【飛騨】気良烏帽子岳(1595m)烏帽子岳(1625m)
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- GPS
- 08:35
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 882m
- 下り
- 885m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 8:33
◆気良烏帽子までの笹ヤブはヤブコギニストにとっては想定内だが、夏期にはなかなか手強い。登山者や動物が微妙にルートを外すせいか、油断すると薄い踏み跡に紛れ込む。舐めてかかれません。
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
大雨も止んでやれやれです。夜半、天頂に張り付いたオリオン座に見守られて現地入りです。
夜が明け・・・烏帽子岳に浮かぶ雲に、朝日がバラ色の彩色を施しています。この林道歩きは半年ぶり。ですが、陥没箇所も崩落箇所も相変わらず。このまましばらく放置する作戦に出たようです。林道も荒れ放題。主役は倒木やら灌木やらススキやらだね。
西俣川は白く泡立ち、激しい瀬音が谷間を支配しています。林道もあらゆる箇所から水があふれ出してくる。コケも鮮やか。なんてきれいなフラクタル模様。
林道が網の目。そのたびごと地図を引っ張り出す。これが結構面倒なんだけど、トリカブト祭りにアケボノソウ祭り。飽きない仕掛けが一杯です。ただ、水量が多くて洗い越しには気をつかいます。さすがに、靴下は濡らしたくありませんしね。
林道の頂点部分から奥に切り込む支線をちょっと入った所にあいさつ代わりのピンクテープ二枚。いよいよです。
ヤブのうるささは想定内。コハウチワカエデやホオノキなど、広葉樹の緑に目を奪われます。地図読み不要の尾根登りです。やがてダケカンバとブナの森へ。
分岐点の道標崩れの支柱は結構有名人。沢山のレポートに登場します。
烏帽子岳山頂!その一角は切り拓かれています。目の前にオサンババや、めいほうスキー場尾根。白眉は北アルプスと乗鞍。槍ヶ岳から穂高連峰、薬師岳、立山剣方面は期待に添う眺めです。
お次は気良烏帽子岳。これがちょっと難関。オサンババ〜烏帽子の激ヤブ地獄には遥かに及ばないものの、予想外の手強さ。踏み跡をハズさないよう心を砕く。しかも、背を没するネマガリダケの腰の強さ。やっぱり夏期に登るコースじゃなかった。
そんな鬱屈した気分も、気良烏帽子に届くと消え去ります。今日一番の展望地。眼下に気良の集落。目の前が鷲ヶ岳と白尾山。樹間に御嶽山。盟主白山のてっぺん付近は雲隠れですが、銚子ヶ峰から三方崩、奥三方、間名古ノ頭・・・と飽きさせません。越美国境の山並みは高賀三山の連なりにつながっています。
明るい山頂にはミズナラの木。結構くつろでしまいます。この瞬間のために今日の登山がありました。結局一時間も居座りました。
帰路は林道周遊コース。水がほとばしる洗い堰。ここで思い切り浸水。靴下を濡らさずに通過するのは不可能です。下山完了まではあと少し。笑って済ませるしかありません。
・・・下山して山メシ作って、ノンビリ。いつしか、うとうと。目をさませば、すっかり日も暮れてしまったようです。
急いで帰ろうとします。ですが、目の前では家族連れが花火で遊び始めました。さすがに、ヘッドライトで照らしてしまうのは野暮というもの。もうちょっと待とう。花火を特等席で鑑賞しながら(笑)
これが、なかなかイケル。線香花火までしっかり堪能しましたよ(笑)。
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