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Yamareco

記録ID: 258009
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

夏の後立山縦走(爺〜鹿島槍〜五竜〜白馬) (テント泊)

1985年08月16日(金) ~ 1985年08月19日(月)
 - 拍手
GPS
74:20
距離
36.9km
登り
3,890m
下り
3,458m

コースタイム

8/16;9:30扇沢−14:00種池小屋−15:00-10爺が岳ー16:30冷池(テント泊)
8/17;5:40冷池テント場−6:50布引岳−8:00-10鹿島槍が岳(南峰)−10:00-10八峰キレット−14:30-50五竜岳山頂−15:30五竜テント場(テント泊)
8/18;4:20五竜テント場−7:30-40唐松岳−9:50-10:10不帰コル−11:10天狗の鼻−12:10天狗平(テント泊)
8/19;3:50天狗平発−5:00-10白馬槍ケ岳−6:40-50丸山−7:30-50白馬岳−8:50-9:00小蓮華岳−9:50-10:00白馬大池−10:30白馬乗鞍岳−11:10天狗原−11:45-55栂池バス停
天候 8/16 晴れのち、霧、にわか雨
8/17 晴れのち、霧、雷雨
8/18 晴れのち、霧、小雨
8/19 晴れのち、霧
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き);四国(新居浜)−(JR)−高松ー(フェリー)−宇野ー(JR)−大阪ー(夜行急行)−糸魚川ー(JR)−大町ー(バス)−扇沢
(帰り);栂池ー(バス)−白馬大池駅ー(JR)−名古屋ー(JR)−大阪ー(夜行フェリー)−新居浜
コース状況/
危険箇所等
・道は良好で特に問題なし。

感想

【山行No 82】

※ この山行では、カメラが不調で写真が残っていません。自分としても残念です。あしからず...

※このお盆休みは、仕事が忙しく結局4日間しかとれなかった。
 4日間をフルにつかって、いったことのない後立山連山のテント泊縦走を計画した。


8月15日(木)
 ・今日はお盆だというのに出勤日だ。
  仕事を終えて定時に退社し、JRでまずは高松へ向かう。
  高松から宇高連絡船で本州へと渡り、23時過ぎにようやく大阪に到着。
  大阪からは、23:26発の夜行急行「きたぐに」に乗った。
  京都あたりから満席となり、騒々しくて十分寝られなかった。

8月16日(金)
 ・糸魚川で乗り換えて大糸線へと移る。大糸線の鈍行は結構時間がかかる。

8:24-8:30 信濃大町
 ・バスが、すぐの連絡だった。
  5年ほど前には、観光としてこのルートを通ったが、今回は完全な山の装備で望んでおり、
  こころなしか稜線が依然より低く見えた。
 
9:08-9:30 扇沢
 ・アルペンルートに向かう観光客は大混雑だが、爺が岳へ向かう人は少ない。
  車道を少し戻って、爺が岳への登山道に入る。
 ・テントと4日分の食料を背負って、背中の重量は18kg程度。
  夜行電車での寝不足も手伝って、なかなか足どりは重い。休み休み行く。
14:00-10 種池小屋
 ・4時間以上かかって、ようやく稜線に到着できた。
 ・ここから先は気持ちの良い稜線の道で、吹き渡る風も涼しく、気持ちよく進める。

15:00-10 爺が岳
 ・午前中は雲もあまり湧かずに視界が良かったが、この時間帯になるとさすがに
  雲も湧いてきて、山頂ではあまり視界はなかった。
  とりあえず後立山連峰の1峰を制覇、というところ。
 ・このあと、今日のテント場である冷池へと向かうが、だいぶ疲れが出て、なかばグロッキー状態で進む。

16:30 冷池テント場
 ・テント場は、冷池小屋からさらに10分ほど先にあった。
  小屋で水を購入。200円/2Lだった。
 ・初日だが、夜行電車の疲れもあって、早くも疲れている。
  食事をとった後は早々にシュラフにくるまって寝た。

8月17日(土)
 ・目覚まし時計を持ってくるのを忘れたので、予定より遅く4:30に起床。
  起きてみるとすでに外は明るい。
5:40 冷池テント場 発
 ・今朝の天気は、上空は良く晴れているが、信州側は雲海がべったりと広がっている。
  逆に富山側は良い天気で、剣岳あたりも良く見える。
7:00-10 布引岳
 
8:00-10 鹿島槍が岳(南峰)
 ・ようやく本来の目的のひとつに到着。
  さすが人気のある山だけあって、朝だというのに登山者が大勢いる。
 ・雪渓のある鞍部を越え、さらに北峰を目指す。
8:50-9:00 鹿島槍が岳(北峰)
 ・今日は、この年の正月にここで遭難した「宝塚山の会」のメンバーの遺体が
  見つかったとのことで、ヘリコプターが頻繁に山頂部と山麓を行き来していた。

 ・鹿島槍から、いよいよ難関と言われる八峰キレットへと下る。
  背中の荷物が重いせいか、結構、足ががくがくで、下りの割には疲れた。
10:00-10 八峰キレット鞍部(小屋付近)
 ・鞍部にガイドブックどおり、小さな小屋があった。
  小屋によって小屋の人と少し話をすると、「今日は午後から雨でしょう」と言われた。
 ・その後も岩稜帯を進むが、時間もお昼前後となり、往来する登山者も少なくなってきた。
  また、天気も言われた通り、霧となり見通しも悪い。
  ただし道自体は、キレットまでの下りよりはだいぶマシで、ザクの緩い登りが続く。
 ・キレット部を過ぎて、北尾根の頭を過ぎると、再び岩稜帯となったが、それほど難しい道ではない。
  しかし五竜岳の山頂直下は結構な急なルートで疲れが出てきた。
 
14:30-50 五竜岳
 ・ようやくこのルートでの百名山2個目に到着。
  しかし時刻も遅いため、ガスで視界もなく感動も薄い。
  さらにこのころから、予報通り、雨がぱらついてきたので、早々に下りにかかる。
 
15:30 五竜小屋前(テント場)着
 ・狭いテント場はすでに15張りほどのテントが立っていた。
  隙間にテントを設営する。
  ここも水は小屋からの購入で、200円/1Lだった。
  この日の夕方は断続的に夕立が降る天気でガスも濃い。
  この日も、カップラーメンでの夕食を取った後は、早々に眠りについた。

8月18日(日)
 ・疲れている割には、夜は何度も目が覚めて、十分な眠りではなかった。
  AM3時に予定通り起床する。

4:20 五竜小屋前 発
 ・今朝はなんだか、ドンヨリした雲が上空を覆っている夏らしくない天気だ。
  後ろの五竜岳も目指す唐松岳も山頂部は雲をかぶっている。
5:50-6:00 大黒岳のコル
 ・ようやく少し晴れ間が出てきて、下界の大町付近の灯りが見える。
 ・コルからは急登となった。唐松岳の山頂はだんだん近づいてきたが、
  途中には鎖場もあって、そう簡単ではない。
7:00-10 唐松山荘
 ・麓からゴンドラ経由で来れるだけあって、ここの山荘はなかなかモダンな感じだ。
  
7:30-40 唐松岳
 ・ようやく今日の一個めのピークに着いたが、あいにくのガスで視界はなかった。
 ・ここからいよいよ、今回の最大の難場と考えていた不帰の険へと進む。
  景、曲、喫と順に越えてゆくが、鎖場が多くて、結構渋滞していた。
  一番難しかったのは曲の下りだが、鎖があるのでそれほどの難しさではなかった。
  岩質も花崗岩なのでフリクションがよく利き、快適な岩稜歩きといった感じ。
9:50-10:10 不帰のコル
 ・岩稜帯を越えたので、これからの天狗の大登りを控え、大休止とする。
 ・コルにはちょうど、逆方向から縦走している若い女性2人組がいたが、
  なんだか、そのうち一人は調子が悪そうで、風邪をひいているのか、
  かなり疲れた様子で横になっている。
  「これからどうしたらよいでしょう?」と聞かれたが、自分でも判断は難しく、
  「この先、唐松山荘まで行けば、あとは楽に下山できますが、途中は結構険しい岩稜が続きます。
   天狗方向へ引き返すなら3時間の登りですね」
  と答えるのが精いっぱい。
  薬類も持っているので、分けてあげようと思ったが、要らないと断られたので、
  そのまま別れたが、その後も何となく気になってしょうがなかった。

 ・天狗の大下りを、逆に300mの標高差を登ってゆく。
  背中の荷物は重いが、ゆっくりしたペースで登りきる。
11:00-10 天狗の鼻
11:50-12:00 天狗の頭
 
12:10 天狗平(テント場)着
 ・今日の本来の予定では、白馬岳のテント場まで行く予定だったが、
  午前中から雲が多く、午後は雷雨になりそうな感じがしたので、今日はここで打ち切りとし、
  少し早いがテントを張ることにした。
 ・テント場の料金は500円だが、水は雪渓の水が豊富で、いい感じのテント場だ。
 ・テントにはいって、あとはお茶を飲んだりして、のんびりと午後を過ごした。
  午後は雷雨になるかと思っていたが、パラパラとにわか雨が降るだけで、
  その後は、虹も見えて、なんだか閑雅な時間を過ごせた。

8月19日(月)
 ・今日は休暇の最終日。
  昨日、行程を延ばせなかった分、今日はかなりの強行軍を強いられそうだ。 
2:50 起床
 ・昨晩は以外と冷えた。目を覚ませて外を見ると、ものすごい星空で、天の川もくっきりと見える。

3:50 天狗平(テント場)発
 ・ようやく東の空が白み始めた時刻に、ヘッドランプを着けて出発する。
5:00-10 白馬槍ケ岳
 ・山頂に寄る。ちょうど5:03分に日の出を迎えた。
  昨日とは異なり、今日は天気も良くて視界も良好。はるかに槍・穂高連峰まで望めた。
 ・次のピーク、杓子岳は、山頂部が結構急な感じなので山頂部には寄らず、
  一般ルートの巻き道を行く。
6:40-50 丸山
 ・ここまで対向者はほとんどいなかったが、この付近から対向者が増え始めた。
  この丸山からは、白馬岳のテント場が眼下に見えるが、窪地にあって、あまり
  感じは良くない。昨日、天狗平に泊まったのが正解だったカモ、と思う。

7:30-50 白馬岳山頂
 ・ようやく今回の山行での、百名山3個目に登頂。
  せっかくなので、コンロでお湯を沸かしてティータイムとした。
  そろそろ下からガスが湧いてきて、視界はだんだんとさえぎられる。
 ※ このとき、カメラのフィルムが巻き上がっていないことに気づき、愕然!
   ・・・ああ。せっかくとったつもりの写真は撮れてなかったのか!

 ・写真が撮れていなかったショックを抑えて、栂池方面へと下山にかかる。
  早朝に出発した割に時間も押しているので、ハイペースで下る。
8:50-9:00 小蓮華岳
 ・この山頂もガスで展望は少ないが、眼下に白馬大池が見えた。
9:50-10:00 白馬大池
 ・下ってゆくと、ひょっこりと池のほとりに出た。
  まさに山上の楽園といった感じの絵になる風景で、テントを張って一泊してみたい感じの場所だった。
 ・ここから、最後のピーク 白馬乗鞍岳を越えるが、ちょっと甘く見過ぎていたようだ。
  岩塊がゴロゴロとした山で、岩を乗り越え、乗り越え進むが、なかなかペースが上がらない。
  バスの時間も気になるし、つらいところだ。
10:30 白馬乗鞍岳山頂
 ・ようやく山頂らしきところに到着。でも時間がないので、そそくさと下りにかかる。
  その後、天狗原までも岩塊がゴロゴロした道で、難儀する。
11:10 天狗原
 ・いよいよバスの時間まで余裕がなくなってきた。さすがにあせってきたので、
  最後の力を振り絞って、転がるようにして下ってゆく。

11:45-55 栂池バス停
 ・最後にペースを上げたので、何とかバスの発車10分前にゴールに到着!体はもう汗だくだ!
  ともかくほっとしたので、売店でビールを購入し一気に飲み干した。

 ・あとはバスでJRの白馬大池駅に出て、JRの特急に乗り帰路に着く。
  松本、名古屋を経由して大阪に出、大阪からは夜行フェリーにて四国へと戻った。

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