'13 期待以上に美しかった絶景冬の八ヶ岳(美濃戸〜行者小屋〜赤岩の頭〜赤岳鉱泉)&低価格用品どこまで使えるか検証?!
- GPS
- 34:39
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,158m
- 下り
- 2,177m
コースタイム
さらに、取得時刻が間違っています。手書き記入部分はあっています。
1日目
10:30 美濃戸口
11:22〜12:00 赤岳山荘(昼食)
13:00〜13:05 南沢ルート途中休憩
13:28 霧氷はじまり地点
13:56 視界開ける場所
14:33 行者小屋
2日目
8:20 出発
8:35〜45 中山展望台
9:03〜25 赤岳鉱泉(ザックデポ)
10:00〜05 ちょっと休憩
10:45〜11:10 赤岩の頭
12:25〜13:25 赤岳鉱泉(昼食)
14:52〜15:12 美濃戸山荘
16:00 美濃戸口
天候 | 1日目:快晴 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道路: 美濃戸口手前数百Mほどの区間は、路面凍結で滑りやすそうでしたが、美濃戸口〜美濃戸山荘までの林道はよくしまった雪で、スタッドレスでも十分走れるようでした。 林道は、雪はよくしまっていて登りはアイゼン不要。北沢ルートの林道も同様。ただし下りはつけたほうが無難。 美濃戸山荘〜行者小屋: トレースがしっかりついており、また迷いそうな場所にはロープが張られており、天気がよければ迷う可能性は低いです。森の中でも地面が露出している場所はほとんどなく、すべて雪の上でしたが登りはアイゼンなしで十分でした。 赤岳鉱泉〜赤岩の頭: トレースしっかり。稜線に出る最後の100Mほどは、森林限界の上なので滑落注意。降雪後や視界悪いときは、この最後の区間は注意が必要。 |
写真
感想
冬の赤岳、大同心を撮影したい!という思いで行者小屋の年始最終営業日に訪れることに。天気第一なので、2、3日前の天気予報では曇りで「行かないかも」と思っていました。ところが前線は予定より南のほうを通過するようで、直前の予報では「晴れ」になりました。よし、行くべ、となりました。
森林限界をこえる、ピッケルが必要なところへは行かない予定で計画をたてました(行者小屋、赤岳鉱泉まで)。
また急遽、冬山初心者と2人で行くことになりました。
結果は天候に恵まれ、大満足。
快晴または晴れ+無風という最高のコンディションでした。
冬の南八ヶ岳は、ピッケルもって赤岳などを目指す人ばかりで、小屋より上に行かない人はほとんどいないようでした。でも小屋まででも十分な絶景が楽しめます。小屋では子どももそりで遊んでいました。
我々は、スキーウェアまたはドカジャン、スキーのストック、夏靴または安い防寒ブーツ、簡易アイゼンと、決して小屋より上には登ってはいけないような装備だったので、異色の存在でした。
新宿から、往復あずさを使用。帰りくらいは高速バスで安くすませたかったのですが、茅野駅からバス停までが遠いのであきらめました。(夏ならがんばるかもしれませんが・・。)
計算外だったのが、1月6日まであずさ回数券が使えなかったこと。また、トクだ値の座席もとっくに埋まっていて、「定価」で購入するという屈辱・・・。直前に決行を決めたので仕方ないか・・・。
今回のもう1つの誤算は事前トレーニングをしなかったこと。夏のテント縦走では、1ヶ月くらい前から筋トレしますが、今回は甘く見ていました。まさか荷物が23kgくらいになっていたとは・・・。
(普段、超運動不足なので体がおいつかないのです。)
1日目は、小屋にもう少しでつくころには右ももの先がけいれんを起こしそうな予感・・・。
2日目は、右足股関節付近がいたくて、くだりではストックに頼りっぱなし。
荷物が多いがゆえに増えるリスクでした・・・。
撮影以外にもう1つの目的が。
以下、今回の装備についていろいろ。
ヒラキで安価に購入した防寒ブーツがどこまで使用できるか、そのほか冬山専用品でなくてもどれだけ小物類が使えるかの確認。普段、山用品は可能なら専用品を買わず、ユニクロなどで代用できるものはそれを利用しています。
○靴
今回購入した防寒ブーツはたったの2,000円ちょっと。果たして使えるのか、壊れないかはらはらドキドキ。
http://www.hiraki.co.jp/ec/srDispProductListProductLink/doProductLink/1/9999/28952/03/M/srDispProductList/1
片足320gとやたら軽い。(軽すぎ)
靴底は、固めの発泡スチロールでできているのか?というほど柔らかい。
履き心地はスリッパの上に足を覆う布がついているような印象で、歩いている途中で破れないか、と思うほど。(言い過ぎか?)
靴補修テープと、予備にならないかもしれませんが室内ブーツも持参しました。
靴に入れる小さめのカイロ、とうがらし、スノーシューと、雪の上での座布団代わりに大きなシュラフマットも持参。
→ 平坦な場所ではいいのですが、足首はまったく固定されず、傾斜のある場所では歩きづらいです。これならゴム長靴のほうがいいかも。ただ、スノーシューをはいたときはゴム部分でしっかり固定されるので使えます。
一方、アイゼン(6本爪の簡易アイゼン、KAJITA)は装着できますが、使用後の靴底はアイゼンのあとがくっきり残っていました。何回も使っているうちに靴底に穴が開く??
○スノーシュー
今回、降雪直後ではなかったのでどこもラッセルが必要な場所はありませんでした。撮影に便利かともっていきましたが、ほとんど出番なし。まあ、今回は靴がトライアルでしたので必須でしたが・・・。
○手袋
ユニクロのファンクショナルグローブ990円。別途インナーとして街中で使うウールなどの手袋を使用。予備にもう1セット。
→ 歩行中の最低気温はマイナス15度くらいだったでしょうか、でも天気もよくほぼ無風だったので、撮影時は指先を出していたことも多かったです。(あとでカサカサになりましたが・・・)
「手袋を取ると凍傷になる」ほどの悪条件ではどうなるかわかりませんが、今回はまったく問題なし。
○ウェア
着衣は内側から順に、ヒートテック半そでTシャツ、しまむらで売っているfiberheat長袖Tシャツ、ヒートテック長袖、ベスト型ダウン、ドカジャン(工事現場などでみかけるやつ。防水ではないですが保温性はあります。)
氷点下でも、天気はよく荷物が重かったので歩行中の衣類はベスト型ダウンまでで、ドカジャンはザックの上に背負っていました。少しあせもかいてしまいました・・・。(荷物はちょっと持ちすぎた・・・。)
下半身は、内側から順にヒートテックタイツ、ユニクロウォームイージーカーゴ(内側がフリース生地、1,990円)の上にスキーウェアのズボン。
夜は、小屋泊ですが寒いかなと思い、さらにユニクロウォームイージーカーゴもう1枚とヒートテックフリース(期間限定価格690円)を準備しました。でも、まったく不要でした。途中、暑くて何枚もぬいでいきました。ヒートテックいっぱい着ているからかなと思ったのですが、行者小屋のかけぶとんはブレスサーモでした。赤岳鉱泉だけでなく、ここも。ブレスサーモ、恐るべし。
○その他持って行ったもの
・使ったもの: ニット帽、サングラス、ストック、ネックウォーマー(撮影中のみ)、サーモス山専ボトル(お湯を詰めていって、各所で大いに役立ちました。朝入れたお湯が夕方まで十分熱いです。歩行中も結構のどがかわきます。)それから、日焼け止め必須です(自分は忘れました!)。
・使わなかったもの: 目だし帽、ゴーグル、スパッツ(今回はすべてトレースの上でしたので。)、使い捨てカイロ大4つ、小4つ、ゴアテックス雨具等
今回は天候に恵まれ、使わなかった装備もたくさんありました。行者小屋、赤岳鉱泉までのルートで遭難した話は聞いたことはありませんが、あなどってはいけないと思います。
このコースは冬の南八ヶ岳の雄大な景色を、間近に楽しめるコースと思います。スノーシューコースにはならないと思いますが、プレ冬山入門コースとしておすすめです。
今回のコースではありませんが、2月にスノーシューで1泊プチ雪山を楽しめる企画があります。
ご興味のある方はどうぞ。
・2/2-3 蔵王の樹氷トレッキング
http://www.yamareco.com/modules/yr_event/event_detail.php?eid=9497027
・2/9-10 裏磐梯の幻の氷瀑イエローフォール
http://www.yamareco.com/modules/yr_event/event_detail.php?eid=7882191
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