甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根ピストン)
- GPS
- 12:32
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 2,480m
- 下り
- 2,477m
コースタイム
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 12:32
天候 | 晴天! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
五合目以降の梯子は、とても綺麗に整備されているがゆっくり焦らずに。 山頂直下の岩場のトラバースは、落石に注意。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
|
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感想
辛すぎてうめき声を上げてしまう山行だった。
なのに、一夜明けたらまた挑戦したくなっている自分がいる。
今シーズンは、どのお山にも入りにくく、テント泊も予約制のところが多い。
加えて北アルプスのお天気はなかなか恵まれない。
そんなこんなでモチベーションが下がり気味な2020シーズンだった。今までは。。。
しょーくんが「甲斐駒ヶ岳に興味がある!」と言い出す。
わにこ「北沢峠はバスの運行がなくて入れないから、黒戸尾根からだね。キツイよ。それにテン場はの予約は今から無理、日帰りしかだめだね」と難色を示す。
しょーくん「キツイことに挑戦することも好きなんだよ!なんなら、1人で行ってこようかな。。。」
わにこは、そう言われると登らずにはいられないタチ。
が、心配が1つ。
体力!!
この落ち切った体力で日帰り黒戸尾根を歩き切れるのか?
登山開始予定は4:30。
家を1:15に出発。
登山口には、4:00に着いた。
駐車場は、かなり空いており余裕で駐車。
以前に来た時よりも駐車場が綺麗になった気がするのはユネスコ登録のためか?
トイレは、綺麗で登山口のトイレとは思えない。
が、わにこがトイレに入ると目があってしまった。
わにこは、怖さゆえに身震い。
そう、わにこが目を合わせてしまったのは。。。
カエル!
よく言うと、小さく可愛い緑色のカエル。
小さな頃は触れることが出来た類のカエル。
だけど、今は怖い!
何時わにこに向かって飛んでくるともわからない。
カエルさん、朝早いのに何で起きてるの?と考えつつ、急いでトイレを出た。
車に戻り、ザックを背負う。
気合を入れてさぁ!黒戸尾根へ!
懐かしい黒戸尾根。
予定よりも15分遅れての出発。
始めの急登を少し急ぎ気味で登った。
途中、カモシカが姿を現す。
わにこは、全く気がつかないのだが、しょーくんは山の中の物音にとても敏感。
「パキ」と枝が折れる音がすると動物がいると分かるようで、すぐにカモシカの存在に気がついた。
カモシカだ!と2人で喜び、カメラを向ける。
一方、カモシカは私たちを恐る様子がなく近づいて来た。
そんなカモシカに私たちが怖くなり、その場を後にした。
斜面が緩やかになり笹平に6:17到着。
15分遅れを取り戻したことに加えて、30分短縮できた。
次の目標は、刀利天狗。
刀利天狗への道のりは、ステップの高い登りや梯子があるものの比較的歩きやすい。
ナイフリッジも平気。
だが、徐々に気温は上がり、体力の消耗が心配になった。
下界の甲府の予想最高気温は39度。
早く、標高を上げてしまいたい。
刀利天狗には、7:42着。
休憩を取らず出発。
刀利天狗から五合目は苔や木々が美しく素敵な道。
わにこが大好きな道。
黒戸山のピークを巻き、五合目に下る。
これが登り返しか。。。と下山時の想像をする。
五合目には、8:21着。
さぁ、ここからが梯子の連続。
七丈小屋からの下山者とすれ違いが少し大変な場所。
加えて、梯子は雪渓歩きと似ている。
落石注意、速やかに通過。
キツイのに速やかに通過。。。
速やかに通過とは言え、急いで梯子を登る事はできない。
よって、この区間はCTを縮める事はできない。
9:10に七丈小屋に到着。
つめたーい南アルプスの天然水で喉を潤し手を冷やす。
10分だけ休憩をとり八合目を目指す。
だが、わにこ、七丈小屋までの梯子の連続に相当な体力を奪われたようで足が遅くなった。
だぶん、エネルギーも休憩も不足していたと思う。
しょーくんに励まされるもノロノロわにこ。
そして、わにこは、ミスをする。
GoProを落とし、拾おうと屈んだ瞬間に枝が下瞼にあたり、コンタクトレンズを落としてしまった。
幸運にもコンタクトレンズは、ほっぺたに乗っかった。
再度コンタクトレンズ目に入れ直すも全く入らない。
ようやく、入れられるもゴロゴロして目に違和感しかない。瞬きをするたびにズレるコンタクトレンズ。
そして、八合目を目前にコンタクトレンズは地面に落ちてしまった。
八合目で予備のコンタクトランズを探すも、日帰り装備に入れていなかったと言う痛恨のミス。
遂に夫から「下山しようか。キツそうだし、目が見えないなら」と言われた。
わにこ、目が悪いといってもすごく悪いわけではない。
片目が見えていれば、何とか平気なくらい。
ということで、意地で「ゆっくりでも登る。」と答えた。
ゆっくりであれば、何とか登れるだろう。
ここで下山したら、その先のものが見えない(景色ではなく、ツライ時に経験する自分の感情とかいろいろ)。
だから、わにこは、時間が許す限り意地でも登りたかった。
八合目以降もわにこがやっと届く岩場の連続。
ゆっくり、落ちないように、落石を起こさないように。
もはやそれしか頭にない。
岩場が終わり視界が開けると、八ヶ岳、南アルプス南部、中央アルプス、奥秩父が顔を出してくれた(北アルプスは、雲の中)。
この景色は何ヶ月に見るだろう!!
わにこ、感激。
今までの登りの辛さがいっきに吹き飛んだ。
ピークまでは後少し。
足が軽くなり、11:30頃に甲斐駒ヶ岳着。
人が少なく静かなピーク。
今までで1番人の少ないピークだった。
しょーくんと一通りの写真撮影を済ませ、休憩。
今日のランチは、チョコパンとかりんとう。
カロリー重視で持ってきたが、もっとたくさん持ってくれば良かったと後悔。
物足りなさを感じ、行動食の味好みを食べる。
12:10下山開始。
ピーク直下の岩場は、平気なもののステップの高い岩場で再び体力を大きく消耗したわにこ。
七丈小屋のベンチで暫し休憩し、再び冷たい水に癒される。
頭からかぶりたいぐらいの冷たく気持ちいい水。
そして臭みがなく円やかな水であった。
どこのお水が1番美味しい?と聞かれたら、「七丈小屋の水!」と答えたいくらいだ。
七丈小屋から五合目は、梯子の下り。
「2人で落ちないようにゆっくり安全第一で行こうね」と言い合う。
核心部は、前回と同じ足が届かない。
だが、今回は前回のような緊張や怖いと感じる事がなかった。
わにこの恐怖心は、色々な山行によって鈍くなっているのかもしれない。
梯子の連続を無事に通過したところのコルで再び休憩。(五合目は日当たりが良すぎる上に座るところがないため。)
徐々に休憩が多くなるわにこ。
餓鬼の下りのヤマユウコさんを思い出す。
五合目は通過し、黒戸山を少し登る。
その後は平坦なハッピーロード。
しょーくんが「ねぇ後ろを見て」とわにこに言う。
わにこが来た道を振り返ると、植物に反射する太陽の光が美しい道だった。
なだらかに下る道をテンポよく歩く。
15:00ころ刀利天狗到着。
立ち休憩だけして、わにこの苦手なステップの高い道を下る。
かれこれ11時間の行動。
わにこは、知っている。
10時間を超える行動はキツいと。。。
だんだんと足の裏が痛くなってきた。
ナイフリッジに差し掛かると、砂に足を滑らせ尻餅をついた。
きっと、しょーくんはヒヤヒヤした事だろう。
だが、わにこは、次の足場にゆっくりと足を掛けたところで滑ったので「尻餅ついちゃった〜♪」くらいの感覚しかなかった。
ナイフリッジを過ぎるとだんだん気力だけで歩き、GPSで自分の場所を確認する事を励みとしていた。
16:00ころ、ようやく笹平に到着。
ここでは丸太に腰を下ろして10分ほど休憩。
すると、しょーくんは、丸太の後ろに落ちていた飴の包紙を発見。
「こんなところにゴミを落としてるよ」と言いつつ拾う。
山でゴミを見つけては、すぐに拾うしょーくん。
本当偉いなぁと思うわにこ。
最後の休憩を終え、登山口へ向け出発。
また、ここからが長く感じられた。
沢の音が大きくなるにつれ、木々の間から見える建物も大きくなる。
唯一の喜びだ。
右手に橋の杭が見えた時は、辛過ぎる山行に泣けてきてしまった。
今回の山行は、ハードであったけれど励まして一緒に歩いてくれた、しょーくんありがとさん!
そして、朝からペースがほぼ同じペースで登った日帰り組の皆さんも「お疲れ様」って所々でかけ合う言葉が力になりました!
トレランの方々も声をかけてくださり、ありがとうございます!
装備
6.5kgくらい。
消費カロリー2500くらい。
以下、わにこの備忘録
1
かりんとうは、1つのサイズが大きなかりんとうを持っていく。
1つのサイズが小さいと何度も袋に手を入れるために食べにくい。
2
行動食はスニッカーズを持っていきたい
かなり力になる。
溶けなければ、ブラックサンダーでもおっけ。
3
日帰りでも予備のコンタクトが必要!
久しぶりのレポですね😃
でいきなり黒戸尾根とはさすが‼️
ぼくは先日剱岳の早月尾根で撃沈したので今後は控え目にします😅
また機会があれば😉
おはようございます!
黒戸のキツさは以前に経験していたのですが、心に火がついてしまったです🤣
私も早月に挑戦したいと思っていますが。。。
レコを拝見すると、果たして今の私にできるのか?!と不安になりました!
私も残りの今シーズンは鈍りきった体を徐々に元に戻すことに専念します🤣🤣
16日は下山前日のお休みでタカネマンテマをみにお花見散歩ブラブラしてて、甲斐駒ヶ岳と鳳凰を目の前に見てただよー(笑)それにしても黒戸はハードそうだ。
ピークで靴を脱いで休んでいたwanikoは、見えたけ?
wanikoは、北岳にいるゆーこりんが見えなかっただよ🤣🤣
にしても、日曜も素晴らしいお天気だったね!
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