薄雪化粧のイブネ〜クラシ・・道無きルートに翻弄されて“ヘッデン下山”に
- GPS
- 11:20
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,680m
- 下り
- 1,677m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ 登山開始時5℃〜各頂上付近−2℃〜下山時2℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
舗装路を余分に歩くことになりますが、2kmほど下には観光用の無料駐車場があります |
コース状況/ 危険箇所等 |
本日歩いたコースには、一般登山道以外に点線の道や山高地図に載っていないルートもありましたが、テープマークを慎重に追っていけばOKの部分が多かったです・・テープマークを追うのには通常より時間がかかった印象 コース中に難所と感じた部分が3箇所ありました |翔修ら下った辺りの、神崎川にかかる吊橋が壊れていて渡れなかったため大瀞付近を渡渉する必要があり、やや増水気味の急流を2〜3回踝まで水に浸かりながらクリアした所(同じ水中の岩でも普段水に浸かっていない部分は余り滑らずOKですが常時水に浸かっている部分はヌルヌルで要注意)・・本日渡渉は数え切れない位ありましたが、ここだけはかなりプレッシャーを感じました ∨銘尻谷から銚子ヶ口東峰へ向かうルートは、踏み跡無しでテープマークもたまにしかなく、(本日はカンも当たらなかったため)ルーファイの試行錯誤で大幅にタイムロスし、敗退もチラっと頭を過ぎりました・・結局、最後のテープマークから沢をトコトン詰めることで突破できました D源劵口から進み大峠に着いた時点で予定より2時間近く遅れていたので、杉峠方面はパスして北谷尻谷からコリカキ場方面へ下山しようとしましたが、この沢筋を下る際、“滑落→大怪我”の危険を感じる部分があり、大峠へと戻りました(高巻きルートも見出せず)・・この部分は「沢登り」感覚の安全対策が必要な印象 銚子ヶ口〜クラシにかけての点線の道は、所々ヤセ尾根がありますが、普通に気をつけて歩けば大丈夫です チョウシ付近〜杉峠にかけては薄い積雪がありました・・歩行には支障なし |
写真
感想
前線通過が予想より早まったおかげで6日(木)は天気が回復傾向のようで、久しぶりに鈴鹿へと向かいました。
ターゲットは、県境稜線を越えて滋賀県に入った「イブネ」・「クラシ」・「銚子ヶ口」で、静かな山行を楽しめるエリアです。登山起点となる朝明渓谷から銚子ヶ口へは、点線の道だけでなく山高地図に登山道として載っていないルートもあり、かなり難度が高そうです。そこで“コース設定は一番難しそうな所から順に”という自分の原則に従い、まずは難路をクリアした後、銚子ヶ口から南に下る周回コースで計画しました。
難路が予想されたルートながら実際はテープマークが多く付けられていて、それを的確に追っていけば問題の無い部分が多かったです。例外だったのが「北谷尻谷から銚子ヶ口に向かうルート」と「大峠から北谷尻谷を下る沢ルート」で、両者ともかなり大変でした。
前者は、ルートが示された地図が無い関係で、「沢を詰める」のか「途中から尾根に上がる」のか迷ってやや混乱し、踏み跡はもちろん無く唯一頼れるテープもたまにある程度で、ルーファイの試行錯誤が面倒になってきて敗退も頭を過ぎりました。(本日は自分の勘も悪かった感じ)
高巻きなのか尾根に上がるのか迷う地点にあった最後のテープから、薄っすらと雪に覆われた斜面を滑落に注意しつつ再び沢に下りて、設定したGPSのウェイポイント(東峰頂上)方向の沢を遮二無二詰め、何とか突破口が開けました。
そして後者の、「大峠から北谷尻谷を下る沢ルート」には“滑落→大怪我→遭難”の危険を感じる部分があり、高巻きルートも見出せず、結局、杉峠テン場でのツェルトビバークも覚悟して大峠からの縦走路に戻る判断をしました。
難路を通過した直後だっただけに、杉峠付近からの一般ルートはとても歩きやすく感じ、スピードアップして何とかビバーク回避&ヘッデン下山できました。整備された一般登山道のありがたみを痛感した山行となりました。
何はともあれ、“鈴鹿の奥座敷”とも言われるイブネ〜クラシは明るく伸びやかで、雪の薄化粧も加わりとてもいい雰囲気でした。またの機会にはぜひ泊りで来たいと思います。
鈴鹿を“硬・軟併せて”楽しめ、いい経験もできた1日でした。
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