冬の鍋割山稜【過去の記録をUP】
- GPS
- 09:27
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,383m
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
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アクセス |
感想
まともな霧氷を見たことがないので、いつか見たいと思い、天気予報は眺めていた。今週の日曜日は雲が出て、しかも気温が低いので霧氷が出るには非常に良い条件と思われた。更に月齢は半月を超えており、全くの暗黒世界を登山することの無いので、タイミングも良かった。
霧氷発生場所は、塔の岳〜蛭ヶ岳の稜線が綺麗なので、そこを狙う。また、霧氷を見るには、日の出前に現地に到着しなければならないため、深夜の登山が必要だ。深夜2:30位に登山開始すれば、ゆっくり上がっても6時には稜線に出られる。ルートは大倉から大倉尾根から上がるか、後沢乗越から鍋割山経由で塔の岳に上がるか、どっちにするか迷っていたが、時間もある事から鍋割山から上がることとし、登山計画書を作成、深夜12:30に自宅を出た。
今回はおやつが自宅に沢山あるので、コンビニに寄る必要は無いのだが、口が寂しいのと山で飲むコーヒー類が無いのでコンビニで購入することとした。
いつもの小雀町のセブンイレブンには、スティックタイプのコーヒー類が無いので、缶コーヒーのみ購入しただけで店を出た。次にイスズを超えた当たりの新しいセブンイレブンに寄った。ここにはスティックタイプのココアがあったので購入した。少々高かったが・・・。
家を出る前は非常に眠かったが、走り出したら眠気もあまり無く、順調に走ることが出来た。予定通り、大倉の駐車場に2時に到着する。身支度を整えて2:30に出発する。予定では鍋割山から塔の岳に行く予定であったが、時々ルートが不明瞭になる鍋割山は、ちょっといやな気がしたので大倉尾根からのルートに変更した。本来ならば事前作成した登山計画書を変更、投函しなければならないが、ザック背面に入れた書類を出すのがめんどくさくなったので、投函しなかった。(本当は投函しなければならないが・・・)
気温は0℃。風も無く、そんなに寒くない。月は出ているが、大きく西に傾いており、今にも無くなってしまいそうだ。しばらく車道を歩き、登山道に入ると落葉しない樹木が多いため、真っ暗となるので、ヘッドランプの明かりのみで歩く。その闇の中に青い小さな光がいくつもある。鹿だ。全く動かずじっとこちらを見ている。しばらくすると1頭が動き出し、すごい勢いで登山道を横切っていった。昼間ならばこんなに民家近くにはいないはずであるが、夜中はだいぶ民家に近づいているようだ。
体も温まり、少し汗ばんできたので雑事場でアウターを脱ぎ、衣類調整をしようと立ち寄ったが、付いた途端、風が強くなり、あっと言う間に体が冷えてしまったので、そのままの身なりで登山を継続することとした。また、暗闇の中で写真も撮ることは出来ないのでカメラもザックに仕舞った。
月は完全に西に傾き、全く見えなくなった。闇の中を歩く、駒止茶屋を通過する。駒止茶屋付近でよく凍結しているが、今回は特に凍結は無く、順調に歩くことが出来、P943からも下りも凍結は無く、全く問題は無かった。
しばらくすると闇の中にぼんやりと光が見える。「堀山の家」の明かりと思われた。初めて深夜登山を行った時はかなりびびっていたが、今回は直ぐに山荘の明かりであることが解った。堀山の家を通過し、天神尾根分岐を通過、広場のテーブルで一息つく。行動食を食べ、出発する。
気温はどんどん下がり、-5℃となる。風も強く、非常に寒い。花立直下の階段を登り切り、花立山荘を通過する。積雪が現れるかと思われたが、全く無し。霧氷も期待していたが、全く無く、塔の岳には雲も掛かっておらず、霧氷は期待出来ない。
ようやく馬の背あたりから積雪が始まった。気温が低いせいか、雪が締まり滑ることもなく、アイゼンも必要なかったが、所々痩せ尾根で滑って落ちたら洒落にならないので、特に下しでは慎重に歩いた。金冷やしを通過、最後の登りを上がり、塔の岳に到着する。東の空は明るくなり、日の出も近い。気温は-10℃以下となり、高度計の温度計では測定出来ない領域に到達していた。山頂では尊仏山荘の宿泊者が準備を始めており、中にはピッケルを持っている人までいて、何に使うのかと思った。あまりに寒いのでカメラをザックから取り出す気も起きず、写真も無し。
日が出て明るくなった。このまま帰るのも寂しい感じがしたので、竜ヶ馬場まで行こうと思った。塔の岳からの下りは凍結して危ないので、アイゼンを付けて塔の岳北斜面を下る。半分位下ったところで何となく行く気がしなくなったので、再び塔の岳に戻り、そのまま大倉尾根を下った。
金冷やしより鍋割山稜に入る。雪もあまり無く、アイゼンを付けていると歩きずらいので直ぐに外した。この頃から日差しが入る様になり、気温は低いが、体感としては暖かく感じる様になった。しばらく歩き、分岐から小丸尾根(訓練所尾根)に入った。小丸尾根を歩くには初めてである。マイナールートでありながら、それなりに人が入るのとあまり整備をされていないので、登山道は大きくえぐれている。丁度、表尾根の書策新道に似ていた。尾根は急斜面のため、登山道はジグザクに付けられており、グニャグニャと下っていく。最初はブナ林で落葉しているので、明るかったが、次第に杉林となり暗くなった。杉林内の登山道は適当に付けられているので、いまいち不明瞭であるが、尾根を外さなければ全く問題無い。900m付近で尾根が分岐し、ルートを誤りそうになるが、ロープで塞がれており、これも問題ない。(ロープが無かったら微妙であるが)
二股に出た。お腹もすいたのでお湯を沸かしラーメンを食べた。いつもの様に西山林道を歩く。いつもより林道歩きは長く感じた。また、大倉の手前で非常にお腹が痛くなり、どうしようかと思ったが、何とか大倉駐車場に到着し、用を済ませた。
大倉手前では、三の塔からの表尾根が非常に綺麗に見えた。三の塔避難小屋も確認できるほどであった。きっと表尾根は良い尾根歩きとなるだろう。久しぶりに表尾根を歩きたくなった。
駐車場で料金を払い、帰路についた。東名は渋滞も無く、12:30に家に着いた。
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