夏の後立山縦走(爺〜鹿島槍〜五竜〜白馬) (テント泊)
- GPS
- 74:20
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 3,890m
- 下り
- 3,458m
コースタイム
8/17;5:40冷池テント場−6:50布引岳−8:00-10鹿島槍が岳(南峰)−10:00-10八峰キレット−14:30-50五竜岳山頂−15:30五竜テント場(テント泊)
8/18;4:20五竜テント場−7:30-40唐松岳−9:50-10:10不帰コル−11:10天狗の鼻−12:10天狗平(テント泊)
8/19;3:50天狗平発−5:00-10白馬槍ケ岳−6:40-50丸山−7:30-50白馬岳−8:50-9:00小蓮華岳−9:50-10:00白馬大池−10:30白馬乗鞍岳−11:10天狗原−11:45-55栂池バス停
天候 | 8/16 晴れのち、霧、にわか雨 8/17 晴れのち、霧、雷雨 8/18 晴れのち、霧、小雨 8/19 晴れのち、霧 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
(帰り);栂池ー(バス)−白馬大池駅ー(JR)−名古屋ー(JR)−大阪ー(夜行フェリー)−新居浜 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・道は良好で特に問題なし。 |
感想
【山行No 82】
※ この山行では、カメラが不調で写真が残っていません。自分としても残念です。あしからず...
※このお盆休みは、仕事が忙しく結局4日間しかとれなかった。
4日間をフルにつかって、いったことのない後立山連山のテント泊縦走を計画した。
8月15日(木)
・今日はお盆だというのに出勤日だ。
仕事を終えて定時に退社し、JRでまずは高松へ向かう。
高松から宇高連絡船で本州へと渡り、23時過ぎにようやく大阪に到着。
大阪からは、23:26発の夜行急行「きたぐに」に乗った。
京都あたりから満席となり、騒々しくて十分寝られなかった。
8月16日(金)
・糸魚川で乗り換えて大糸線へと移る。大糸線の鈍行は結構時間がかかる。
8:24-8:30 信濃大町
・バスが、すぐの連絡だった。
5年ほど前には、観光としてこのルートを通ったが、今回は完全な山の装備で望んでおり、
こころなしか稜線が依然より低く見えた。
9:08-9:30 扇沢
・アルペンルートに向かう観光客は大混雑だが、爺が岳へ向かう人は少ない。
車道を少し戻って、爺が岳への登山道に入る。
・テントと4日分の食料を背負って、背中の重量は18kg程度。
夜行電車での寝不足も手伝って、なかなか足どりは重い。休み休み行く。
14:00-10 種池小屋
・4時間以上かかって、ようやく稜線に到着できた。
・ここから先は気持ちの良い稜線の道で、吹き渡る風も涼しく、気持ちよく進める。
15:00-10 爺が岳
・午前中は雲もあまり湧かずに視界が良かったが、この時間帯になるとさすがに
雲も湧いてきて、山頂ではあまり視界はなかった。
とりあえず後立山連峰の1峰を制覇、というところ。
・このあと、今日のテント場である冷池へと向かうが、だいぶ疲れが出て、なかばグロッキー状態で進む。
16:30 冷池テント場
・テント場は、冷池小屋からさらに10分ほど先にあった。
小屋で水を購入。200円/2Lだった。
・初日だが、夜行電車の疲れもあって、早くも疲れている。
食事をとった後は早々にシュラフにくるまって寝た。
8月17日(土)
・目覚まし時計を持ってくるのを忘れたので、予定より遅く4:30に起床。
起きてみるとすでに外は明るい。
5:40 冷池テント場 発
・今朝の天気は、上空は良く晴れているが、信州側は雲海がべったりと広がっている。
逆に富山側は良い天気で、剣岳あたりも良く見える。
7:00-10 布引岳
8:00-10 鹿島槍が岳(南峰)
・ようやく本来の目的のひとつに到着。
さすが人気のある山だけあって、朝だというのに登山者が大勢いる。
・雪渓のある鞍部を越え、さらに北峰を目指す。
8:50-9:00 鹿島槍が岳(北峰)
・今日は、この年の正月にここで遭難した「宝塚山の会」のメンバーの遺体が
見つかったとのことで、ヘリコプターが頻繁に山頂部と山麓を行き来していた。
・鹿島槍から、いよいよ難関と言われる八峰キレットへと下る。
背中の荷物が重いせいか、結構、足ががくがくで、下りの割には疲れた。
10:00-10 八峰キレット鞍部(小屋付近)
・鞍部にガイドブックどおり、小さな小屋があった。
小屋によって小屋の人と少し話をすると、「今日は午後から雨でしょう」と言われた。
・その後も岩稜帯を進むが、時間もお昼前後となり、往来する登山者も少なくなってきた。
また、天気も言われた通り、霧となり見通しも悪い。
ただし道自体は、キレットまでの下りよりはだいぶマシで、ザクの緩い登りが続く。
・キレット部を過ぎて、北尾根の頭を過ぎると、再び岩稜帯となったが、それほど難しい道ではない。
しかし五竜岳の山頂直下は結構な急なルートで疲れが出てきた。
14:30-50 五竜岳
・ようやくこのルートでの百名山2個目に到着。
しかし時刻も遅いため、ガスで視界もなく感動も薄い。
さらにこのころから、予報通り、雨がぱらついてきたので、早々に下りにかかる。
15:30 五竜小屋前(テント場)着
・狭いテント場はすでに15張りほどのテントが立っていた。
隙間にテントを設営する。
ここも水は小屋からの購入で、200円/1Lだった。
この日の夕方は断続的に夕立が降る天気でガスも濃い。
この日も、カップラーメンでの夕食を取った後は、早々に眠りについた。
8月18日(日)
・疲れている割には、夜は何度も目が覚めて、十分な眠りではなかった。
AM3時に予定通り起床する。
4:20 五竜小屋前 発
・今朝はなんだか、ドンヨリした雲が上空を覆っている夏らしくない天気だ。
後ろの五竜岳も目指す唐松岳も山頂部は雲をかぶっている。
5:50-6:00 大黒岳のコル
・ようやく少し晴れ間が出てきて、下界の大町付近の灯りが見える。
・コルからは急登となった。唐松岳の山頂はだんだん近づいてきたが、
途中には鎖場もあって、そう簡単ではない。
7:00-10 唐松山荘
・麓からゴンドラ経由で来れるだけあって、ここの山荘はなかなかモダンな感じだ。
7:30-40 唐松岳
・ようやく今日の一個めのピークに着いたが、あいにくのガスで視界はなかった。
・ここからいよいよ、今回の最大の難場と考えていた不帰の険へと進む。
景、曲、喫と順に越えてゆくが、鎖場が多くて、結構渋滞していた。
一番難しかったのは曲の下りだが、鎖があるのでそれほどの難しさではなかった。
岩質も花崗岩なのでフリクションがよく利き、快適な岩稜歩きといった感じ。
9:50-10:10 不帰のコル
・岩稜帯を越えたので、これからの天狗の大登りを控え、大休止とする。
・コルにはちょうど、逆方向から縦走している若い女性2人組がいたが、
なんだか、そのうち一人は調子が悪そうで、風邪をひいているのか、
かなり疲れた様子で横になっている。
「これからどうしたらよいでしょう?」と聞かれたが、自分でも判断は難しく、
「この先、唐松山荘まで行けば、あとは楽に下山できますが、途中は結構険しい岩稜が続きます。
天狗方向へ引き返すなら3時間の登りですね」
と答えるのが精いっぱい。
薬類も持っているので、分けてあげようと思ったが、要らないと断られたので、
そのまま別れたが、その後も何となく気になってしょうがなかった。
・天狗の大下りを、逆に300mの標高差を登ってゆく。
背中の荷物は重いが、ゆっくりしたペースで登りきる。
11:00-10 天狗の鼻
11:50-12:00 天狗の頭
12:10 天狗平(テント場)着
・今日の本来の予定では、白馬岳のテント場まで行く予定だったが、
午前中から雲が多く、午後は雷雨になりそうな感じがしたので、今日はここで打ち切りとし、
少し早いがテントを張ることにした。
・テント場の料金は500円だが、水は雪渓の水が豊富で、いい感じのテント場だ。
・テントにはいって、あとはお茶を飲んだりして、のんびりと午後を過ごした。
午後は雷雨になるかと思っていたが、パラパラとにわか雨が降るだけで、
その後は、虹も見えて、なんだか閑雅な時間を過ごせた。
8月19日(月)
・今日は休暇の最終日。
昨日、行程を延ばせなかった分、今日はかなりの強行軍を強いられそうだ。
2:50 起床
・昨晩は以外と冷えた。目を覚ませて外を見ると、ものすごい星空で、天の川もくっきりと見える。
3:50 天狗平(テント場)発
・ようやく東の空が白み始めた時刻に、ヘッドランプを着けて出発する。
5:00-10 白馬槍ケ岳
・山頂に寄る。ちょうど5:03分に日の出を迎えた。
昨日とは異なり、今日は天気も良くて視界も良好。はるかに槍・穂高連峰まで望めた。
・次のピーク、杓子岳は、山頂部が結構急な感じなので山頂部には寄らず、
一般ルートの巻き道を行く。
6:40-50 丸山
・ここまで対向者はほとんどいなかったが、この付近から対向者が増え始めた。
この丸山からは、白馬岳のテント場が眼下に見えるが、窪地にあって、あまり
感じは良くない。昨日、天狗平に泊まったのが正解だったカモ、と思う。
7:30-50 白馬岳山頂
・ようやく今回の山行での、百名山3個目に登頂。
せっかくなので、コンロでお湯を沸かしてティータイムとした。
そろそろ下からガスが湧いてきて、視界はだんだんとさえぎられる。
※ このとき、カメラのフィルムが巻き上がっていないことに気づき、愕然!
・・・ああ。せっかくとったつもりの写真は撮れてなかったのか!
・写真が撮れていなかったショックを抑えて、栂池方面へと下山にかかる。
早朝に出発した割に時間も押しているので、ハイペースで下る。
8:50-9:00 小蓮華岳
・この山頂もガスで展望は少ないが、眼下に白馬大池が見えた。
9:50-10:00 白馬大池
・下ってゆくと、ひょっこりと池のほとりに出た。
まさに山上の楽園といった感じの絵になる風景で、テントを張って一泊してみたい感じの場所だった。
・ここから、最後のピーク 白馬乗鞍岳を越えるが、ちょっと甘く見過ぎていたようだ。
岩塊がゴロゴロとした山で、岩を乗り越え、乗り越え進むが、なかなかペースが上がらない。
バスの時間も気になるし、つらいところだ。
10:30 白馬乗鞍岳山頂
・ようやく山頂らしきところに到着。でも時間がないので、そそくさと下りにかかる。
その後、天狗原までも岩塊がゴロゴロした道で、難儀する。
11:10 天狗原
・いよいよバスの時間まで余裕がなくなってきた。さすがにあせってきたので、
最後の力を振り絞って、転がるようにして下ってゆく。
11:45-55 栂池バス停
・最後にペースを上げたので、何とかバスの発車10分前にゴールに到着!体はもう汗だくだ!
ともかくほっとしたので、売店でビールを購入し一気に飲み干した。
・あとはバスでJRの白馬大池駅に出て、JRの特急に乗り帰路に着く。
松本、名古屋を経由して大阪に出、大阪からは夜行フェリーにて四国へと戻った。
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