ぐんま県境稜線トレイル2:谷川-三国-野反湖エリア


- GPS
- 35:42
- 距離
- 49.1km
- 登り
- 4,451m
- 下り
- 4,243m
コースタイム
- 山行
- 0:38
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:38
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 10:13
- 山行
- 12:28
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 13:54
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 8:57
天候 | 1日目:曇り、2日目:曇り一時雨、3日目:晴れのち雨一時雷雨、4日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
谷川岳ロープウェイ 野反湖から長野原草津口:バス 長野原草津口から土合駅:JR |
コース状況/ 危険箇所等 |
三坂峠分岐からムジナ平の笹藪は刈られてはいるが両脇から顔くらいの高さの笹が覆い被さっているところあり。 |
その他周辺情報 | ムジナ平の水は涸れていない。 水場へ降りると、涸れた沢に出る。沢を下ると左から別の涸れた沢が合流する。更に下ると水場がある。 |
写真
感想
ぐんま県境トレイルの第2弾。前回は7/23から2日間で馬蹄形縦走をして谷川岳肩ノ小屋まで行ったが、風雨が強まって3日目の朝から下山した。今回はその続き。
8/9の朝3時から麓から登る予定だったが、8/8昼に急遽出発して夕方ロープウェイで天神平まで登り、熊穴沢避難小屋で泊まることに。熊穴沢避難小屋は壁沿いがベンチになっているのでベンチの上にシュラフを広げて寝た。さすがに他には誰もいなかった。
2日目は4時半に出発。肩ノ小屋でトイレに行って、いよいよ前回の続きに突入。肩ノ小屋の下の斜面、7月下旬と比べたら花が減ったみたい。花の季節は短いなぁ。稜線の最初のピーク、オジカ沢ノ頭から左へ尾根が続いていると思っていたら縦走路はそちらへは行かず、真っ直ぐオジカ沢ノ頭の向こう側に続いていた。オジカ沢ノ頭でいきなりパラパラ雨が。慌ててオジカ沢の避難小屋へ。雨具を着て、カメラをしまって。雨は強くはないんだけど、カメラはしまわなきゃ行けないし、蒸れて暑いし。それでも近くの山は見えて良かった。オジカ沢の避難小屋は中がとても狭い。すのこが全面分ないので重ねてある状態では1人分の広さ。すのこを広げても2人分しかなさそう。波状の鋼板の床に水が溜まって湿気も高く寝心地悪そう。
オジカ沢ノ頭から下って少し登り返すと小障子ノ頭、その向こう側に大障子避難小屋があった。馬蹄形縦走の後、予定通りに歩けていたら2日目の夜はここに泊まる予定だった。ここはこの稜線で一番大きな避難小屋で広さも十分、中もきれいだったが、ドアの下半分が板がなく大穴が空いていた。あの晩は風雨が強かったのでここに泊まっていたら大変だっただろうな。近くに水場もある人気の避難小屋なので昨夜も大勢泊まっていたのか、小屋の脇に1人用テントを2つほど張った跡があった。
その後、大障子ノ頭を越えて万太郎山へ。この辺りの稜線は笹が生えていて遠目にはきれいだが花はあまりない。小雨も降って気持ちも盛り上がらない。靴紐も緩んできたので越路避難小屋に入って結び直す。この小屋はこの稜線では2番目に大きい。全面すのこが敷いてあり、きれいで温度も湿度も高くない。
最後の小屋はエビス大黒避難小屋。ここはすのこは敷いてあったが、奥行きがなく一番小さい。締め切られていて湿度も温度も高かったので中をゆっくり見ることが出来なかった。
やっと仙ノ倉山。この辺りで雨も上がってきた。仙ノ倉山と平標山辺りには人が大勢いた。以前来た時はこの辺り、白、黄色、オレンジ、青、紫といろいろな花が咲いていたが、今回は数も少なく、白と黄色くらいだった。初夏の花が終わって秋の花にはまだ早いという微妙な時期だったみたい。また湿った草地が乾燥して笹が広がっているようだった。
この日の宿は平標山ノ家。前回7月に、これまで20数年使ってきたICIゴアライト3-4人用が雨漏りしたため、テントを買い換えることを決意、ニーモのタニ2Pを購入した。今回が初使用。ゴアライトほど広い場所を必要としないのがありがたい。山ノ家の北側のテント場は石もあるが少し位置をずらすとペグを打ち込めた。2人用なので中も広くて快適。仙平清水で冷やしたビールを飲んで極楽気分。テント場は後から4、5人来たのでいっぱいに。麓から近いせいか、ワインを持ち込んで21時頃まで大騒ぎしている人達がいたのには参った。
3日目は朝から快晴。でもテントは朝露でレインフライがビショビショ。これまではシングルウォールだったからテントの表面をさっと拭いて畳めたけど、ダブルウォールはフライの表と裏の両方が濡れているから大変。帰ったら濡れたフライの畳み方を調べよう。三国山までの稜線は花も結構あって良かったが、三国峠への下りの木道が・・・。滑り止めの横向きの木が取れてしまっていて、傾斜しいていて、朝露で濡れていて、気をつけているのに3度も転倒。ゆっくりとしか進めず、大ブレーキ。三国峠手前に以前はニッコウキスゲの大群落があったが、時期が遅いのでもう咲いていない。また、道の片側は完全に笹藪になってしまっていた。三国峠で小休止。ここまでで3時間くらい。この日の行程の4分の1が終了。もう4分の1来たか、と思っていたんだけど。
長倉山からキワノ平ノ頭へ登り返す途中でムジナ平から来た人とすれ違った。鳥居峠から来たという。ムジナ平手前の水場は涸れていないとのこと。2日分として6Lの水を持っていたのでどんどん飲んで軽くすることにした。それに合わせたかのように気温がぐんぐん上昇。暑くて水をどんどん飲む。稲包山までが遠く感じた。
三坂峠分岐でぐんま県境トレイル新設区間の標識を見る。熊が出るとか、エスケープルートがないとか、避難小屋がないとか。避難小屋は今年出来たけど。何より苗場方面への道と比べてその細くて笹に隠れるような道に今の自分の体力で行けるのか、ちょっと不安になった。それに合わせたかのように天気もだんだん曇ってきて暗くなってきた。涼しくなったのはありがたいが雷雨が怖い。
道は一度、笹を刈り払ってあるが、その後また伸びてきた状態。特に身長まで笹が生えているところでは道の笹は刈られているが、両脇から笹が覆い被さってかき分けなければならない状態。これでも野反湖−横手山間よりはずっとマシらしい。気温が上がり、水を多めに飲んでも体温が上がってバテバテ。
途中の背の低い樹林帯の急登。木の切り株や根が絡み合い、浮いた岩や岩の隙間の空洞など、ものすごく歩きにくい上にどんどん崩れて行っているようで、安定した登山道になっていないと感じた。ここでついに夕立が始まった。その他にも倒木地帯があり結構歩きづらい。
樹林帯から出て笹平に入る頃になってやっと雷が収まったのでありがたかった。雨の中、水場入口にザックを置いて水場へ。聞いていたように足場は悪い。笹藪から涸れ沢に降りる。沢を下っていくと、左から別の沢が合流。これか?と思ったがこの沢も涸れている。でも水はあると聞いていたので更に沢を下る。確かに沢底の石に生えた苔が所々剥がれて人が歩いた跡がある。結構歩いたところに水場があった。雨の中でも濁っていないのでその辺りで涌いているらしい。水量は多くはないが、澄んでいて冷たい。
ムジナ平の避難小屋には2.5時間遅れの18時過ぎに到着。雨と風があるので避難小屋に泊まることにした。ドアを開けると既に1人寝ている。そうだよね。だから15時台に到着したかったのに。起こしてしまったが申し訳ないので夕食なしで濡れた服だけ着替えて寝た。この人は23:30より前には起きて0:30には出発していった。
小雨はすぐに止んだようだが夜中風が強く、0:30以降は眠れなかったのでゆっくり食事をした。予定より1.5時間早く出発。
登山道はテント場を横切った先の笹藪の中にあった。テント場の地面は暗くてよく見えなかったが笹藪を切り開いたところなので、端の方は笹の根や切り株があったのかも。登山道は大黒ノ頭へ向けて笹藪の中をほぼ直登で登っていく。大黒ノ頭から上ノ倉山に向かう途中で日の出。日が昇ったのは燧ヶ岳辺りらしい。上越国境の山々はその手前の影の中。右側は広く雲海が広がっていたが、雲海の上に赤城山、榛名山、その間に子持山、小野子山がのぞいているのがわかった。
上ノ間山から忠次郎山の間は鳥甲山を思わせるようなやせ尾根があり、土が軟らかく枯れた木の根で支えられている部分があって何年かしたら崩れているところもあるんだろうなと思った。
その先はなだらかなアップダウンの繰り返しで、朝思ったところよりずっと近くに白砂山があった。白砂山までは誰にも会わなかったが、白砂山から先は大勢の人とすれ違った。白砂山で休憩している時に15:11のバスには余裕で間に合うな、と思っていたが、ふと、12時台のバスにも間に合うのではないかと気がついた。白砂山から野反湖までコースタイムで3時間。20分も休憩したことを悔やみながら急いで下山。
前回白砂山に登った時も感じたが、白砂山からの下山はコースタイムより時間がかかる。金沢レリーフまでは時間通りだったが堂岩分岐では少し遅れた。その後も少しずつ遅れ、疲れが溜まり、ハンノキ沢でバスに間に合わないことが確定。残念。
結局、野反湖にはバスの時間から15分遅れで到着。15時台のバスと電車を乗り継いで土合駅まで戻り、21時過ぎにマイカーに乗って24時頃帰宅。あの12時台のバスに乗れていたら温泉に入れたんだけど。
次回、野反湖から鳥居峠はいつ行けるかな。
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