家族で百名山 12/100(末っ子は後日)【赤岳】
- GPS
- 14:38
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,572m
- 下り
- 1,575m
コースタイム
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:23
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 9:52
天候 | 晴れ時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通してよく整備された道です。 行者小屋からは登り地蔵尾根 下り文三郎尾根にしました。 地蔵尾根は岩場、鎖場が続くので登りはいいけど下りは子供には大変かな?と感じました。 本来なら危険箇所だと思うのですが、本当にしっかり整備されているので、慎重にいけば歩きやすいルートです。整備してくださっている方に改めて感謝しました。 |
その他周辺情報 | 八ヶ岳山荘さんにいつもお世話になっています。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25
000地形図
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
手袋
ビニール袋
シュラフ
ザックカバー
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
マスク
|
---|---|
共同装備 |
テント
テントマット
ツェルト
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
ローソク
ファーストエイドキット
医薬品
グランドシート
米3.5合
メスティン
ブキ
トレペ
アルコール除菌シート
ラーメン
ライター
嗜好品
|
感想
1人で行くのは簡単だけど家族で行くのは難しい赤岳。
今回は子供3人(8,12,15)を連れての母の山行です。
(5歳とパパはお留守番)
夏休み、子供を連れてのテン泊チャレンジは行者泊の赤岳にしました。
計画時点では簡単すぎるかな… と思っていましたが、結果的にちょうどいいチャレンジになりました。
テントは1張(4テン)でもいいかと思ったのですが、お兄ちゃんが4人でテントでぎゅうぎゅうが嫌だから自分で運ぶ(2テン)というのでテント2張です。
食事
1日目
昼 おにぎり
夜 米3.5合とレトルトカレー
2日目
朝 インスタントラーメン
行動食 アルファ米の五目ご飯
昼 各自セレクトのカップ麺
メンバー 4人
母 tomoe
お兄ちゃん gaku
お姉ちゃん mimi
妹 N
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1日目
朝 9時半出発 八ヶ岳山荘の駐車場はガラガラ。
出だしが遅いが今日は行者小屋まで歩いてテントを張るだけ。
行動予定は5時間くらいだし、天気予報もいい感じ〜
とちょっと舐めていました。
美濃戸口から赤岳山荘まで「すぐ着くから」と子供達に言っていたのですが、もうここでNのご機嫌が悪い。
短調でしかもダラダラとした登り道…
文句言うしすぐ止まるし、座るし…
結局赤岳山荘まで1時間半もかかった…このペースで行者小屋までだと夕方になるんじゃ… と心配しながら南沢をスタート。
早く行きたいお兄ちゃんとお姉ちゃん。
グループ登山なのにバラバラになりそうな予感…
「Nは私と一緒に行動して!」
「お兄ちゃんとお姉ちゃんは一緒に歩いて!」
「GPSは常に確認して!」
と色々行ったが、結局子供3人に私が置いて行かれる事態に。
だって私の荷物だけ重いんだもん…
Nは登山道に入ったら急にご機嫌になり歩くのも軽快。
私は亀の歩みだが休憩はしないので、子供達の休憩の時に追いつくスタイルでなんとか歩調を合わせてもらう。
行者小屋に着いたのは午後2時。いい時間♪
今日はテントを張ってノンビリだ!
とテント設営。
せっかくだからお兄ちゃんには「自分でやって」とお願いしたが、私たちのテントが終わってもシェラフを出してもテントマットを敷いても終わらない。
「も〜早く〜」 と、少し手伝い設営したら、すぐにテントに入り、ルービックキューブを眺めてゴロゴロするお兄ちゃん。
「あれ?テントの袋は?ちゃんとしまった?」
「え? しらない」
と他人事。
怒りながら探したら、やっぱりテントの周りに落ちていました…
本当に危ない 風が強くなくて良かったけど…
他にも
ザックのヘッドを開けっぱなしで物を落としながら歩いていたり、
渡した手拭いが必要な時にないとか、スプーンが食べる時になかったり、
水筒を蓋をちゃんとしめずにザックにいれて水浸しにしたり、
そのザックにヘッデンが水に浸っている状態でそのままだったり
臭いから洗った下着が濡れたままで「母さん、これどうすんの?」とか聞いてきたり…
(もう知らんし)
山行中こういうことばっかりでした。15歳ってまだまだ子供だよね…
そして今日のハイライトの飯炊き!
ラージメスティンを買ったものの、最大量の炊飯にはまだチャレンジしたことがなかった私。
過去に3合は炊けるのを確認はしたけど、3.5合はネットでもやっている人がいなくて炊けるかどうか不安だった。でも3合じゃ足りない…3.5合は欲しいとぶっつけ本番やってみました。
で、結果は大成功。写真見てね!
本当にきれいに炊けてみんな大喜び。カレーがすすみました。
明るいうちにご飯食べたし今日のやること終了。
娘はウノをしたり、息子はルービックキューブしながらイヤホンで何かを聞いて過ごし、私はキンドル読みながらビールを飲んで、久しぶりにネットから離れた世界で過ごせました。
そして夜も(イビキや風の音が)穏やかでよく寝れました。
2日目
朝 5時起床
昨日早く寝たので十分に寝た。そして夏山らしく全然寒くない!寒くないっていいなーと起きて身支度。子供達はグーグー寝ていたが5時半くらいに起こすとみんなすぐに起きた。シェラフをたたんで朝食の準備。
インスタントラーメンはイマイチだった。
大人数でも簡単でそこそこ腹にたまる朝食を模索中。
その後私は準備で忙しいので、お兄ちゃんにみんなの行動食(アルファ米の五目ご飯)にお湯を入れる作業をお願いする。
みんなで手分けして準備をしたが、結局出発したのは7時近かった…
それでも予定より早い。
「午後の天気が崩れるかもしれないから、なるべく早く登頂して戻ってこよう」と出発する。
今回の一番の難所だと思っていた地蔵尾根だが、行ってみるとほとんど問題がなかった。
本来なら危険箇所だと思うのだが、道の整備が行き届いていて、本当にきれいになっているので登りやすい。
子供達でも足が届くような場所にステップがあるので、アスレチック感覚でどんどん登っていく。
この山行の地蔵尾根に備えてハーネスとお助けロープを準備したのだが、必要ないか?と稜線に近づいた時
「ママ ここでロープ使う!」
と娘が言い切ってくれたので母も躊躇なく使うことができました。
今回のロープの出し方
岩場の安定したテラスで自分は簡易ハーネスで鎖にセルフをとった状態
八の字結びした先に環カラビナをつけたロープを娘に落とす
子供が(事前に練習した通り)環カラビナを自分のハーネスに付けて岩場に取り付く
私が肩がらみでロープを引きつつビレイ
という感じでした。
多分なくてもいけた気がするのですが、ロープがあったおかげで安定しない岩にも足をかけて登り切れたので娘も私も達成感。
いい経験になりました。
稜線に出て赤岳展望荘で一息いれる。
ここでみんなで息子が作った五目ご飯を食べようとして気づく。
「お湯をいれた後かきまぜてない!」
さすが息子クオリティ…
失敗するはずのないアルファ米なのに…
上がシャリシャリ、下がベショベショの五目ご飯を食す。
それでも文句を言わず(自分でやったからもあるけど)食べる息子。
きっと教訓になってもう二度と同じ失敗はしないよね?と期待することにしよう。
そして赤岳山頂。ここまでくるの長かったなー。
息子が5歳の時、硫黄岳経由で横岳まで行って赤岳は無理だねと話したなぁと10年前の山行を思い出す。
話はそれますが、よかったらこちらの山行を見てください。
10年前の山行↓
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八ヶ岳(桜平〜硫黄岳〜横岳)
2010年08月07日(土) 〜 2010年08月08日(日)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-73423.html
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そして
2020年8月5日
10年後の夏となりましたが息子を連れて山頂に来れたのを嬉しくしみじみ思いました。
こっから下山。
下りは文三郎から
階段が多く短調な下りということで息子とNはガンガンに下る。早い。
それに引き換えmimiちゃんは下りが苦手で歩みが遅い。
なんとかなだめ歩かせ、行者小屋へ到着。
ここでお昼休憩。
お湯を沸かしてココアとかいれて機嫌をとる
一度靴と靴下を脱がせて足を見て(爪先が痛いというので)爪の先っぽとかをハサミで切って落ち着かせる。
12時前に荷物をまとめ出発。
あとは下山するだけ。
疲れて気持ちが後ろ向きになっているmimiちゃんが不安ではあるけれど、なんとか最後まで歩いてもらいたい…
そして自分。行きより荷物は軽いはずだけど重い…60リットルのザックがなんだか体に合わず腰ベルトがはめられない。(はめると痛い)日焼けした肩に食い込む荷物を感じながらひたすら歩く南沢。
そんな私たちをよそに息子は軽々行く。(もっと荷物を持たせればよかった)
「どこまで先にいっていい?」とむかつく質問をしてくる。
「GPSを確認しながらなら美濃戸山荘まで行ってていいよ」と答え先に行かせる。
登頂して登山者に(8歳で登れてすごいね!と)散々褒められたNはご機嫌でとっても元気。
Nはお兄ちゃんと先に行きたがるが、周りを見ずに歩くお兄ちゃんに置いて行かれては困るので引き留め女3人で歩く。
mimiちゃんの歩みはどんどん遅くなる。涙もポロポロ。
こりゃー歩けなくなるな と荷物を無理やり取り上げ(自分で持てると聞かなかった)私が背負っていたが、ただでさえ大きな荷物に更に荷物がぶらさがり歩きにくい。辛そうな私を見てNが「私が持つよ」と私からお姉ちゃんのザックをとりあげ抱えて歩き始めた。少し不安だったが、Nはやる気に満ち溢れているのでお願いして歩くことにした。
妹が頑張っているのを見てmimiちゃんも頑張る気力を奮い立ててくれたよう。
歩みは遅いけど止まることが少なく確実に歩いてくれるようになった。
途中多めに休憩をいれながら励ましてなんとか美濃戸山荘まで歩いた。
美濃戸山荘から赤岳山荘の脇の駐車場を見ながら
ここまで車で来れたらよかったんだけど… と思いつつ口には出さず、待っていたお兄ちゃんにmimiちゃんのザックを持っていくようお願いする。
「わかったー じゃああとは車で待ってる」
とまた彼は1人で先に行った。
一応頼れるけど、あまり当てにならないお兄ちゃん…
その後赤岳山荘で娘たちにジュースを買って元気を出してもらう。
甘くて冷たい飲み物を飲んで少し笑顔を見せるmimiちゃん。
あと一息。頑張ろう と声をかけ歩き始める。
ご機嫌なNがムードメーカーになり、楽しく歩くがやはり長い。
母も重くて辛い。途中すれ違う車をうらめしく思いつつ、歩く。
1人ならラジオとか聴きながらやり過ごす道だ。
美濃戸口、学生の頃から長い、イヤだ!と毒づいて歩いてたなぁ…
と色々考えながら歩く。
GPSを何度見たか。全然進まないけど少しづつ進む。ほんと当ってるGPS。
そして赤岳山荘から1時間20分くらい。やっと八ヶ岳山荘に着きました。
アイスクリームを食べてみんな嬉しそうだった。
帰宅の車中。全員爆睡。母も眠かった。
帰宅してお風呂に入って、みんなで打ち上げでしゃぶしゃぶ食べ放題に行きました。
頑張った後だから、すっごく楽しかった!
飲み放題を頼んだけど、疲れすぎてビール2杯しか飲めなかったのがちょっと残念。
最後に
ヤマレコの感想って書くとなると長くなる。
「天気良くて最高だったー」 という一文だけの時もあるのですが、家族で行くと色々とドラマもあり、思うところもありで長くなりました。
こんな一家族の思い出でしかない長い文章を読んでいただけたのなら嬉しいです。
ありがとうございました。
山行の動画作りました。
子連れ登山の参考になったら嬉しいです。
よかったらみてくださいね!
3人のお子さん連れで凄いです!
道中のお子さんとのアレコレ、すごくよくわかります。うちは2人ですが、それでも毎回わちゃわちゃします。
私も赤岳行きたいなと思っていたので、参考にさせていただきます。
ほんとに子連れだと想定外のことが多くて大変ですよねー でもその分思い出に残る記録が書けますね。
行者小屋で1泊すれば赤岳はそこまで難しくないと思ったのですがやってみてやっぱり子供にはなかなか大変でした。余裕を持つには下の子が小学生くらいになってからがいいかも。それか桜平→硫黄岳山荘→赤岳→硫黄岳山荘→桜平 と硫黄岳山荘で2泊するとかなら余裕あるかな…
色々と計画立てるのも楽しいですね!頑張りましょう!
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