅付近ですが、丘の上のホテル共々休業中でどこかものさみしい雰囲気です。麓からの林道終点もこのあたりで、予約するとここまではタクシーで来れるようです。
3合目では新しい指導標の工事が行われていました。ご苦労様です。
3〜4合目は再びかつてのゲレンデを進みます。緩い勾配で初心者コースだったのでしょう。紅葉越しに伊吹山山頂を望みつつ進みます。
ゲレンデ跡の終点が4合目。かつてはリフトがあったようですが、今はコンクリの基礎が残るだけです。
ここからまた樹林帯の中を登り5合目を目指します。道端に目をやるとノコンギクの群落になって咲いているところもありました。
登山口から約1時間半。樹林帯が尽きて伊吹山が目の前に迫ると5合目に到着。ベンチやテーブル、自販機まで有り、絶好の休憩スポットになっています。後で地図を見ると以前はこの辺りまでリフトがあったようなので、ここがスキー場の頂上だったのでしょうか。
後ろを振り返ると琵琶湖方面が一望でき、かなり登ってきたことを実感します。
そして、目の前にはこれから登っていく登山道が山頂まで続くのが確認でき、先行するパーティが蟻のように小さく見えます。
ここで小休止。キットカットで栄養補給、水分も補給して、後半戦スタートです。
5合目からは遮るもののない大パノラマを楽しみながら山頂を目指します。
若干雲があるものの、晴天に恵まれて視界は良好。琵琶湖も対岸の比良山地まで見えています。近江平野に眼をやるとはるかかなたに大津方面、名神高速を走ると目につく近江富士・三上山も望めます。空と湖の青、山地と田畑の緑、その間に点在する家々。このパノラマが山頂まで続きます。
6合目の避難小屋を通過し、登山道は九十九折でどんどん高度を上げて行きます。足元は多少ザレていますが歩きやすい道。このあたりから下山してくる方ともすれ違うようになりました。
7合目付近で関ヶ原方面の展望も開け始め、ここでかなたに光る水面。伊勢湾でした。カメラをズームしてみると洋上の船まで視認できます。
7合目付近から勾配がきつくなり、九十九折の折り返し点は岩場の急登となる箇所が出てきます。今日は晴れていて岩も乾いていて滑らずに済みますが、落石を起こさないようには気を遣いました。なんといっても下はずーっと登山道が続いているので、落石が誰に当たってもおかしくないので…。
8合目にはベンチとテーブルがあり、急勾配の途中、ありがたい休憩スポットです。山頂までは残り1劼鮴擇蝓▲薀好肇好僉璽箸任后
急な道を登り切ると稜線上の分岐に到達。山頂はすぐそこですが、琵琶湖方面の展望が良さそうなピークがあったのでちょっと寄り道。
ピークの上からは琵琶湖がすべて見通せる絶景が楽しめました。登って来た方向を見ると6合目の避難小屋が小さく見えます。九十九折の登山道を人が続々と登ってきます。みなさんガンバレー。
写真撮影をしていよいよ山頂へ。登り始めて約3時間、伊吹山山頂に到達しました。
今回が初めて麓から歩いての登頂。車で来た時よりも達成感を感じます。
山頂の売店でよもぎ大福を購入。あっさりした味でおいしく頂きました。
山頂部は広いので、風景が見たい方向へ移動しながら写真撮影。
西には1合目からずっと見てきた琵琶湖。
南には霊仙山から鈴鹿山脈へ続く山並み。霊仙山は冠雪前に登ってみたいです。
東には濃尾平野を一望する大パノラマが広がります。
光る水面は名古屋港から続く伊勢湾。名古屋のセントラルタワーズも視認できました。
岐阜方面を見ると金華山や百百ヶ峰が小さく見えます。
濃尾平野越しに恵那山、御嶽山。その背後の青い山脈は中央アルプスと南アルプス。来年の夏シーズンは木曽駒と仙丈ケ岳の頂に立ちたいと思いも新たになります。
いつかは行きたい奥穂高を始め北アルプス、乗鞍は残念ながら雲の中。
北には両白山山地の山並み。
先月登った能郷白山もくっきり見えています。しかし、白山は今日も雲の中でした。山は紅葉のピークを迎え、紅葉で錦に色づいています。
山頂標識の下で記念撮影してもらい、小休止後11時40分下山開始。もっとゆっくりしていたかったですが、夕方に一件仕事に行かないといけないのでした。
下りも眼下に琵琶湖を見ながら、徐々に高度を下げて行きます。
続々と登ってくる登山者たち。本格装備の人からスニーカーにナップサックの軽装の人、カラフルな山ガール、颯爽と駆け抜けていくのはトレイルランナー。いろんな人がいるんだなあ。
下りで一つ発見。7合目付近に道の真ん中に県道の用地標と思わしきものを発見。もしや、この道は県道なのでしょうか??
峠付近が未開通で登山国道というのがあるのは知っていましたが、登山県道もある訳ですか。クライマーならずとも酷道・険道ファンならここには来なければなりますまい。4合目付近にもこの標識がありました。
どんどん高度を下げて、1時間で5合目に到達。振り返ると青い空の中にそびえる伊吹山。ところどころで写真を撮りながら、13時半ごろ、無事に下山しました。
少し急いで下ったので、つま先や膝が痛くなりました。うーん、やはり余裕を持った行程は大切です。
ちょっと消極的な動機で選んだ伊吹山でしたが、コースは変化に富んでいるし、展望も良好でとても好きになりました。危険個所も無く、設備も整っているので初め初心者も安心。登山してみたいという友人を連れて行くのにも良い山だと思いました(下山時に路線バスもあることだし)。
伊吹山といえば花の山でもあるので、高山植物の咲く季節にまた再訪したいと思います。
先入観で山を見ると損をします。
極端な言い方をすると、観光客も登山者も実は同じ。
違うと思ってるのは登山者だけだと思うのです。
そう思うようになるまでに時間はかかりましたが
花の伊吹も良いですよ。
また伊吹へ
コメントありがとうございます。
不慣れなものでお礼が遅れましてもうしわけありませんでした。
山行の心得をご教示下さり、ありがとうございます。
どんな山でもそれぞれ魅力があるものですね。行く前からつまらなそうだなどと思わず、謙虚な気持ちで山行を楽しみたいと思います。
先日の寒波で伊吹山も冠雪しましたね。
真っ白になった伊吹山を間近でみたらさぞ綺麗なんでしょうが、冬山装備がないと遭難しにいくようなものでしょうか…。
雪解けしたらまた登りに行きたいと思います。
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