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Yamareco

記録ID: 257789
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積雪期ピークハント/縦走
奥秩父

今年は金峰山から

2013年01月04日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.4km
登り
1,109m
下り
41m
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場を出発して30分ほど、徐々に雪が多くなってきます。
駐車場を出発して30分ほど、徐々に雪が多くなってきます。
富士見平小屋に到着。
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富士見平小屋に到着。
中の様子が見えないのでちょっと入りづらい感じ。。。
中の様子が見えないのでちょっと入りづらい感じ。。。
小屋から見える富士山。
小屋から見える富士山。
所々凍結しています。2回コケました。
所々凍結しています。2回コケました。
大日小屋到着。ここでアイゼンとオーバーグローブを装着。
大日小屋到着。ここでアイゼンとオーバーグローブを装着。
雪の回廊。
稜線に出ます。南アルプスがバッチリ見えます。
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稜線に出ます。南アルプスがバッチリ見えます。
富士山もクッキリ!
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富士山もクッキリ!
金峰山への稜線。素晴らしい展望です。
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金峰山への稜線。素晴らしい展望です。
右側は切れ落ちているので慎重に通過します。
右側は切れ落ちているので慎重に通過します。
カランカランと音を立てる枝風鈴。
カランカランと音を立てる枝風鈴。
左手から猛烈に冷たい風が吹き上げてきます。あまりに寒くて頭痛が。。。
左手から猛烈に冷たい風が吹き上げてきます。あまりに寒くて頭痛が。。。
太陽に元気をもらって先に進みます。
太陽に元気をもらって先に進みます。
もうちょいです。
もうちょいです。
五丈岩。いい感じにフリーズしてます。
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五丈岩。いい感じにフリーズしてます。
ピッケルはほとんど使いませんでした。
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ピッケルはほとんど使いませんでした。
後方はこちらも寒そうな八ヶ岳、その手前は瑞蠣山。
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後方はこちらも寒そうな八ヶ岳、その手前は瑞蠣山。
昼食を食べて下山開始。
昼食を食べて下山開始。
眩しいっす。
五丈岩を振り返る。また来るねー。
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五丈岩を振り返る。また来るねー。

感想

今年はじめはライトな日帰り雪山と決め蓼科山か金峰山をピックアップ。
蓼科はちょっと遠いし雪道でチェーンを履くのも面倒。
金峰山ならノーマルタイヤで行けるかも。
ということで金峰山に決定。

0時に家を出発して3時半に駐車場着。
予想通り積雪はなく順調に来ること出来た。
3台ほど停まっていたがおそらくすでに山に入っている人達のものだろう。
夜明けまでしばし仮眠することにする。

6時半に目が覚める。ちょっと寝すぎたか。
クルマの数も増えてすでに出発している人達もいる。
少し焦りつつ?装備を整え出発とする。

金峰山は2年ほど前に登っている。
その時は雪が降る直前だったので雪山は今回がはじめて。
稜線歩きが気持ち良かったので雪に覆われたこの季節も期待大である。

歩き始めて20分ほどで残雪があらわれてくるがアイゼンの必要はない。
雪の残り方から見てここ最近積雪はない様子だ。
富士見小屋でトイレをすませて先を進む。

迷うところがない樹林帯の中を黙々と歩き続ける。
気を抜いたためか途中凍結したところで派手にひっくり返る。
幸いにも背中から落ちたためザックがクッションとなり無傷で済む。
これまで山で何回かケガをしたが大事には至っていない。
単に運が良かっただけである。
この転倒も山からの警告と受け止め気を引き締める。

大日岩が近くなった頃から急激に気温が下がってきた。
指先が尋常でない痛みでズキズキしている。
フリース手袋じゃ対応出来ない。
気温はマイナス6度。
樹林帯を吹き抜ける風がカラダから熱を奪っていく。
稜線上はもっと厳しいだろう。

大日小屋到着。
小屋は谷の下に建てられており登山道はその上を通っている。
周りは開けていて日当たりがよく暖かい。
ここでザックを下ろしてしばし休憩。
オーバー手袋をはめ、1枚着込み、アイゼンを装着する。

あれこれやっているうちに一旦はずしたメガネがないことに気付く。
辺りをくまなく探してみたが見当たらない。
「まいったなぁ、しょうがない」
ボヤけた視界のまま歩き出す。
カラダが温まって血行が良くなったのか指先の痛みもやわらいできた。
アイゼンが雪面をしっかりとらえピッチがあがる。
勾配がきつくなるとともに息が上がり立ち止まる場面が増えてくる。

最後の急登を登りきりようやく稜線に出る。
真っ青な空に真っ白な稜線が山頂まで続いている。最高のシーンだ。
それでも寒風は容赦なく吹き付けてくる。
「スゴイ風ですね。」
休憩していた登山者と声を掛け合う。

ネックウォーマーを鼻先まで上げゴーグルを下ろす。
手袋を外すとあっという間に熱が奪われていく。
ザックを担ぎなおすと何かが雪の上の落ちた。
よく見ると行方不明のメガネだ。
どこに紛れていたのかわからないがこれで心配事がひとつ減った。

これから歩く稜線の先に五丈岩が小さく見える。
「さぁ出発だ!」
自分に気合を入れて歩き始める。
稜線の右側は切れ落ちているので注意が必要。
ただ今日は登山者が少ないので前後を気にせず歩けるのは助かる。

山肌を左手から巻いていく進む。
この辺りは日陰になったいるので一気に気温が下がる。
「ゴゴゴォー」
凍えた風が稜線の下から吹き上げて来る。
これまでの山行で感じたことのない寒さに気力が萎えそうになる。
天候が少しでも悪ければ先に進むのは困難だったかもしれない。
雪山で遭難する人はこうした状態が続いて気力を奪い取られるのだろう。

五丈岩が徐々に大きくなってくる。もう少しだ。
左手から岩の正面に回り込む。
鳥居と背後の巨大な五丈岩。どちらも白く凍てついている。
前回来た時とはまた違った神々しい光景である。

「また来たよ」
ホッとしながら手を合わせ今年一年の無事を祈願する。

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コメント

お疲れ様です。
あけましておめでとうございます。

金峰山に登られたんですね。
すっごく天気が良くて気持ち良さそうです。
でもすごく寒かったようですね。

私は、西穂独標は天気が悪そうだしスケジュール的に無理そうなので断念しました。
5日は天気が良かったので行けば良かったと思っちゃいました。

14日あたり近場で登り始め出来たらな〜と思ってます。

今年一年も楽しく山行して行きましょう。
今年も宜しくお願いします。
2013/1/6 20:33
有難うございます。
chibikoさま

こちらこそ宜しくお願いします。

金峰山、ちょー寒かった。(笑)
でも日帰り雪山としては一押しです。

西穂は遭難者が出たりバタバタしていると思うので
見送って正解だと思います。
他の山含めてちょっとこのところ多いですね。
お互いに気をつけて楽しみましょう。
2013/1/6 22:02
金峰山
金峰山って名前は良く聞くのですが、行った事が無いんです。

近場の冬山に良いですね。

今シーズン行けたら是非行きたいと思います。
2013/1/7 17:43
プロフィール画像
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