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Yamareco

記録ID: 2513019
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

沼ノ原〜ヒサゴ沼・忠別岳

2020年08月15日(土) ~ 2020年08月16日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
37.4km
登り
1,757m
下り
1,739m

コースタイム

1日目
山行
5:40
休憩
0:10
合計
5:50
5:48
87
クチャンベツ沼ノ原登山口
7:15
0:00
35
7:50
0:00
130
10:00
10:10
88
2日目
山行
7:50
休憩
0:20
合計
8:10
6:35
0:00
50
化雲岳
7:25
0:00
75
8:40
8:50
80
10:10
10:15
100
11:55
0:00
50
12:45
12:50
60
13:50
クチャンベツ沼ノ原登山口
天候 1日目:雨時々曇り
2日目:雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
函館から下道470km約9時間
層雲峡本流林道のゲートは施錠されていないので各自で開閉して通行可
コース状況/
危険箇所等
笹刈りなどはよく入っていて歩きやすいが泥濘も多い
その他周辺情報 層雲峡 黒岳の湯 日帰り入浴600円
R273から林道に入り4kmほどでこの分岐に到着。
右が大雪高原温泉、左が沼ノ原登山口。ゲートは施錠されていないので自分で開けて通行できる。
R273から林道に入り4kmほどでこの分岐に到着。
右が大雪高原温泉、左が沼ノ原登山口。ゲートは施錠されていないので自分で開けて通行できる。
雨予報のせいか、土曜日なのに登山口には車は他に1台だけ。
出発するとまずこの分岐。右は沢沿い、左は急登で尾根に上がるコースになっており、10分くらいで再び合流する。行きは左の尾根で行ってみた。
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雨予報のせいか、土曜日なのに登山口には車は他に1台だけ。
出発するとまずこの分岐。右は沢沿い、左は急登で尾根に上がるコースになっており、10分くらいで再び合流する。行きは左の尾根で行ってみた。
林道が数年間閉鎖されていた割に、登山道はいたって歩きやすい状態だった。
今年の開通後に整備の手が入ったんだろう。ありがたい。
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林道が数年間閉鎖されていた割に、登山道はいたって歩きやすい状態だった。
今年の開通後に整備の手が入ったんだろう。ありがたい。
湿原に出るも、小雨&ガスで真っ白・・・。
鹿としばらく目が合う。
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湿原に出るも、小雨&ガスで真っ白・・・。
鹿としばらく目が合う。
ガスに包まれた沼ノ原も趣があって悪くない。
と思うことにしよう。
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ガスに包まれた沼ノ原も趣があって悪くない。
と思うことにしよう。
沼ノ原分岐。
ニペの耳〜石狩岳方面の縦走路、行ってみたいがかなりの藪漕ぎを覚悟しなければならなそう。
沼ノ原分岐。
ニペの耳〜石狩岳方面の縦走路、行ってみたいがかなりの藪漕ぎを覚悟しなければならなそう。
この天候の中歩いている人は全くいない。
この天候の中歩いている人は全くいない。
沼ノ原から五色岳方面に進む。
登山道の笹刈りはしっかりと入っているが、ぬかるみに苦戦させられた。
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沼ノ原から五色岳方面に進む。
登山道の笹刈りはしっかりと入っているが、ぬかるみに苦戦させられた。
緩い傾斜と快適な木道、高山植物に癒される。
緩い傾斜と快適な木道、高山植物に癒される。
五色岳に到着。
ここまでの傾斜が緩やかなせいか、ピークというより縦走路上の分岐点という感じ。
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五色岳に到着。
ここまでの傾斜が緩やかなせいか、ピークというより縦走路上の分岐点という感じ。
ここから化雲岳方面へ。
多少ハイマツが被っていて、頭からシャワーを浴びることに・・・
ここから化雲岳方面へ。
多少ハイマツが被っていて、頭からシャワーを浴びることに・・・
五色岳〜化雲岳の間は熊の掘り返しが多数あったり、木道上に熊糞が多数落ちていたりと、気配の濃い場所があった。
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五色岳〜化雲岳の間は熊の掘り返しが多数あったり、木道上に熊糞が多数落ちていたりと、気配の濃い場所があった。
この天候なので化雲岳には寄らずにヒサゴ沼に降りる。
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この天候なので化雲岳には寄らずにヒサゴ沼に降りる。
昼前にヒサゴ沼に到着。
避難小屋は2019年に外壁などの改修が入ったのでとても綺麗だ。
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昼前にヒサゴ沼に到着。
避難小屋は2019年に外壁などの改修が入ったのでとても綺麗だ。
好天ならここで荷物をデポしてトムラウシまでピストンする予定だったが、この天候ではただの苦行になりそうなので止めた。
好天ならここで荷物をデポしてトムラウシまでピストンする予定だったが、この天候ではただの苦行になりそうなので止めた。
小雨が降ったり止んだり。
時折ガスが抜けてヒサゴ沼の景観が見渡せた。
小雨が降ったり止んだり。
時折ガスが抜けてヒサゴ沼の景観が見渡せた。
誰もいない小屋で濡れた服を乾かし、コーヒーを淹れ、ラジオを聴きながらぼーっとしていた。
15時を過ぎても誰も来ない。
居心地が良すぎて「沈没」したくなってしまう。
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誰もいない小屋で濡れた服を乾かし、コーヒーを淹れ、ラジオを聴きながらぼーっとしていた。
15時を過ぎても誰も来ない。
居心地が良すぎて「沈没」したくなってしまう。
でも、16時前になると何名か到着。
風が強めで少し迷ったが、テン泊することにした。
この日は小屋3名、テント4名。夏休みにしては少ない方なのだろうか?
でも、16時前になると何名か到着。
風が強めで少し迷ったが、テン泊することにした。
この日は小屋3名、テント4名。夏休みにしては少ない方なのだろうか?
翌朝、4時頃に起床するとまだ雨が降っていた。
夜のうちに雨が止んで、風が吹けばテントも乾いているだろう・・・なんて予想は外れてしまった。足元もドロドロ、撤収がしんどい。
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翌朝、4時頃に起床するとまだ雨が降っていた。
夜のうちに雨が止んで、風が吹けばテントも乾いているだろう・・・なんて予想は外れてしまった。足元もドロドロ、撤収がしんどい。
雨が弱まった隙に撤収作業を済ませて、5:40出発。
天候さえ良ければ素晴らしいテン場だと思う。好天の時に再訪したい。
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雨が弱まった隙に撤収作業を済ませて、5:40出発。
天候さえ良ければ素晴らしいテン場だと思う。好天の時に再訪したい。
まずは昨日スルーした化雲岳のピークを踏んでおく。
雨風で冷えるのであまり長い休憩は取れない。
そそくさと五色岳方面へ下る。
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まずは昨日スルーした化雲岳のピークを踏んでおく。
雨風で冷えるのであまり長い休憩は取れない。
そそくさと五色岳方面へ下る。
この日は昼から晴れの予報。
このまま沼ノ原に直帰すると、晴れる前に下山してしまうことになりそうだ。
晴れるまでの時間稼ぎも兼ねて、五色岳から未踏の忠別岳をピストンしていく。
この日は昼から晴れの予報。
このまま沼ノ原に直帰すると、晴れる前に下山してしまうことになりそうだ。
晴れるまでの時間稼ぎも兼ねて、五色岳から未踏の忠別岳をピストンしていく。
五色岳から緩めのアップダウンを1時間少々。
北海道百名山114座目、忠別岳登頂!
視界無しorz 再訪決定。
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五色岳から緩めのアップダウンを1時間少々。
北海道百名山114座目、忠別岳登頂!
視界無しorz 再訪決定。
断崖絶壁から強風が吹きあげてくる。
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断崖絶壁から強風が吹きあげてくる。
五色岳方面に戻ると、少しずつガスが抜けてきた。
五色岳方面に戻ると、少しずつガスが抜けてきた。
五色ヶ原の向こうに石狩連峰も見えてきた。
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五色ヶ原の向こうに石狩連峰も見えてきた。
沼ノ原へ向かって下り始めると、あっという間に青空が広がった!
これまでの風雨の中の修行から一転、気持ちよい木道歩きに変わった。
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沼ノ原へ向かって下り始めると、あっという間に青空が広がった!
これまでの風雨の中の修行から一転、気持ちよい木道歩きに変わった。
昨日はガスってほとんど見えなかった五色ヶ原の小さな沼も視界に入ってくる。
こんなに良い景色だったのか・・・
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昨日はガスってほとんど見えなかった五色ヶ原の小さな沼も視界に入ってくる。
こんなに良い景色だったのか・・・
チングルマと青空
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チングルマと青空
ワタスゲの群生
どこまでも続くお花畑。
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どこまでも続くお花畑。
沼ノ原への登り返し。
高層湿原という言葉がしっくりくる地形だ。
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沼ノ原への登り返し。
高層湿原という言葉がしっくりくる地形だ。
青空の下、沼ノ原の景色を堪能しながらのんびり進んでいく。
この辺りでは登山者もほとんどいない。
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青空の下、沼ノ原の景色を堪能しながらのんびり進んでいく。
この辺りでは登山者もほとんどいない。
このまま沼ノ原分岐から藪を漕いで石狩岳まで縦走してしまおうか?
なんて気にさせてくれる。
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このまま沼ノ原分岐から藪を漕いで石狩岳まで縦走してしまおうか?
なんて気にさせてくれる。
大沼の向こうにトムラウシ。
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大沼の向こうにトムラウシ。
大沼の水量は減っており、快適にテン泊できそう。
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大沼の水量は減っており、快適にテン泊できそう。
トムラウシはなかなか頭を出してくれない。
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トムラウシはなかなか頭を出してくれない。
青い空と青い湖面。表大雪はまだ雲の中のようだ。
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青い空と青い湖面。表大雪はまだ雲の中のようだ。
登山口手前。帰りは尾根コースには上がらず、そのまま沢の中を適当に渡渉しながら歩いたら丸木の橋に合流。そこから登山口まではすぐだった。
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登山口手前。帰りは尾根コースには上がらず、そのまま沢の中を適当に渡渉しながら歩いたら丸木の橋に合流。そこから登山口まではすぐだった。

感想

2016年の台風以来、長らく通行止めが続いていた沼ノ原登山口への林道が6月に開通したとの情報を得た。沼ノ原は大雪の中でもどちらかというと奥地で行きづらい場所なので、行けるときに行っておこうと思っていた。今回は1日目を中心に雨の予報だったが、悪天候下でのテン泊も何かしら得るものがあるだろうし、今後予定している日高の険しい山に挑むための修行と考えればちょうどいい。

1日目〜2日目の朝方までは風雨とガスで、視界もない中歩き続けていたので修行っぽい感じになってしまった。が、2日目の途中からは好転してくれて青空のもとで沼ノ原の景色を楽しめた。好天の時に再訪したい所はあるが、結果的に行って良かったと思える山行だった。


今回改めて気づいたのは沼ノ原のポテンシャルの高さだ。登山口から1時間半で上がれて、表大雪・トムラウシ・石狩連峰(藪化してるけど)・ヌプントムラウシ(温泉無くなってるけど)など多方向への登山道の分岐点であり、テン泊もできて素晴らしい景観。ここを起点にした色々な山行計画が浮かんできた。機会があれば実行してみたい。

‐促慮凝仍蓋〜トムラウシ山 往復
往復36kmほどの行程になるが、大部分が傾斜の緩い木道歩きなので日帰りでも12時間くらいで行けそう。ヒサゴ沼や化雲岳なども寄っていけば、短縮登山口からのピストンよりも変化に富んだ山行になりそう。

⊂促慮凝仍蓋〜忠別岳〜白雲岳避難小屋〜大雪高原温泉
忠別岳のリベンジをするならこの周回コースで行ってみたい。距離は27kmほどだが、やはり平面移動が多いコースなので10時間で行けると思う。高原温泉〜沼ノ原登山口の間の移動は予めチャリをデポしておけば日帰りも可能だろう。

沼ノ原登山口〜沼ノ原分岐〜石狩岳〜シュナイダーコース登山口
根曲り廊下の藪漕ぎでかなり苦戦しそうだが、ニペの耳、川上岳から石狩岳に繋がる稜線を歩いてみたい。ピストンよりは周回、とは言えシュナイダー登山口〜沼ノ原登山口の間は三国峠を越えて50kmくらいある。チャリデポしても日帰りは無理か・・・。

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