仙丈ケ岳・・新年の"登り初め"は南アの女王様
- GPS
- 49:01
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 2,609m
- 下り
- 2,609m
コースタイム
2日目 長衛荘6:35−8:18大滝頭(五合目)−9:37小仙丈ヶ岳−11:07仙丈ケ岳−14:10長衛荘泊
3日目 長衛荘7:10−8:18丹渓山荘跡−10:29戸台河原駐車場
天候 | 1日目 曇り一時小雪 2日目 北・西方面晴れ 東・南方面曇り 3日目 曇りのち雪 駐車場スタート時0℃〜頂上-17℃〜駐車場下山時2℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場の登山補導所にポストがあります 林道途中にあるトイレは、冬季利用不可でした |
コース状況/ 危険箇所等 |
戸台駐車場からは長い河原歩きのアプローチですが、思ったより雪は多くて“思わぬ難所”となる凍結部もありました・・トレースは多くて渡渉の水量も問題ありませんでした(長衛荘の常連さんによれば例年より雪が多いとのこと) 丹渓山荘付近からの八丁坂は傾斜がきつくなって凍結部もあり、アイゼンを使用しました 北沢峠〜仙丈ケ岳の登山ルートは、まずは針葉樹林帯の登りから始まりますが、本日はトレースがしっかり付いていて特に問題はありませんでした 森林限界を超して小仙丈ケ岳に登る斜面は、「吹き降ろす風で飛ばされてきた雪で吹き溜まり状態」との情報が前日に登られた小屋番さんからありましたが、本日は正月だけに(たぶん初日の出を狙われた)先行者のトレースが残っていて、歩きにくい状態ではありませんでした 同部で前日に、ホワイトアウトによる道迷い遭難があった(ビバーク後、自力下山されたよう)とのことで、視界の悪い状況だと下山ルートが分かりにくいので要注意です 小仙丈ケ岳〜仙丈ケ岳間にはヤセ尾根が所々あり、体を持っていかれるような強風だとプレッシャーはあるでしょうが、本日はラッキーにも強風は余り無く、足の置き場さえ間違えなければ問題のないコンディションでした 仙流荘日帰り入浴600円 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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写真
感想
今年の年末年始は天候が全般にイマイチで、雪山に行ける好天が予想されるのは元旦のみのようです。そのためやむを得ず、家族のブーイングも省みず大晦日から山へと出掛けることになりました。
ターゲットは、天候のより厳しい北アルプスは避けて、太平洋側気候に近い南アルプスの女王・仙丈ケ岳です。
山行前は小屋泊かテント泊か迷いましたが、今年の冬は冷え込みが厳しく、小屋泊“北沢峠・長衛荘での年越し”と計画しました。
仙丈ケ岳では先月に遭難死亡事故(合掌)があったばかりで、3千m級の雪山としては比較的難度が低いとは聞くものの決して侮れない山です。
今回の頂上アタック前日の大晦日に登山ルートをリサーチされた小屋番さんによれば、「小仙丈ヶ岳への登りは深い吹き溜まりとなっていて、かなりのラッセルとなるかも」との情報でしたが、「当日の状況は現場へ行って判断しよう」と、予定通り日の出前のヘッデン・スタートをしました。
結果は、この連休の中では登山をするには比較的恵まれた、ヤマテン情報どおりの気象条件となり、“正月トレース”にも助けられて無事登頂を果たせました。
仙丈ケ岳頂上付近はガスの中だったものの向かいの甲斐駒ヶ岳付近は終始晴天で、その勇姿を眺められた“満足の登り初め”となりました。
宿泊した長衛荘は、個室風のカーテン・パーテーションや洋式暖房便座の水洗トイレなどクオリティーが高く、常連さんを中心に宿泊者同士も和やかな雰囲気の小屋でした。そして小屋番さんからきめ細かな登山情報をもらえたり、“年末年始の豪華料理”もあったりと、宿泊者に対する前向きな姿勢にも好感が持てました。
何より、ピークハントだけでなく「大晦日イベントのじゃんけん大会」で豪華商品もゲットでき、重なるラッキーの裏返しを恐れ、帰りの高速ではいつに無い慎重運転での帰宅となりました。
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