路線バスで行く多摩川源流の笠取山(新地平〜落合)
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- GPS
- 05:45
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,149m
- 下り
- 1,082m
コースタイム
天候 | 曇ときどき晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
高尾06:42(JR中央本線) 塩山07:49 塩山駅🚏08:30(山梨交通)¥990 新地平🚏09:30 復路: 落合🚏15:30(山梨交通)¥1100 塩山温泉入口🚏16:30 ※塩山温泉・宏池荘 ¥500 塩山17:55 高尾19:13 |
写真
感想
この4連休を利用して三ツ石山と岩手山の予定を立てていたのだが、天気予報が悪そうなので宿の予約などもあるので早々にキャンセルしてしまっていた。
結果的にはそんなに悪くなかったようなので残念だったのだが、天気が良さそうで休日最終日ではない今日、奥秩父の笠取山へ登ってきた。
どこの山域が一番好きか最近尋ねられたことがあり、思い入れがあるといえば奥秩父かなあと思ったのだが、最近奥秩父の山を歩いていない。
一緒に行くYcは塩山の塩山温泉が好きなので、その辺りで日帰りで歩ける奥秩父の山ということで思いついたのが多摩川源流の笠取山だ。
いつかは行きたいと思っていたのだが、バスで行くとなると行程が少々長い。
最短の新地平バス停⇔落合バス停を歩くとすると山と高原地図のコースタイムで8時間ほどになる。
歩くにはちょうどいいくらいの時間なのだが、帰りのバスに間に合わないのだ。
塩山駅から西沢渓谷行きのバスに乗って、新地平に着くのが9:30。
帰りの落合発塩山駅行きの最終バスが15:30。
逆に塩山駅から落合行きのバスに乗って、落合に着くのは同じく9:30。
帰りの西沢渓谷発山梨市駅行きの最終バスが新地平を通るのが16:28。
後者の方が1時間ほど余裕があるのだが、西沢渓谷発のバスなので座れないかもしれない。
しかも山梨市駅行きのバスになるので塩山温泉に寄るには電車を途中下車するのが少し面倒だし、立ち寄り湯をするには時間が遅すぎる。
ということで頑張って前者の行程でバスに間に合うように歩いてみることにした。
最後の7劼藁啼司發なので山と高原地図のコースタイムほどかからないはずと踏んだのだ。
塩山駅から西沢渓谷行きのバスは途中乾徳山登山口も通るので人気が高い。
そこでバスに間に合う電車の1本前の電車で行ったのだが考えることは皆同じらしく、同じ電車で来た人でそれなりの行列になった。
そして次の電車が到着するとこれはもうバス1台に乗りきるかどうかという長さの行列になったが、結局臨時バスが出た。
そういえばこの連休、あちこちで人出がすごいようだ。
あと少しすると西沢渓谷の紅葉の行楽客も増えるだろうからもっと混むようになるのだろう。
新地平バス停で降りる人はいないと思ったのだが、他に5人ほど降りる人がいた。
内3人は同じ亀田林業の林道コースを歩くようで、その内2人はかなり大きなザックだ。
途中やはり大きなザックを持った2人を追い抜いたが、奥秩父主稜線を縦走するのだろうか。
確かにこの新地平から雁峠へ至る道、奥秩父主稜線に上がるコースとしては一番緩やかかもしれない。
沢沿いの道を行くのだが、ほとんど標高を稼いでいないのかと思われるほど緩やかだ。
沢の上流部に到達すると広い笹原に小さな沢が枝のように広がっていて道が不明瞭になる。
ピンクリボンがあったので道迷いしなかったが、なんとなく不思議な雰囲気で以前歩いた霧ヶ峰の観音沢の上流部を思い出した。↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1494302.html
沢から突然急な登り、かと思ったのだがそれも長くは続かず、気持ちの良い笹原で高度を上げるとあっという間に雁峠。
雁坂峠と同じような笹原の気持ちの良い場所だ。
目の前には笠取山の三角頭が見えている。
「笠」と名前の付く山は、みんなこういうきれいな形をしているのだろう。
笠取山の登りに取り掛かるすぐ手前に「小さな分水嶺」というところがあり、ここが「多摩川」「富士川」「荒川」の分水嶺だとのこと。
笠取山山頂ではなく手前の小さな盛り上がりが分水嶺になっているのだ。
ただこの3河川、いずれも太平洋へと注いでいく。
この奥秩父主稜線には「甲武信ヶ岳」というメジャーな分水嶺がある。
ここは、「富士川」「荒川」「信濃川」の分水嶺となっているので、太平洋と日本海に注ぐ河川の分水嶺ということでよりドラマチックな感じがする。
とりあえず笠取山は、「多摩川の源流」という肩書が一番しっくりとくる。
笠取山の三角頭の頭上には青空が広がっていたが、登り切った展望地からの周囲の展望は残念ながら雲の中。
近場では大菩薩嶺も甲武信ヶ岳の山頂も雲の中だったので今日も意外とすっきりとした晴れにはならなかったようだ。
ただ歩いてきた雁峠や小さな分水嶺辺りがよく見えていて気持ちがいい。
いつもなら山頂でゆっくりとティータイムとなるのだが、今日は帰りのバスの時間があるので、30分ほどで早々に引き上げる。
時間は押しているものの、すぐ東側に笠取山のピークがあるのでそちらを周り、多摩川源流の「水干」と多摩川の最初の流れもきちんと確認。
「水干」の周りも東京都の水源ということもあり、東京都水道局によってきれいに整備されている。
笠取小屋周辺までの道も、作場平へ至る一之瀬川沿いの道もきれいに整備されているのはやはり東京都民の水源地だからだろう。
気持ちの良い沢沿いの道だが、今日はここも急いで通り過ぎる。
林道も思ったよりは交通量が多くなく歩きやすかった。
ただツーリングのバイクが多く、バイクの排気ガスは車のように臭くなくできないのだろうかと思った。
最終的に落合のバス停には10分前に到着できた。
他に乗る人も3人いて安心した。
バスを使って登山していると全然人が乗っていない場合もあり、バス路線が廃止されてしまわないか心配になることが多い。
ただこの路線、途中の大菩薩登山口、大菩薩の湯からは大量に人が乗りこんでくる。
我々は塩山温泉に寄るために「塩山温泉入口」で降りたが、以前とは違ってここで降りる登山客もいた。
塩山温泉も年々メジャーになってくれているのかもしれない。
肌がつるつるする塩山温泉、帰りも駅まで歩いて行けるのがいい。
塩山温泉は地元の方も多いので、寄った時はいつも地元の方に話しかけられ、お話できるのも楽しい。
今度は塩山温泉宏池荘に泊まろうという計画もあるので、どの山をどのように歩いてここに泊まるか、プランを練るのも楽しいものだ。
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