91.武尊山「2020年の挑戦」てんとう虫さんの送迎利用
- GPS
- 08:33
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 695m
- 下り
- 887m
コースタイム
天候 | 雨 剣ヶ峰を過ぎてから避難小屋に向かう途中までは雨があがったのだが・・・・ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
https://oze-tentoumushi.com/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
前武尊までの登山道は急登が続いて雨の中 体力を削がれました。 濡れた岩と木の根が滑りやすくて難儀しました。 中ノ岳から避難小屋までの登山道で急こう配の鎖場が長くありました。これが一番怖かったです。 |
その他周辺情報 | 急いでいたので温泉も利用しませんでした |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
スマートフォン
時計
タオル
手ぬぐい
ツェルト
ストック
カメラ
三脚
充電器
|
---|
感想
第91座 「2020年の挑戦」
今年の2月中旬から新型コロナウイルスが猛威をふるうようになった。5月の大型連休は「ステイホーム」を余儀なくなって、自粛解除になってから近辺の低山に登っていた。それでも「ステイホーム」で身体を鍛えてないことが仇になって、登ってみて運動不足を感じていた。季節は初夏を迎えようとした時、昨年、皇海山登山でお世話になったペンション てんとう虫さんに武尊山登山したいのですがとメールを送ったら、7月25日宿泊、26日登山でどうですかと返事が来た。その日程でお願いしますとメールを送って予約したのが6月下旬のことであった。この頃はプロ野球もJリーグも無観客ながらも次々と開幕した矢先で、止まっていた時間が再び動き始めたということを感じ始めていた時であった。
ところが、7月に入って、新型コロナウイルスの感染者が再び多くなり始めていた。7月22日から始まる「GoToキャンペーン」をこんな時に始めてもいいのかと、賛否両論が各所で論議されることとなった。僕は「旅行に行くことによって困窮している旅行業界の経済を回す」という意見に賛同して、今回の武尊山登山に踏み切った。
7月25日朝、バケツをひっくり返すような雨が治まるのを待って早めに自宅を出て、予約した新幹線に乗った。その新幹線は定刻通りに名古屋に来たのだが、発車して早々に三河安城から浜松まで大雨で停車、徐行運転を余儀なくされ約40分遅れで東京に着いた。それでも時間に余裕を持たせていたので、上越新幹線は予定通りに乗ることが出来た。上毛高原で待っていたペンションのクルマでてんとう虫に着いた。
客は若いカップルと6人前後の三世代の家族連れで翌日、武尊山に登るのは僕だけらしかった。これで自分のペースで登山できるなと思ったが・・・・。
7月26日、登れるのか不安になったのか? ほとんど眠れないまま朝を迎えてしまった。6時過ぎに朝食を頂き、雨は小雨で大丈夫かと思った。オーナー運転のクルマでスノーパル・オグナほたかスキー場敷地内をクルマが走れるところまで登って、7時45分、御沢の水場付近に停めてここからスタートとなった。標高は1650メートルで、いいところでスタート切れて良かったなぁ〜と思っていたのだが・・・・。
ここからまず前武尊まで登るのだが、いきなりの急登で僕の息が上がった。雨の中、何とか前武尊まで着いたが、コースタイムが50分のところ70分かかった。こんな雨だし、引き返した方がいいと感じて、ペンションに電話しようとしたが圏外だった。行動食やエネルギージェルを飲んだので、これから良くなるだろうと期待しつつ登山を続けることにした。
しかし、前武尊から中ノ岳まではアップダウンが多いこと、雨に濡れた岩や木の根が滑りやすくて難儀しながら登って行った。剣ヶ峰を過ぎたあたりで、雨があがって太陽も見えてくるようになったので、運が向いて来たと思って歩を進めた。11時15分に中ノ岳ジャンクションに到着した。ここから武尊山山頂まで35分。雨は降ってないし行こうと決めた。
三の池を横切りながら、日本武尊銅像を見上げながら登って、12時10分、山頂に到着した。日本百名山91座目、これをもって関東エリアの百名山はコンプリートとなった。景色は中ノ岳か辛うじて見えるだけだったので15分記念撮影や行動食を食べて下山した。
中ノ岳ジャンクションに戻ると、ここからは武尊牧場まで下山する。しかし、途中で急こう配の鎖やロープが垂れている鎖場が長くあって、雨で濡れているので、ここが一番緊張したのかも知れない。ここを苦労して降りても、武尊避難小屋までは1/3しか進んでおらず、ここからが長く感じた。ただ必死に避難小屋を目指して歩くしかなかった。やっと15時に武尊避難小屋に着いた。ここから登山中していたスマホの機内モードを解除した。
ビックリしたのが、何度もペンションからの電話があったこと、「よほど心配されているのだなぁ」と思って電話するが、うまくつながらなかった。取りあえず武尊牧場まで向かおうと思って歩き始めてしばらくたった時にやっと電話がつながった。「避難小屋を過ぎた!」と何とか伝えた。さぁ、牧場まで急ごう。しかし、随所でぬかるみがあって、足が深みにはまることが何度もあった。しばらくしてもう牧場に入ったと思うが、あずまやを見るようになった。16時15分、武尊牧場駐車場に到着。ペンションのクルマがそこに待っていた。
登山にだいぶ時間が経ってしまったため、ペンションに寄って宿泊費を支払って、GoToキャンペーンの申請書を頂いて、そのまま、上毛高原までペンションのクルマで送って頂いた。
上毛高原から東京までの上越新幹線は無難に着いたのだが、東海道新幹線の改札口は多くの客で混雑していた。三島から静岡までが大雨のため不通になって、新幹線が動かないとのことだった。復旧の目途が立たずお手上げ状態となった。しばらく待って、三島行こだまが出て、その次に名古屋行こだまが出るそうなので、取りあえずこれに乗ることにした。僕は運転取り止めになった便の指定席だったが女性添乗員が指定席車両で空いている席に座っても良いと聞いた。指定席は思いの他ガラガラでホッとした。三島に着いた時に後発の新大阪行ひかりに乗り換えた。その時の車両が今月にデビューした新型新幹線N700Sだった。まだ、おニューの匂いがして、図らずもこれに乗れてラッキーだと思った。日付が翌日27日になってしまったが無事に自宅に帰ることが出来た。
今回の山旅は今年初の百名山登山、2000メートル峰であったが、思いのほか苦戦した。これでは来月に予定していた山小屋泊の常念岳登山は無理だと思った。小屋に予約しなくて良かった。
コロナ禍で身体を動かせず、体力の低下を心配していたが、50歳を過ぎると一度体力を落とすと取り返すのに時間がかかると痛感した今回の山旅であった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する