【神津島】天上山

2011年05月02日(月) [日帰り]

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• 距離: 11.4km
• 登り: 703m
• 下り: 709m

写真

大島、利島、新島、式根島と経由して、ようやく神津島へ。

見事な海食洞の上に、黒い地層が横たわる。これは黒曜石を多く含む層で、黒曜石が取れる神津島はかつて宝島のような存在だったらしい。

朝9:00、神津島に到着。夜東京を出て朝に島に着くので効率がよい。風が非常に強く波も大荒れだったので、通常の神津島港ではなく島の反対側にある三浦港で着岸された。

そそり立つ崖に圧倒される。地形図を見ると崖の高さは最も高いところで500m近くある。

気温がじりじり上がっていく中、急な坂道を登っていく途中で天然のクーラー「冷風穴」に癒される。

黒鳥登山道入口から登り始める。これから登る急な斜面が見えて、登る前からどっと疲れる。

石の敷き詰められた登山道を登っていく。

ぐんぐん標高を上げていき、島の中心部を見下ろす。

斜面を登り切ると、そこには広大な高原のような景色が広がっていた。山がテーブルマウンテンのような形をしていて、山の上が平で、なだらかな起伏のある高原になっている。（もちろん地形の成り立ちはテーブルマウンテンとは違うけど）

「オロシャの石塁」から集落を見下ろす。江戸時代、異国船の上陸の備えて作られた石積防塁。

千代池。火口原一帯に降り注いだ雨は、流れだす川がなくこのような窪地にたまる。それが伏流水となり、湧き水として地表へ流れだす。そのため、一般的に小さな島では昔から水の確保に悩まされてきた所が多いけど、ここ神津島では比較的湧き水に恵まれている。

千代池のそばまで降りてみた。火口原で最大の池だけど、干上がることもあるらしい。

外輪山に囲まれた火口原の中にハイキングコースが整備されている。とりあえず大きくぐるっと1周してみる。

ちょっと歩くだけで景色がころころと変わり、飽きない。

裏砂漠。突然荒涼とした風景が広がる。

おそるおそる崖の下をのぞく。恐ろしいほどの高度感。

櫛ヶ峰の右手に、バームクーヘンのような層が露出してる。おいしそう。

不動池。

池の中央に祠があって、剣と石の竜王が祀られている。なんかRPGで特別なアイテムを入手できる場所のような感じ。

ババア池。名前の由来は謎。

しばらく歩くと、突然眼下に不思議な地形が広がった。外輪山の稜線がまるで堤防のようになってる。

堤防のような稜線を歩く。とにかく風が強くて、柵があるとはいえ飛ばされそうで怖い。

不入ガ沢といって、ここに伊豆諸島の神々が集まって、水の分配の相談をしたという言い伝えが残されている。

治山工事跡。案内板によれば、土石流を防ぐために行われた工事で、資材はすべて人力で搬入されたという。昭和46年に当時としては日本最大規模の砂防ダムができあがり、「この大工事は一応完成しました」とのこと。

ガレ場をさらに進む。

神津島の最高地点、天上山の山頂。

山頂から火口原を見渡す。

表砂漠。ここもかつての火口。

外輪山の切れ目のようなところから下山。

下山して集落から山を見上げる。