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Yamareco

記録ID: 250972
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ハイキング
御在所・鎌ヶ岳

薄雪化粧のイブネ〜クラシ・・道無きルートに翻弄されて“ヘッデン下山”に

2012年12月06日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:20
距離
22.0km
登り
1,680m
下り
1,677m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

朝明渓谷駐車場6:53―7:54中峠―8:21大瀞―8:54お金谷出合―9:17お金明神―9:41お金峠―10:04コリカキ場―10:38銚子ヶ口への分岐―12:05銚子ヶ口東峰―12:16銚子ヶ口三角点ピーク―12:32南峰―12:48西峰―12:58大峠(沢下りの途中で引き返し)13:46―14:55クラシ―15:14イブネ―15:45杉峠―17:05根の平峠−18:12朝明渓谷駐車場
天候 曇りのち晴れ
登山開始時5℃〜各頂上付近−2℃〜下山時2℃
過去天気図(気象庁) 2012年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
朝明渓谷駐車場利用(500円)・・トイレとポストあり

舗装路を余分に歩くことになりますが、2kmほど下には観光用の無料駐車場があります
コース状況/
危険箇所等
本日歩いたコースには、一般登山道以外に点線の道や山高地図に載っていないルートもありましたが、テープマークを慎重に追っていけばOKの部分が多かったです・・テープマークを追うのには通常より時間がかかった印象

コース中に難所と感じた部分が3箇所ありました
|翔修ら下った辺りの、神崎川にかかる吊橋が壊れていて渡れなかったため大瀞付近を渡渉する必要があり、やや増水気味の急流を2〜3回踝まで水に浸かりながらクリアした所(同じ水中の岩でも普段水に浸かっていない部分は余り滑らずOKですが常時水に浸かっている部分はヌルヌルで要注意)・・本日渡渉は数え切れない位ありましたが、ここだけはかなりプレッシャーを感じました

∨銘尻谷から銚子ヶ口東峰へ向かうルートは、踏み跡無しでテープマークもたまにしかなく、(本日はカンも当たらなかったため)ルーファイの試行錯誤で大幅にタイムロスし、敗退もチラっと頭を過ぎりました・・結局、最後のテープマークから沢をトコトン詰めることで突破できました

D源劵口から進み大峠に着いた時点で予定より2時間近く遅れていたので、杉峠方面はパスして北谷尻谷からコリカキ場方面へ下山しようとしましたが、この沢筋を下る際、“滑落→大怪我”の危険を感じる部分があり、大峠へと戻りました(高巻きルートも見出せず)・・この部分は「沢登り」感覚の安全対策が必要な印象

銚子ヶ口〜クラシにかけての点線の道は、所々ヤセ尾根がありますが、普通に気をつけて歩けば大丈夫です

チョウシ付近〜杉峠にかけては薄い積雪がありました・・歩行には支障なし

朝明渓谷駐車場は、出発時も下山時もマイカー1台・・登山道で出会ったのも鹿1頭と猪ファミリーだけでした
2012年12月06日 06:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 6:53
朝明渓谷駐車場は、出発時も下山時もマイカー1台・・登山道で出会ったのも鹿1頭と猪ファミリーだけでした
まずは中峠経由で神崎川を目指します
2012年12月06日 07:12撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 7:12
まずは中峠経由で神崎川を目指します
滑落事故が3件起きたという木橋・・橋を使わず涸れ沢に下りてエスケープ
2012年12月06日 07:18撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 7:18
滑落事故が3件起きたという木橋・・橋を使わず涸れ沢に下りてエスケープ
ご来光が上がってきました
2012年12月06日 07:21撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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ご来光が上がってきました
中峠はこの滝の方向ですがこれは越えられないので、1つ左の谷から上がっていきます
2012年12月06日 07:29撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 7:29
中峠はこの滝の方向ですがこれは越えられないので、1つ左の谷から上がっていきます
釈迦ヶ岳の展望地あり
2012年12月06日 21:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 21:35
釈迦ヶ岳の展望地あり
中峠到着・・進む方向には最初の目標の銚子ヶ口
2012年12月06日 07:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 7:53
中峠到着・・進む方向には最初の目標の銚子ヶ口
吊橋が壊れていて渡れないので、少し進んだ大瀞を渡渉する必要あり
2012年12月06日 08:21撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 8:21
吊橋が壊れていて渡れないので、少し進んだ大瀞を渡渉する必要あり
全体に流量が多い感じで、上流まで渡渉可能地点を探ります
2012年12月06日 08:34撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 8:34
全体に流量が多い感じで、上流まで渡渉可能地点を探ります
ここを渡ることに決定・・ロングコースなのでローカットの軽量靴も考えましたが、結果的に登山靴+スパッツで正解でした
2012年12月06日 08:28撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 8:28
ここを渡ることに決定・・ロングコースなのでローカットの軽量靴も考えましたが、結果的に登山靴+スパッツで正解でした
お金谷出合
2012年12月06日 08:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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お金谷出合
お金明神へ・・スルーでもお金峠へ行けます
2012年12月06日 08:57撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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お金明神へ・・スルーでもお金峠へ行けます
奇岩のお金明神
2012年12月06日 09:17撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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奇岩のお金明神
お金峠からコリカキ場へ
2012年12月06日 09:41撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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お金峠からコリカキ場へ
道はもちろん踏み跡も無い谷を下ります
2012年12月06日 09:44撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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道はもちろん踏み跡も無い谷を下ります
コリカキ場到着
2012年12月06日 10:04撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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コリカキ場到着
水がきれい
2012年12月06日 10:04撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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水がきれい
銚子ヶ口への分岐
2012年12月06日 10:38撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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銚子ヶ口への分岐
このルートは大変でした
2012年12月06日 10:51撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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このルートは大変でした
ルートが見つからず敗退か?・・
2012年12月06日 11:42撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 11:42
ルートが見つからず敗退か?・・
と思っているとテープマークが現れたりします
2012年12月06日 11:52撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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と思っているとテープマークが現れたりします
かなり苦労して銚子ヶ口東峰到着
2012年12月06日 12:05撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 12:05
かなり苦労して銚子ヶ口東峰到着
東峰と南峰は展望が開けています
2012年12月06日 12:12撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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東峰と南峰は展望が開けています
すぐ近くに釈迦ヶ岳
2012年12月06日 23:04撮影 by  DSLR-A100, SONY
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12/6 23:04
すぐ近くに釈迦ヶ岳
その向こうに竜ヶ岳
2012年12月06日 12:08撮影 by  DSLR-A100, SONY
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その向こうに竜ヶ岳
さらに北方に鈴ヶ岳〜御池岳〜テーブルランド
2012年12月06日 12:08撮影 by  DSLR-A100, SONY
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さらに北方に鈴ヶ岳〜御池岳〜テーブルランド
南方にはクラシ〜イブネ〜雨乞岳
2012年12月06日 12:09撮影 by  DSLR-A100, SONY
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南方にはクラシ〜イブネ〜雨乞岳
銚子ヶ口三角点ピーク・・ここは樹林に囲まれていて展望は1方向のみ
2012年12月06日 12:16撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 12:16
銚子ヶ口三角点ピーク・・ここは樹林に囲まれていて展望は1方向のみ
南峰まで足を伸ばしました
2012年12月06日 12:32撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 12:32
南峰まで足を伸ばしました
南峰からも中々の展望が開けます
2012年12月06日 12:32撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 12:32
南峰からも中々の展望が開けます
大峠到着・・予定よりかなり遅れているので最短の北谷尻谷から下山することにしましたが、危険を感じて引き返しました
2012年12月06日 12:58撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 12:58
大峠到着・・予定よりかなり遅れているので最短の北谷尻谷から下山することにしましたが、危険を感じて引き返しました
チョウシ出合から雪道に・・幸いに天気はさらに回復
2012年12月06日 14:52撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 14:52
チョウシ出合から雪道に・・幸いに天気はさらに回復
クラシ頂上到着・・霧氷の花が咲いたらもっと素晴らしいだろうな
2012年12月06日 15:01撮影 by  DSLR-A100, SONY
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12/6 15:01
クラシ頂上到着・・霧氷の花が咲いたらもっと素晴らしいだろうな
北方の展望
2012年12月06日 15:02撮影 by  DSLR-A100, SONY
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12/6 15:02
北方の展望
クラシからパノラマで国見岳〜御在所岳〜鎌ヶ岳
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クラシからパノラマで国見岳〜御在所岳〜鎌ヶ岳
薄雪を纏うイブネ
2
薄雪を纏うイブネ
国見岳〜御在所岳
2012年12月06日 15:02撮影 by  DSLR-A100, SONY
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12/6 15:02
国見岳〜御在所岳
鎌ヶ岳〜鎌尾根
2012年12月06日 15:02撮影 by  DSLR-A100, SONY
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鎌ヶ岳〜鎌尾根
時間が押しているのでゆっくりできずイブネへ
2012年12月06日 15:09撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 15:09
時間が押しているのでゆっくりできずイブネへ
イブネ頂上
2012年12月06日 15:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 15:14
イブネ頂上
強風で飛びそうな頂上標識
2012年12月06日 15:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 15:14
強風で飛びそうな頂上標識
東雨乞岳〜雨乞岳が近くて迫力
2012年12月06日 15:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 15:14
東雨乞岳〜雨乞岳が近くて迫力
佐目峠
2012年12月06日 15:24撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 15:24
佐目峠
杉峠の頭から・・
2012年12月06日 15:36撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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杉峠の頭から・・
杉峠到着で、ここからは一般登山道です
2012年12月06日 15:45撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 15:45
杉峠到着で、ここからは一般登山道です
テン場付近通過・・何とか明るいうちに迷い地点は通過できそう
2012年12月06日 15:57撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
12/6 15:57
テン場付近通過・・何とか明るいうちに迷い地点は通過できそう
何気なく歩いている登山道も、整備されている方への感謝の念が湧いてくる1日でした
2012年12月06日 16:34撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 16:34
何気なく歩いている登山道も、整備されている方への感謝の念が湧いてくる1日でした
根の平峠からはいつ以来か”ヘッデン下山”に・・何度も歩いている道であっても暗闇では慎重下山です
2012年12月06日 17:09撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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12/6 17:09
根の平峠からはいつ以来か”ヘッデン下山”に・・何度も歩いている道であっても暗闇では慎重下山です

感想

前線通過が予想より早まったおかげで6日(木)は天気が回復傾向のようで、久しぶりに鈴鹿へと向かいました。

ターゲットは、県境稜線を越えて滋賀県に入った「イブネ」・「クラシ」・「銚子ヶ口」で、静かな山行を楽しめるエリアです。登山起点となる朝明渓谷から銚子ヶ口へは、点線の道だけでなく山高地図に登山道として載っていないルートもあり、かなり難度が高そうです。そこで“コース設定は一番難しそうな所から順に”という自分の原則に従い、まずは難路をクリアした後、銚子ヶ口から南に下る周回コースで計画しました。

難路が予想されたルートながら実際はテープマークが多く付けられていて、それを的確に追っていけば問題の無い部分が多かったです。例外だったのが「北谷尻谷から銚子ヶ口に向かうルート」と「大峠から北谷尻谷を下る沢ルート」で、両者ともかなり大変でした。

前者は、ルートが示された地図が無い関係で、「沢を詰める」のか「途中から尾根に上がる」のか迷ってやや混乱し、踏み跡はもちろん無く唯一頼れるテープもたまにある程度で、ルーファイの試行錯誤が面倒になってきて敗退も頭を過ぎりました。(本日は自分の勘も悪かった感じ)
高巻きなのか尾根に上がるのか迷う地点にあった最後のテープから、薄っすらと雪に覆われた斜面を滑落に注意しつつ再び沢に下りて、設定したGPSのウェイポイント(東峰頂上)方向の沢を遮二無二詰め、何とか突破口が開けました。

そして後者の、「大峠から北谷尻谷を下る沢ルート」には“滑落→大怪我→遭難”の危険を感じる部分があり、高巻きルートも見出せず、結局、杉峠テン場でのツェルトビバークも覚悟して大峠からの縦走路に戻る判断をしました。

難路を通過した直後だっただけに、杉峠付近からの一般ルートはとても歩きやすく感じ、スピードアップして何とかビバーク回避&ヘッデン下山できました。整備された一般登山道のありがたみを痛感した山行となりました。

何はともあれ、“鈴鹿の奥座敷”とも言われるイブネ〜クラシは明るく伸びやかで、雪の薄化粧も加わりとてもいい雰囲気でした。またの機会にはぜひ泊りで来たいと思います。

鈴鹿を“硬・軟併せて”楽しめ、いい経験もできた1日でした。

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