狩場山・茂津多・真駒内コース ≪日本三百名山≫
- GPS
- 09:38
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,579m
- 下り
- 1,563m
コースタイム
天候 | 曇り一時霧・小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道229号線から林道に入り茂津多灯台駐車場に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
茂津多コース:前山〜狩場山間は笹の被りが酷い、全体的になだらかな道が続く 真駒内コース:整備の手が入らず笹の被る所がある。トラバース道が多く転落注意 |
その他周辺情報 | 北桧山温泉(\400) |
写真
感想
真駒内川の林道は酷かった。路面を水が流れ落石の岩が路面に転がり取り除いて進むこと5.5辧熊戻野営場の狩場山山小屋は整備が行き届き快適だった。トイレットペーパーまで備え付けられていた。3時に起きると満点の星で久し振りに天の川を見た。深夜東京から同行者が到着し車の中で休んでいた。4時に1台車をデポして出発、茂津多岬の灯台手前のスペースに車を止めた。トイレもあったが鍵が掛り使用できなかった。
登山届に記帳すると最新の記録は8月23日のもので1ヶ月ほど登山者はなかったようだ。未だ暗い5:12に歩き出すと晴れていた空に雲が掛かりだした。登山道は広く林道のようで変化に乏しくなだらかに進みP586に達すると一寸したコブとなっており、目標物の少ない尾根では良いチェックポイントとなった。茂津多コースの尾根はせたな町と島牧村の境界となっているが登山道は外れている所も多い。P661との中間あたりのコブの南側山腹を歩いているとき雨が降りだした。雨具を着ようかと思ったが直ぐに止んだのでそのまま進んだ。
標高750m付近から傾斜が強まり1,000mで落ち着くと登山道に深い池が出現し、両側は深い藪で水没しており。幅が2m程あり飛び越すこともできず、40冂の深さがあったが比較的浅い所に足を浸けどうにか越えることができた。少し進むと茂津多小沼があり、ひっそりと広がっていた。地形図にはこの程度の大きさの沼が点在しているが藪が深く見ることができるのは茂津多小沼だけだった。北側のオコツナイ岳(1,171m)のカールにあるオコツナイ沼は格段に大きく成り立ちが違うようだ。
登山道にまで下りてきていた雲は耐え切れず雨粒を落としだした。観念して雨具を着てなだらかな稜線を辿ると前山(1,260m)に到った。大岩の織り成す山頂で嘗て山頂標識が設置されていたようだがボルトを残して破壊されていた。3等三角点「乙骨内」があり、15分程ほど休憩すると寒くなってきたので先に進んだ。登山道の池以外は問題なく来られたが、前山を過ぎると笹が繁茂し掻き分けて進む酷い道となった。
藪の中にP1289を過ぎると最大の鞍部があり50m程下る。鞍部に達する直前に一瞬ガスが晴れ狩場山の稜線が姿を現した。大急ぎでカメラを出し写真を撮ると僅か1分程でまた姿を隠してしまった。鞍部からは急な登り返しで100m程登るとまた落ち着いた。只管藪を漕いで狩場山(1,520m)山頂に達した。茂津多岬から10.6辧5時間20分を要しての長丁場だった。
狩場山(1520m)山頂には1等三角点「狩場山」があり展望は良い筈だが雲の中でなにも見えなかった。事毘羅神社の鳥居に山名が記されたものが唯一だった。大きな山頂標識があったようだが倒れていた。日本三百名山であるのに残念だ。山頂を後にして東に進むと千走旧道コースが分岐、明瞭な踏み跡が続いているが、先の方では整備されず廃道状態となっているという噂だ。目指す真駒内コースは、南狩場の先で分岐する。茂津多コースと違い合目表示もあり笹の被りもない。ただ洗掘が酷く泥濘んでいる。
千走新道コースを下ると子沼、親沼が連続して現れた。ほんの小さな沼で生物がいるのかどうか静かだった。岩山の様相を見せてくると南狩場山(1,464m)で大岩の隙間が狭く身長の低い人はザックが閊えて難渋することになる。山頂標識は南に少しずれたピーク性のない所にあり、“南狩場”と表示されていた。稜線の先端から東側の急斜面に下りジグザグに下っていくと千走新道コースの八合目とされるところで真駒内コースが分岐した。千走新道コースの標識が真駒内コ−スへの侵入を防ぐように設置されていた。この分岐点は地形図にある分岐より上の方にありルートが変わったのか地図が間違っていただけなのか読図には不都合だった。
熊戻野営場まで7辧一抹の不安を抱え真駒内コースに踏み出すと比較的しっかりした道で一安心。山腹のトラバース道が続き転落の危険度が高く慎重に進んだ。山頂を覆っていた雲の下に抜けたようで展望が得られるようになってきた。南東方向にあるカスベ岳(1,049m)が望めた。P1214の東側を巻いて漸く稜線道となり島牧村とせたな町の境界尾根に戻った。尾根の先端で境界尾根は東へ去り大沢源流の谷を巻き込むように下り、P1053の尾根先端に乗上がった所は五合目で「990mh」の標識があったが、「h」は標高のhighの意味かな?
比較的整備されているのかと思ったが、笹の被る所もあり全体的に整備はされていないようだ。標高560m位で開けたところがありメップ岳(1,147m)やカスベ岳(1,049m)が確認できた。P514の西側をトラバースするところは厄介で危険な斜面が続く。その後も地形図では稜線の西側をトラバースするように続いているが新道が開かれ完全に稜線をたどる道に変わっていた。尾根先端のP355も経由し真駒内川に達した。しっかりした吊橋で左岸に渡り熊戻野営場に戻ってきた。狩場山小屋の前に止めたレンタカーはそのままで誰も訪れた人はいないようだ。振り返るとP355がどんとしていて仁羽峠三角点峰(929m)も望めた。
北桧山温泉に立ち寄り茂津多岬に置いた尾崎車をPick upに行くが、林道に入るとタイヤがカタカタ鳴り出した。パンクしてしまったようで舗装道路までゆっくり走りスペアタイヤに交換して先に進んだ。
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