東黒沢〜ナルミズ沢
- GPS
- 21:16
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,698m
- 下り
- 1,727m
コースタイム
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 7:40
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
会の先輩後輩と泊まり沢へ。
1人1企画として、条件なしで泊まり沢を募集したところ、tartletとNegarockが釣れた。2人に行きたい沢の希望を聞いたところナルミズ沢に行きたいとのことで、その方向で計画を考える。よくある方の宝川温泉からの周回プランだとアプローチと下山に対して沢パートが短い。それじゃあ勿体ない。前夜発も可能とのことで、できるだけ沢パートを長くしつつ、がっつり2日間ともがっつり行動する泊まり沢にしたくて、東黒沢からの周回ロングプランとする。自分的にもナルミズ沢は新人さんとじゃないと自分で計画することなさそうだったので、いい機会かなとも思い。とりあえず地獄の下山みたいですよとは伝えつつ、団体装備の殆どを自分が請け負って他2人の負担は軽くしつつ、後は2人に頑張ってくれという感じで。
1日目
白毛門登山口にて出発準備。スマホが壊れる。ここ2週間で2回壊れてる。運が悪すぎる。。。
とりあえずスタート。
東黒沢分岐までは歩いたことあるが、その先は初めて。ナメがとにかく続く。本当に綺麗。小雨なのが残念。その後、1度つめ上がり、沢下降開始。ウツボギ沢出合いへ。その後、ナルミズ沢の遡行が始まる。こちらもとても綺麗だ。楽しく遡行していると、ビバーグ予定の大石沢出会へ。途端に人が多くなる。やはり宝川温泉からの周回プランの人が多く、混んでいるよう。なんとかひとつBPを見つけてそこで行動終了。
焚き火しつつ、Negarockさんの夕食を食べつつ、楽しい夜を過ごす。やっぱりいいねぇ。薪の心配もあったがちゃんと焚き火できて良かった。
2日目
6:30出発。この日は沢をつめ上がり、地獄の下山をこなす日。最初は曇り先行だったが、段々天気が良くなってきて嬉しい。さすが癒し渓の有名沢。本当に渓相が綺麗だ。特に源頭部の美しさ、天国のツメの綺麗さはとても良かった。これだけでも来れて良かったと思える程だった。
ここまで長かったが、沢パートはほぼ完璧にこなせた。ここからはだらだら下山するだけだし、まぁ大丈夫だろとたかを括っていたが、甘かった。
まずJPまでの登りが地味に辛い。ずっと登山道とはいえない、不明瞭な道を歩いていく。そこからもひたすらに長い。まだ風があり、気温もそこまで高すぎなかったのでまだ良かったが本当に長かった。。。
Negarockさんはとてもつらそうだったのて、途中でtartletと荷物を交替するがそれでもなかなか辛そう。シャリバテぽかったので、途中しっかり補給しながらやっていくが、なかなかペースが上がらず、どんどん遅れていってしまう。最終的に下山連絡時刻ギリギリに下山となってしまう。本当に辛かったと思います。本当にお疲れ様でした。
今回のルート、とても素晴らしかった。沢パートが長いので、その中でどんどん変わる渓相、ナルミズ沢の美しさ、天国のツメ、とても良かった。
反省点は新人さんの下山のつらさを軽視していた点だった。東黒沢〜ウツボギ沢にしておけば下山も楽になっていたし、そちらの計画の方が無難だった。でも、どうせならナルミズ沢を楽しんでほしい、天国のツメを見てほしい、長いルートを歩くことで達成感と自信をつけてほしいという思いが先行してしまったかと思う。良かった点と悪かった点が両方あるので、しっかり反省しつつ、これからの山行に活かしていきたい。
tartletさん、sLありがとうございました。長い行程でも体力がしっかりあるので、安定感があり、とても助かりました。最後はみなかみ駅に落とすことになってしまってすみません。ルーファイは少しつつ上手くなっていってください笑
Negarockさん、本当にお疲れ様でした。
沢パートは相変わらずの安定感でしたね。初めての丹沢以外の沢を楽しんで貰えたようでなによりでした。下山は本当につらかったと思いますが、最後まで根性で歩いてましたね。お疲れ様でした。
次は下山がもっと短い沢に行きましょう!!
いやはや、本当にお疲れ様でした!
Yutaの泊り沢募集に手をあげて集まった3人でどこに行こうかと相談し、憧れてたナルミズ沢に行くことに。ガイドブックを見ていて、てっきり宝川温泉からナルミズ沢に入るルートかと思い込んでいたら、Yutaが提案していたのは東黒沢〜ウツボギ沢〜ナルミズ沢をつなげたロングルート。過去にかなり強めの先輩たちが遡行している記録をみて、このメンツでもこれだけ時間がかかっているのか・・・と思ったものの、有名な「地獄の下山」は一般道だから、まぁ5時間と言えどなんとかなるでしょ、と腹を括って当日を迎える。
前日は軽くミーティングをして就寝、翌日に白毛門の駐車場に。ここでYutaのスマホが壊れ、Negarockがビールを買い忘れて慌てて買いに行くという、当初から波乱含みのスタート。
東黒沢は、ナメのオンパレード。谷川の沢が初めての私はテンション上がりっぱなし。丹沢や奥多摩とは全然違う、広く明るく美しい光景に目を引かれる。あー、こういうところに憧れてたんだよなー。名物ハナゲの滝を含め、登りという意味ではそれほど難しいところはないので、私も交代で先頭で歩かせてもらう。でも、全行程の中でも特にヌメりが多かった!ラバーで滑るって、こういうことなんだなーと納得。フェルトにすれば良かったかと内心後悔(でも下山靴を持ってくのも重いし、悩ましいところ)。
東黒沢を遡行し、丸山越のコルに詰めあげるのだけど、途中から完全にヤブになり、踏み跡も全く分からなくなってしまった。コンパスを信じて進めばいいのだとは分かりつつ、ここはYutaに先頭に行ってもらう。ピタリと鞍部の踏み跡にたどり着けるのはさすが。。
鞍部からはウツボギ沢の支流(?)を下降。ここは地図読み核心だったかも。ウツボギ沢本流との出合だったのに、ナルミズ沢の出合に出たのでは?という話になる。地図の方角と比較すると違和感があってすぐにみんな気が付いたので、やはり地図とコンパスを信じるのは大切だなーと思う。
ナルミズ沢との出合、広河原に出て、あちこちに幕営があることに気付く。歩いても歩いても、テントだらけ。ここはキャンプ場かよっ!と話ながら歩いてたら、朝日岳への一般道の先まできてしまった。ここで高台の適地をYutaが見つけてくれた。ヤカンが放置されてたのと沢が見えないのは残念ポイントだけど、それ以外は万全!Negarockが作ってくれた美味しいロコモコ丼でお腹はいっぱい、ビールをひっくり返す痛恨のミスをした私にビール恵んでくれて情けが身にしみる。この日は翌日も早いので、早々に就寝。夕方には雨がパラついたけど夜には快晴になり、タープの端から見える満天の星空がキレイだった。
翌日は天国のツメに向けての遡行。基本的にはナメだけど、いくつか滝もあって楽しい。後続パーティーが迷わず巻く中、あえて直登したがる3人。そして、やがて草原が広がってくる。足元にはまだまだ沢が流れる中、草原の先に大烏帽子山。美しいとしか言えない光景が広がっていた。無事に狙ったコルに詰め上げ、みんなでグーパンチ。やはり聞きしに勝る、天国のツメだった。
が。ここから地獄の下山が始まる。というか、コルからジャンクションピークまではツメの続きって言ったほうが良いんじゃないか?一応地理院地図では登山道になっているけど、笹が茂って不明瞭。思ったよりも時間がかかる。
ジャンクションピークからは、昨年行った馬蹄形の逆回り。夏の気持ちいい晴れに心地よい風。景色も最高。やはりこのルートは良いルートだ。が。沢の下山というより、沢と縦走が両方楽しめるコースというかなんというか(前向き発言)。カメラに残る美しい写真の数々が無ければ、危なく下山の強烈な記憶で沢の記憶がかき消されるところでした。デート沢とは言うけど、よっぽど下山に強い女子じゃないとケンカになりそう(笑)
これまで2回の泊り沢は「1日で行けるルートを2日に分ける」だったので、本格的な泊り沢はこれが初めて。いろいろな意味で強い印象に残る山行になりました。CLのYuta、いつもながらに色々勉強させてもらいました!最後まで冷静でいてくれたので、私も全く慌てずにすみました。焚火テクニックは自分でも実現できるようにせねば・・・!私と同じく本格泊り沢は初めてだったNegarock、いきなりなロングルート、本当にお疲れ様でした!やはり重い荷物が体力を奪っていったところはあると思うので、今回の荷物の中で「山行に本当に必要だったもの」「贅沢品だったもの」を振り返ってみると良いかなと思います。ちなみに自宅に戻って私のザックの重量を確認したら9kgでした。
本当にお疲れ様でした!またよろしくお願いします〜!!
【備忘録】
・小滝を歩く時のルート取りが悪い(敢えて難しいルートに行ってしまう)とのご指摘・・・これでご指摘いただくの、4人目。もうちょっと広い視点でルートを見ながら登っていかないと・・・
・クライムダウンは腕を伸ばした状態で次の足場を探すのではなく、少し腕を先行して下げてから胴体を下げ、足を出すと楽。(文章にしにくいな・・・)
・先週失敗して悔しい思いをした焚火、Yutaはギッシリと木を積むことでしっかり熱が伝わるように積み上げていた。先週は逆にスカスカにするように積んだけど、ベースはしっかりと積んだほうが良いのは確かかも。着火剤も一気に3つ利用。あと、100円ショップのノコギリが大活躍だった。沢から拾った大きな流木を良い感じの長さにできた。重量100gなので、共同装備に必須にしても良いくらいかも。(同じものを探しにいったら、もう売ってなかった。。)
・今回も化繊の夏用シュラフ+シュラフカバーを持っていった。寝るときはフリースの前を開けてたけど、朝方に冷えてきたので前を閉める。シュラカバだけでは寒かっただろうな、多分。ちなみにトンボが大量にいたからか、蚊はいなかったみたい。(駐車場にはすさまじい数がいた)
・出発時点でメンバの荷物が重すぎることには気が付いてたのに、「食材が重いだけかな?」との思い込みをしてしまったのは、振り返ると失敗だった。メンバの山歴を把握し、どのようなアドバイスをするべきか考えるべきだった。
・炊飯したコメの量:2合。焼き物も考慮すると1.5合でも良かったか??
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