20200920‗2日目‗北方稜線
- GPS
- 10:44
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,673m
- 下り
- 1,242m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 3:14
- 合計
- 10:44
天候 | 曇り→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小窓雪渓まで藪が少しうるさく、長い 雪渓の取付きに注意。 小窓の王直下のルーファイにも注意 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
2日目:北方稜線
◆初日
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2596573.html
◆行程
【9/19】土
黒部ダム - 黒部ダム駅 - 内蔵助谷出合 - 内蔵助分岐 - 内蔵助平 - ハシゴ段乗越 - ハシゴ段分岐 - 池の平小屋泊
【9/20】日
池の平小屋 - 北方稜線 - 劔本峰 - 前劔 - 劒沢泊り
【9/21】月
劒沢 - 源次郎尾根取付き - 源次郎尾根 - 本峰 - 劒沢泊り
【9/22】火
劒沢 - 前劔 - 劒本峰南稜 - 劒本峰 - 前劔 - 劔沢 - 劒沢泊り
【9/23】 水
劒沢 - 別山北稜 - 真砂岳 - 立山三山 - 雄山 - タンボ平 - 黒部湖
この日は、この行程最大の山場の北方稜線である。
過去2度計画をするもいずれも敗退(計画敗退)をして思い入れのある計画である。
今回はなんとしても、歩き通したい。
計画では3時に起き4時半に出発予定であったが、布団が快適過ぎたのか?2人とも寝坊。
起きたら4時であった!これはやばいと速攻で食事を取り、小屋の朝飯準備前に、テーブルを開けて
出発をした。空は天気になりそうな空模様であった。まずは池の平小屋まで。
昨日痛めた筋や筋肉はまだ痛いが何とか動く。
池の平小屋に到着し、小屋番に入山連絡をしていざ北方稜線へ。ルートもいろいろ検討して、
たまたま仙人池ヒュッテに泊まっていた警察の方にも相談に乗っていただき、小窓雪渓経由とした。
池の平山に向かって行ったら死んでいたかもしれない💦
小窓雪渓までの道は、よく歩かれており、明瞭である。ほどなくして、小窓雪渓にたどり着く。
今年は雪が少ないから、雪渓への取付きはどうかと心配をしていたが、ほとんど問題なく、取付くことが出来た。
この日のために買った、夏靴用のアイゼンをつける。半年ぶりの雪の感触。
アイゼンはとても良く効いた。快適に高度を稼ぐことが出来た。
小窓乗越手前100m位のところで雪が切れていたので適当に登り(踏み跡あり)小窓乗越まで上がることが出来た。
いよいよここからが北方稜線の始まりである。
まずは、小窓の王を目指す。薄い踏み跡を慎重に読み進み、高度を稼いでいく。
隣のルンゼには先行者が…意外と悪そうである。が、尾根上に踏み跡がある為、ルンゼ歩きはしなくで良さそうである。
(先行は、入るなマークがしてあったところを見逃したようである)
小窓の王の直下で、先行に追いつき、ここで一本立てる。発射台を経て、三の窓を通り、池ノ谷ガリーを登る。
核心の部分に入っていく。
先行パーティといろいろ情報交換をしながら(ここでは書けない内容である)
発射台はそこまで悪くなく、きっちり足を置いていけば安定して降りることが出来た。
三の窓にはテントが張ってあり、チンネ左稜線に人が取付いていた。
三の窓雪渓や三の窓を下見をして、池の平ガリーへ。池の平ガリーも、最近は安定してて昔ほど難しくない
という事前情報通りであった。うまく足を置きながら高度を稼ぐ。
池の平ガリーを超え、少し難しい岩場を登ると稜線上へ。視界が開ける!
やった! これで難所は越えた。登山道に出た!!!と本峰方面から来たパーティに出会う。
彼らは日帰りで北方稜線を歩きに来たというパーティで、ここで制限時間だから帰るとのことであった。
稜線に出れたうれしさとここまでの苦労を話し合い、大休憩を取った。
本峰には数名の登山者を見て取れた。その後、長次郎谷の頭へ。稜線上の歩きは、爽快で快適である。
長次郎谷の頭までは意外と悪く、かつルーファイも難しかった。
特に、下りに差し掛かるところは、今にも切れそうな細く信頼のおけないロープであったので、ここでは初めて
ロープを出して懸垂を行った。5,60m下るとコルに到着。後は本峰までの登り返しとなる。
ここまででだいぶ体力も削られていたため、最後の登りはゆっくりと登る。
そして、出発から7時間後の12:30 本峰にたどり着いた。
夏は初めて来る山頂である。GWは祠がかなり下方にあったが、ほんとのピークにあり、いつもは雪庇の上に立って
いたんだなと知ることが出来た。(少し震えたがw)
時間的な問題なんだろう人影はまばらであった。ここまで道のりを思い出し、歩てきた峰々を見ながら休憩を取った。
あとは下るだけ。はるか先の劔沢には、たくさんのテントが見て取れた。
重い荷物もこれ以上担ぎ上げなくてもいいという気持ちで一杯になる。とても満たされた気持ちである。
劔沢を目指しゆっくりと下山を開始した。カニの横ばい。ハシゴ。平蔵の頭。
途中翌日のルートである本峰南稜A1,A2のルートやとりつきを確認しながら下る。
平蔵の頭や前劔の登り返しなどがあり、慎重に高度を落としながら、一服劔に到着した。
するともう、手の届くところに剣山荘が見えた。やった!!!あと少し。と
剣山荘に到着。後は劒沢までの移動。ここにきてパートナの調子が上がらず、眩暈がすると訴えたので、
劒沢小屋で休憩をすることに。小屋の間に着くと…
なんと見慣れた顔の人達が。 劒大好きの、KMさん。NFさん。である。約10か月ぶりの再開。
お互い近況報告をしながら今回の行程や情報交換をした。久しぶりの再会であった。
その間にパートナも補給をして最後の劒沢キャンプ場へ。
満員と言う程ではなかったが、混雑をしてなかなかテントを張るところを見つけられなかったが、
運よく張れそうな場所を見つけて荷物をおろした。
今日から3日間ここをベースにゆっくり出来ることに感謝をして、北方稜線の旅は終わった。
3日目:本峰南稜A1,A2へ続く
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2596577.html
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する