大平山 《北海道百名山》
- GPS
- 05:56
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 1,134m
- 下り
- 1,126m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 5:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
滑りやすい草付き斜面と強烈な笹藪 |
写真
感想
道道836号線がダートになり人家が途切れ、延長1,227mの河鹿トンネルを越えると別世界のようにいきなり道が途切れた。非舗装の広場には20台近く駐車可能なスペースがあったが1台も車はなかった。地形図には泊川河鹿温泉の温泉マークが描かれているが湯気は見られないが噴湯丘らしい茶色い岩がみられた。深夜に雨が降っていたので雨具を来て出発した。ゲートを越えて林道に入り大平山の麓から発する無名川のコンクリート橋を渡ると登山道が始まった。少し登った所に登山ポストがあり記帳すると我々が勿論今日最初の登山者で昨日は2組登っていたようだった。
樹林帯の谷筋の登山道は滑りやすく徐々に傾斜が増し標高655mの地点で稜線に達し展望が開けた。天気は良く南増川三角点峰(1,093m)やカスベ岳(1,049m)が見られた。此処からは山腹のトラバースで草付きの僅かな幅の道は傾斜があるので転落しないように慎重に進んだ。P810に乗り上がると大平山の稜線が視界に飛び込んできた。ピラミッド型の美しい山容で上の方は岩稜となり相当険しそうだ。眺めていると登山道のはっきりしない部分がある。登山道は益々大変で滑りやすいので草に掴まりながら這い上がった。要所には固定ロープがあり助けられた。中には20m程あるロープもあった。
草の部分と笹の混じる部分があり、足元にはチシチマリンドウや固有種のオオヒラウスユキソウが咲いていて険しい登山を癒してくれた。オオヒラウスユキソウは此処と芦別市の崕岳(きりぎしだけ)にしかない貴重なもので花の少ない時期なのに見られて幸いだった。ピラミッド峰が大平山山頂かと思っていたが手前のP1109だった。岩稜の麓を巻いて裏側に乗り上がった。ピークへは道がなく登頂する気にもならなかった。ここで初めて大平山(1191m)が視界に入ってきたが登山道と思しきものは見出だせなかった。
山頂に向けて進むと這松と笹の密生する大変な藪でなかなか進まない。中間のコブに達すると大平山はも一息、傾斜はないのに藪の中にロープが張られ正しい方向に導いてくれる。藪を漕ぎ続けて漸く大平山(1191m)山頂に達した。山頂の藪は幾分薄く三角点の回り1m程だけが開かれていた。山頂標識は壊れ、残骸は「山」の字の下の部分だけが転がっていた。展望は素晴らしく雲を被った狩場山(1,520m)やニセコ連峰、昆布岳(1,045m)、長万部岳(972m)等を望むことが出来た。
3時間程で登れるだろうと見込んでいたがその険しさから3時間半を要した。15分程休憩して下山に掛かったが予定の2時間では下りられないだろう。来た道を引き返すが、険しさは変わらない。P1109から草付き付き斜面を下っていると男性が一人登ってきた。オオヒラウスユキソウが咲いているのを教えてくれた。下りは順調に下りられ2時間16分で登山口に達した。
寿都温泉ゆべつの湯に立ち寄り今日の宿泊地積丹YHへと移動した。
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