大尾山〜小野山〜金毘羅山〜翠黛山
- GPS
- 06:49
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,148m
- 下り
- 1,144m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 6:50
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 大原〜京都駅前 560円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■大原バス停〜大尾山 大原バス停から三千院や来迎院への参道へ進み、その先に大尾山の登山口があります。 音無の滝を過ぎると、まずは滝を高巻く道となり、鎖も設置されています。 その先からは沢沿いの道となり、何度となく渡渉を繰り返して行きます。 大雨後など、水量が多くなると渡渉が困難になるので、注意が必要。 2018年9月の台風21号によると思われる倒木がそれなりにありますが、ある程度の処理はされており、通行への支障は限定的でしょうか。 その影響も含めて、道が狭くなっていたり、滑りやすそうだったりする所があります。 難易度はあまり高くないと思われるけど、歩き慣れていないと歩きにくく感じるかも知れません。 梯子っぽい階段と鎖場があり、三の滝を高巻いて進みます。 沢に水が少なくなる辺りから尾根道となり、大尾山の肩を経て、すぐに大尾山山頂に到着です。 本来の山名は『梶山』です。 ■大尾山〜小野山〜仰木峠〜戸寺バス停 府県境の尾根を南下して行き、林道沿いをしばらく進むと、林道に合流します。 標識の地点から山道に進んで斜面を登って行くと、小野山山頂に至ります。 引き続き府県境の尾根を辿って行くと、仰木峠に到着です。 ここからは京都一周トレイルをしばらく辿る事になり、戸寺バス停へ。 ■戸寺バス停〜金毘羅山 引き続き京都一周トレイルを歩き、写真34の分岐にてトレイルを離れ、江文神社へ。 案内標識から山道に進んでいますが、ルートを外してしまったようで、正しいルートの状況は不明。 正しいルートに合流してからは明瞭な道ですが、下りだと少し歩きにくそう。 ロックゲレンデへと至る尾根に乗ると岩が目立つようになるけれど、別に問題なし。 三壺社を回り込んで行き、岩っぽい尾根を進むと金毘羅山山頂に到着です。 途中に好展望の場所があるので、寄っておくと良いでしょう。 ■金毘羅山〜翠黛山〜大原バス停 来た道を引き返し、案内板のある地点が分岐となっており、左折。 下り始めは道幅が狭めのトラバース道となっていて、少し注意しておきたい感じ。 小ピークを経て登り返すと、翠黛山山頂に到着です。 進行方向に注意して、西寄りへと延びる尾根へ。 倒木などで少しルートが分かりにくくなっていると感じる所があるかも知れません。 最後はやや急な斜面となっていて、岩が露出して滑りやすそうに思われ、避けて通る方が良さそう。 ゲートを過ぎると登山口で、大原の里をのんびりと歩いて行けば、バス停へ至ります。 この時期、ヤマビルの出没する山域なので、対策を欠かさないようにして下さい。 |
写真
感想
昨年の8月中旬、大原を起点に南へと歩き進める山行をし、その序盤の大尾山へのルートで見たイワタバコ。
花のピークは過ぎかけていたけれど、特徴のある姿はとても印象的で、また見に行こうと思っていました。
昨年と同様の行程は厳しそうなので、仰木峠から大原側に下り、金毘羅山へ登り返すルートとし、余裕があれば天ヶ岳まで行き、鞍馬へ。
暑さが心配なので、翠黛山から大原へ下るのも念頭に置きつつ。
大原バス停には自分以外に登山者の姿はなく、準備を整えた後にスタートです。
道路標識には気温が25℃と表示されており、湿度を考えると、この後はかなりの暑さを覚悟する必要がありそう。
まだ人の姿がほとんどない参道を登って行き、大尾山の登山口に到着。
ここでヤマビル除けの処置をしていると、早くも靴に極小のヤマビルが付着しているのを発見し、ジョニーさんの噴霧でふにゃふにゃになってもらいました。
昨年の山行では全く見かけなくて、そんなに心配しなくて良いのかと思いかけていたけど、そうではないようで、この後も頻繁に確認するように心がけます。
少し歩くと音無滝があり、一の滝とも呼ばれています。
昨年に比べると水量は少ないけど、近づくとひんやりと冷気が感じられ、しばし滝に見入ります。
地元の方なのか、滝までやって来られ、ご挨拶をして、先へ。
滝を巻いて行く辺りは、道幅が狭めで鎖が設置されており、気を付けながら。
ふと足元を見ると、ヤマビルが体をくねらせており、距離を詰めて来る。
取り付いたヤマビル以外は殺さないようにしており、少し観察した後、放置です。
その後は沢沿いを進み、何度となく渡渉を繰り返すルートとなっています。
倒木に対処したりして進んでいると、首に違和感があり、その箇所に触れてみると、何かが付着しており、つまんでみると、やはりヤマビルです。
慌てて弾き落とし、靴で踏みつけたのだけど、どうなったかをきっちりと確認できず。
幸い、まだ血を吸う前だったようで、血は流れていません。
イワタバコの花を楽しく観察しつつも撮影し、三の滝の直下へ。
倒木などが増えていて少し進みにくくなっているけれど、まだ問題となるほどではない。
朝日が上から射し込み、滝はまずまず良い雰囲気。
その後、ヤマビルがいないかをチェックしてみると、今度は靴下に取り付いている。
引きはがして地面に置き、撮影しようとしたのだけど、姿をくらまし、みすみす逃がしてしまう形になってしまう。
滝の落ち口の近くに咲くイワタバコを最後に見て、先へ。
その後は特筆すべき事はなく、尾根へ。
少し風が感じられるようになり、わずかながらも暑さを和らげてくれる。
あまり余裕はなく、地面を見ながら歩いていると、ザトウムシが何匹も地面を這って行き、踏んでしまわないように気を付けながら歩を進めます。
我慢の歩行の末、大尾山山頂に到着です。
木が倒れかかっており、山頂の雰囲気は悪化しているし、ピークハンターさんのプレートも見当たらず。
暑くてしんどいので、パンを食べつつの休憩とし、体の熱を放出しておきます。
ここから府県境の尾根を南下して行くのだけど、見所は少なく、黙々と歩いて行きます。
小野山山頂にもピークハンターさんのプレートは見当たらない。
この後の事を考えたりしつつ歩き、仰木峠に到着し、ここで府県境の尾根を離れ、京都一周トレイルを辿り、戸寺バス停方面へ。
沢に出合う手前ぐらいで4人組ぐらいのグループが登って来られたぐらいで、他に特筆すべき事はなく、暑さの中で歩き続ける意思を保ち続けるのが難しくなって来る。
ゲートを経て、大原の里へ。
しばらく歩いて行き、写真34の分岐で京都一周トレイルを離れ、江文神社へ。
訪れるのは初めてで、立派な杉の木が目を引く中、静かな空気感が心地良く感じられ、この後に訪れる琴平新宮社とは雰囲気が違いますね。
案内標識に従って山道へと進んだのだけど、程なくして踏み跡がはっきりしなくなる。
目印があるので、もう少し登ってみたけれど、ルートからは逸れていると思われたので、適当に横移動して行き、本来のルートに合流。
以前の印象通り、このルートは好みではなく、暑さがさらに身に沁みる。
琴平新宮社を経て、ロックゲレンデに通じる尾根に乗ります。
そちらには向かわず、山頂方面へ。
そよ風が吹いたりもするけれど、気まぐれな感じで、やはり暑い。
三壺社を経て、謎の石柱のある展望所でちょっと休憩。
山頂から来られた男女ペアに声をかけられ、寂光院方面へ下りたいとの事で、そんなに一帯の事情に詳しい訳ではないけども、知っている情報をお伝え。
金毘羅山山頂でもピークハンターさんのプレートは見つからず、どんよりとした気分で展望所まで引き返し、もう誰も来なさそうと思われ、ここで昼食にします。
来た道を引き返し、案内板のある分岐で左折し、翠黛山方面へ。
花やキノコがあっても良さそうな雰囲気なので探しながら進むも、収穫はなし。
時間的にも厳しいし、天ヶ岳へ行くのは止めておく方向に気持ちが大きく傾く。
独り言が漏れつつ登り返して行き、翠黛山山頂に到着です。
わずかに未練を残しつつも、天ヶ岳は断念し、大原バス停に戻る事にします。
進行方向に注意して所定の尾根に乗り、下って行きます。
すると、金毘羅山山頂手前の展望所でお会いしたペアに追い付き、少しだけ話し、先へと進ませてもらいます。
もう少しで下山完了という辺りで傾斜が増し、岩肌が露出していて滑りやすそう。
まずはそのまま下ったけど、次のは少し危なそうなので、横に迂回して通過。
「もう急な所はないはず」と先程のペアに伝えており、何だか心配なので、ここで待つ事にします。
ふとトレッキングパンツをみると、ヤマビルが這っている。
「おいおいおい」と思いつつ引き剥がして倒木の上に載せ、撮影のはずが、素早い身のこなしで隠れてしまい、ここでも撮影はできず。
ペアはなかなか下って来てくれず、諦めて下って行くと、上の方に姿が見えたので、慌てて引き返します。
結局、こちらが伝えるまでもなく危険を回避すべく進路を取ろうとしておられたので、必要はなかったのだろうけど、改めて迂回する方が良いとジェスチャーで。
無事に下山後、最後に丁寧にお礼をしていただき、ささやかながらも共有した時間を心のどこかに刻んで、また次の山行に臨みたいとの思いです。
ゆったりと大原の里を歩き、スタート地点のバス停に戻り、この日も無事にゴールです。
昨年の8月17日の山行を念頭に置いて、今回は歩いて来ました。
しかし、その山行の半分にも満たない距離しか歩く事ができなかったし、大尾山の山頂以降は特に見所もなく、淡々と歩くだけになり、先へと進む気力が湧き上がって来ずじまい。
諸々の影響で今年は順調に歩いておらず、ここに来てその影響を強く実感させられる形になり、そういう年だと認識して、あまり無理をしない方が良いのかも。
それはそれとして、目的であったイワタバコは見頃を迎えており、昨年以上に咲いているのを見られたので、それだけでも十分でしょうか。
それらも含め、歩いたなりに感じる事は色々とあり、こうして文章として残しておくと、また期間を経てから読み返した際に気付かされる事があったりするんですよね。
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