真ん中よければ全て良し(西穂高岳)



- GPS
- 06:55
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 887m
- 下り
- 890m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 6:55
天候 | 霧-晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
霧雨のため、岩は濡れていましたが、独標を過ぎるあたりから乾いてきました。 |
写真
感想
今年はアルプスも終わりかなあと思っていたのですが、西穂高に行ってみようという計画が持ち上がりました。ただ、日帰りで西穂高に行く場合、普通ならロープウェイの時間がネックになって、独標あたりまでしか行けません。しかし最近ボッカ道が草刈りなされ、とても歩きやすくなったと知りました。既存のレポートを見ると、鍋平駐車場から3時間程度で西穂山荘まで到達しておられるようで、それが事実なら5時ごろ歩き出せばロープウェイ組に先んじることができそう、その後西穂高山頂まで往復して帰りはロープウェイとか計画していたのです。ところが、現在は臨時で7時から動いているらしく、それなら楽をしましょうということになりました。
京都を1時に出発し、5時前に鍋平駐車場に到着。仮眠している間にぱらぱらと他の方々がお越しになったので、6時15分に支度を済ませて列に並びました。切符はゆきさんがネットで共同購入してくれて、300円オフの2700円。SARS-CoV-2の対策か、100人乗れるところを半分くらいに制限していたようです。
無事初便で上にあがれましたが、結局Windy.comの予報が大当たりで、山は霧の中で霧雨が続きます。なんも見えんなあとか言いながら西穂山荘到着。ボッカ道分岐部まではわりに歩きやすい道でしたが、ここから結構ガレてくるのできつかったです。誰や、西穂山荘までは比較的楽やとか思てたんは(私です)? ひでとさんが根性の引きを見せてくれたので、ついていくのが大変でしたが、コースタイムよりも結構早く登ることができました。
ここからがこの日のメイン。まず丸山まではプロローグみたいなもんで、特に悩む所はありませんでしたが、丸山を過ぎると、ガレ場の登りがこれでもかというくらい続き、心が折れそうになります。景色は相変わらず何も見えず、霧雨は続いていて眼鏡には大量の水滴が。西穂高は、次々と次の目標になる峰が出てきて楽しいと聞いていましたが、あまり楽しくありません。独標の前あたりからガレ場が次第に岩場に変わってきて、一部すれ違いで渋滞を起こします。独標の直前で小休止してポールをしまってヘルメットを被りました。
独標ではそこそこの方が休んでおられましたが、このあたりからやや霧が薄くなり、霧雨もやんでいきました。岩場はちょっと難しい所が増えていく一方、次第に乾いて滑りにくくなるので、幾分ほっとします。体力はそれなりに削られていくのですが、だんだん楽しくなってきました。ペースは遅いながらも、ピラミッドピーク、チャンピオンピークと過ぎていくと、雲の合間から山頂がちらちら覗くようになりました。
山頂直前は険しいですが、ここをクリアするとようやく西穂高岳山頂。ここで昼食も含めてかなり長めの休憩。あいにく雲が完全に晴れることはなく、槍ヶ岳を目にすることはできませんでしたが、ジャンダルムは見え隠れしながらも、ときおりその険しい姿を見せてくれました。一方、眼下には霧が濃くなったり薄くなったりし、ちょうど急峻な峰の上にいたこともあって、ブロッケン現象を見ることができました。おかしかったのは、ブロッケン現象が現れるたびにひでとさんが大声で周囲に教えてくれることで、多くの人がこの珍しい光景を眼になさったと思います。帰ってから、ひでとさんが「ブロッケンマン」と呼ばれていなかったかが不安。
ゆっくり休んでから帰還。下り基調ながらなかなかしんどいです。でも、この頃になると岩も完全に乾いて、安心して捉えることができました。また、ゆきさんが情報収集能力を発揮して、近くの温泉についてリサーチして下さいました。独標まで帰ってきてから、行きにも苦しんだガレ場、これが長かったのなんの。西穂山荘でお手洗いをお借りし、ロープウェイ駅まで降りますが、ここも行きに感じたよりずっと長く思いました。下りのロープウェイはちょうど出た所でしたが、15分おきに増便していたため、待ち時間は特に問題なし。下山後、「登山者の湯」を謳うひがくの湯に入り、腹減ったといいながら高山市内で焼肉定食を食べて帰りました。長時間の運転のみならず、ペースの合わない私たちにつきあってくださったごっちゃんさん、いつも有難うございます。
なお、ウェアについては、独標の手前までは冬用の長袖シャツに首巻きタオル。独標からはこれにナノエアを羽織りました。風は弱かったので、ウインドブレーカーは必要ではなかったです。
以上、いい山行きでした。皆さんと、山の神様に感謝。
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