ミスルートばかりで散々だった鈴鹿南部の山(入道ヶ岳〜宮指路岳〜仙ヶ岳)
- GPS
- 07:58
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,829m
- 下り
- 1,818m
コースタイム
−8:34稜線出合−9:05〜08入道ヶ岳山頂−9:19椿大神社奥宮−9:50重ね岩−9:54仏岩
−10:22ミスルート引返し−10:33〜40イワクラ尾根分岐−11:27小岐須峠−11:42〜46宮指路岳山頂
−11:50犬返しの険−12:32小社峠−12:54〜58仙ヶ岳山頂−13:10仙の石−13:29仙鶏乗越
−13:55〜14:03小社峠分岐−14:35大石橋−14:58小岐須渓谷山の家駐車場
天候 | 晴れ(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
を左折して300mほど進んだところで右折(小岐須渓谷の道標有り)。道なりに1.7km 進むと小岐須渓谷山の家駐車場があるので、ここに止めて歩き出す。 ※帰路の東名阪自動車道の四日市IC付近の暫定3車線化が完了していて、想定して いた渋滞もなくスムーズに通過することができました。これで、鈴鹿の山を登った 後の渋滞を気にせずに山登りを楽しむことができそうだ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、小岐須渓谷山の家駐車場のトイレ横にありますが、届出用紙があり ませんので、自宅であらかじめ準備しておくことをお勧めします。 <小岐須渓谷〜入道ヶ岳> 通報ポイントΔ泙如2ヶ所ほどルートミスするも何とか正規ルートに復活する ことができたが、踏み跡を頼りに突入した崩壊地沿いの左のルンゼでは、途中から 踏み跡が見つからず、そのまま稜線に向けて直登。かなり急な斜面ですので、入り 込まないように注意して下さい。稜線に出るとはっきりとした踏み跡がある。開けた 草付きの斜面を越え、アセビの林の中の薄い踏み跡を進むとやがて山頂手前に飛び 出る。 <入道ヶ岳〜イワクラ尾根分岐> アセビのトンネルを抜けるとザレた急な下り。以降、アップダウンが多い上にやせ 尾根が続くので、注意しながら進みましょう。 <イワクラ尾根分岐〜宮指路岳〜仙ヶ岳> 基本的には尾根沿いに進み、踏み跡もしっかりとしています。途中、犬返しの険 という岩場がありますが、北アルプスの難所から想像するほどの難コースではありま せんが、ザレている上にアップダウンがきつく、やせ尾根がありますので注意しま しょう。 <仙ヶ岳〜小岐須渓谷> こちらもかなり急な下りとなる上、渡渉して左岸をトラバースする部分では足元が 狭く、右側が谷に向けて切れ落ちていますので、注意して進みましょう。渡渉が何度 もありますので、ルートを見失ったときには対岸を探してみましょう。小社峠分岐 以降も2度の渡渉の後、すぐに林道に出ますので、後は林道歩きとなります。 |
写真
感想
以前から計画していた鈴鹿山脈南部の山々を小岐須渓谷を基点に周回するコース、
当初の予定では野登山から仙ヶ岳、宮指路岳、入道ヶ岳を回るコースを歩く予定で
あったが、コースタイムでは9時間を越えるコースとなるため、時間的な余裕がなく
なったときにエスケープし易いことも考え、逆コースでまわることにする。
前日の天気予報では当日の天候は快晴だが、午前中は風が強いとの予報。家を5時
過ぎに出発するが、鈴鹿方面は黒い雲がかかっている上、かなり強風が吹いている。
周回の起点となる小岐須渓谷山の家駐車場には7時前に到着。既に1台の車が止まって
いたが、ドライバーは既に出発したようで人影は見えない。早速準備をし、トイレ横
にある滝ヶ谷コースから登りだす。登山道は明瞭だが、通報ポイント△魃曚靴進佞
で不明瞭になり、左の斜面にある踏み跡をたどって登りだすと、すぐに踏み跡がなく
なったので引返す。足元はかなりぬかるんでいるので、滑らないように注意して下る
が、ここで一回目の尻餅。この先にも同様に不明瞭なポイントがあったが、こちらは
対岸に赤テープがついていたので、すぐに見つけることができた。とどめは、通報
ポイントΔ魏瓩た辺りから先でルートが不明瞭になり、左側の崩壊している谷の
左手に踏み跡があったので、これを頼りに登っていくが、やがて踏み跡が全くなく
なる。引返すことも考えたが、ぬかるんだ斜面をこのまま下ることは非常に危険だと
判断し、地図を見ながら稜線に向かって登り出す。基本的には岩場もしくは頑丈そう
な木が多くあるコースを選びながら進む。やっと飛び出た稜線にはしっかりとした
踏み跡があり、これに沿って進む。途中、開けた草地に出ると踏み跡が薄くなるが、
アセビ林の中には明確な踏み跡がついていたのでこれをたどり、林を抜けるとやがて
見覚えのある山頂の鳥居が見え、一安心。
山頂は見晴しがいい分、風が強い日には風を避ける場所がないので早々に奥宮方面
に下り、途中の林間で休憩を入れる。アセビのトンネルを越え、ザレた急な下り以降、
アップダウンを繰り返しながらやせ尾根を通過する。かなり狭くて足元が切れ落ちて
いる部分もあるので、滑落しないように注意しながら進む。途中の重ね岩や仏岩は、
天孫降臨伝説の舞台とのこと。時間があればのんびりしたいところだが、最初の大きな
タイムロスとこの後のロングコースのことを考えて先を急ぐ。小ピーク手前で分岐が
あるポイントでは、タイムロスを稼ごうとピークを避けたことが間違いで、水沢峠
手前でミスルートに気付いて引返す。ここで20分のロス。この先の尾根歩きでは、
所々で雪が残っているところもあって足元はかなりぬかるんでいて、急なアップダウン
があるところでは2度の尻餅。ザレた展望地では強風で歩くのもやっとという感じは
あったが、すぐに宮指路岳に到着する。山頂からの展望はないが、風はかなり強い
ので、その先で小休止を入れる。犬返しの険も風の影響を避けるため、なるべく風下
になる様なルートを選びながら進む。小岐須峠の先の急登では、30名ほどの大団体
さんとすれ違う。(半田ファミリー山の会の皆さんだったようです。)かなり急な下り
斜面をダブルストックで下るのは考えものだとは感じたが、滑り易いこの状況では
これもありなのか?急登を登りきると突然仙ヶ岳山頂に到着する。風は先程よりも
弱まってきたようだがじっとはしておれないので、休憩もほどほどに先を進む。この
時点で13時、予定していた野登山まで行くと下山は16時過ぎになりそうだったので、
今回はあきらめて仙鶏乗越から大石橋へ下ることに。仙ヶ岳東峰にある仙の石は、
実物を見てもこの絶妙なバランスで立っているのが不思議に思える。この先、設置
されたロープに頼らないと下ることが難しい急な下りが続く。仙鶏乗越からは杉林の
急な下りとなる。渡渉をして左岸に渡ると、こちらは道幅がかなり狭い上、谷側は
かなり切れ落ちているので注意しながら進む。積雪時には歩きたくないコースだ。
こちらのコースも何度か渡渉があるので、ルートを見失わないように注意して進む。
小社峠分岐で休憩中にお話しした桑名市の方、ヤマレコユーザーのryukenさんでした。
宮指路岳への登りではかなり苦労されたようで、お互い何事もなく下山できてよかった
ですね。この先、2度の渡渉をすると林道に出合う。後は林道を1時間ほど歩いて登山口
に到着する。
4回のミスルートで大きくタイムロスし、本来歩きたかったコースを歩くことが
できなかったが、ちょっとなめていた鈴鹿南部の山のハードさを体験した山行でした。
帰路の東名阪自動車道、鈴鹿ICから乗っても四日市ICまでは渋滞の名所だった
が、この辺りの暫定3車線化が完了していてスムーズに通過することができ、今後の
山登りでの心配事の一つが解消され、のんびりすることができそうだ。
このあたり、ルートがわかりづらいトコが
多いですよね。
入道ヶ岳の、池ヶ谷は、僕も以前歩いたときに
とても細くて、またわかり辛くて難渋した記憶
があります。
仙塩尾根分岐周辺の 沢沿いのルートも
かなりてこずりました。
難易度の高い、このエリアの周回、
歩ききられて、いつもながら、お見事だと
思います。
komakiさん、こんばんは。
本当にこの辺りってわかりづらいですよね。
komakiさんでも手こずられたということは、かなりの難コースだった訳ですね。
普段、愛知の低山でこのようなシチュエーションを多く体験しているので、薄い踏み跡を見つけるのには慣れてはいますが、この日は完敗でした。
これからは雪で踏み跡がわからなくなりますので、お互い気をつけましょう。
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