ヒゴノ沢↑ 葛葉川本谷↓ & セルフレスキュー訓練 上級生w-ing
- GPS
- 09:03
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,202m
- 下り
- 1,284m
コースタイム
天候 | 小雨→曇→ 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
菩提→渋沢 |
コース状況/ 危険箇所等 |
沢はガレッガレ |
写真
装備
備考 | ・フェルトで問題なし ・ヒゴノ沢の高巻きは悪いため、20ロープがあると安心 ・ハンマーは必携 ・葛葉下降はロープ不要(登山道→中間の林道合流地点。Co.900くらいの三段スラブ状10mは知らない。) |
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感想
メンバー:3年 N
2年 自分、daikitanaka
OB T
グレード:一級
目的 :Nのリーダー経験
〈記録〉
堰堤を2、3個超えて入渓。しょっぱなの7mは見に行ってみたが結局巻いた。Ⅳ+を登ったことがないこと、難しそうだったこと、目的が下降であること、中間支点がとりにくそうなこと(ハーケンは左壁上部に1つしか見つけられなかった。リードするならあと2つくらい打つ必要がありそう)などがその理由である。登るならクライミングシューズが欲しいなと思った。
高巻きもそこまで安全ではなかった。最も明瞭な踏み跡は、尾根を登っていってしまう。できるだけ沢から離れない踏み跡を辿った。怖かったので自分はバイルを使った。
楽しい小滝ゾーンを一瞬で抜けると激渋堰堤ゾーンに突入。直登は不可能なため、左右どちらかで巻くのだが、気が緩められない場所ばかり。ルート取りによるが、初心者じゃ厳しいかも?
その後は特に何もなく、1000m二股に到着。我々は右へ。非常にガレており、岩がゴロゴロ落ちる。特に序盤は危ない場面もあった。二股が二回ほど出てくるが、最初は右、次は左に進んだ。わかりやすいので迷いはしないだろう。
登山道へ出るとハイカーがたくさんいた。天気が良かったこともあり、三ノ塔頂上は30人弱いた気がする。
1085m地点から下降開始。ヒゴノ沢と打って変わってもふもふの腐葉土。コンパスを見ながら降るも、予定の一本下方の尾根に出てしまった。特に悪くなかったし、滝も一本カットできたので結果オーライ。
しかし、下降中に大事故を起こしかけてしまった。メンバーが起こした落石が、葛葉川遡行中パーティーの数メートル先に落ちたのである。本当に申し訳ございませんでした。当たっていれば重傷を免れないほどのサイズだったので、相当な恐怖を与えてしまったと思われる。今後は絶対に起こさないよう、気をつけたい。
その後林道合流点まで下降。ロープは一度も出さなかった。一瞬すぎたので1番下まで降りたかった。
橋の少し上流側、4メートル滝でレスキュー訓練。解除懸垂・背負い懸垂・レイジングシステムを1人一回やった。良い場所だった。
〈所感〉
ヒゴノ沢はつまらないうえに危険なので二度と行きたくない。レスキュー訓練はもっとやらないと身につかない気がする。
〈ヒヤリハット〉
・1000m分岐から右俣に入ってすぐ大きな岩を崩してしまった。
→間をあけて通過するべきだった。
・登山道から沢筋への下降中、メンバーが起こした落石が他の遡行者にあたりかけた。
→姿が見えた瞬間に停止したにもかかわらず落としたので単なる注意不足
昨日葛葉川を沢登りして三俣を通過してしばらくした時、「ラク!、ラク!」という声で声のした方向を見上げると、頭ほどの大きさの岩と握りこぶし大程の小石が我々パーティーの方向に落ちてきて、我々パーティーの先頭を登っていたリーダーの数m先に突き刺さった。
「ラク!、ラク!」という声で、登るのをやめ、すんでのところで「落石事故」を免れることが出来た。落石があった方向を見上げると、赤いユニフォームのパーティーが見えた。
リーダーは、「普段私は神仏は信じないほうだが、今日は何か見えない力が救ってくれたように思う」と言っていた。リーダーは、この日沢登りの途中で休憩しているとき、私がヘルメットを脱いで休んでいた際に、「沢ではいつ落石があるかわからないので、常にヘルメットは被っておくように」と注意をされたばかりの出来事だった。
山登り、沢登りでは、何が起こるかわからないということを改めて再認識させられた事件でした。
皆さんのパーティーは、若くてセルフレスキューの訓練等もされている立派なクライマーとお見受けしました。お互いに山を愛し、楽しい山行を続けられるように、今回の出来事を心に留めて山登り&沢登りを続けてください!!
コメントありがとうございます。
そして、昨日は大変申し訳ございませんでした。
重大事故となる一歩手前の出来事であり、matusan様とパーティの方々を危険にさらしてしまいました。非常に大きなショックを与えてしまったことと思われます。
山行後、反省の場を設け、我が部の他の部員にも共有しました。
落石だけでなく、沢登りのリスク全般を再認識し、再発防止に努めさせていただきます。
matusan様のおっしゃる通り、互いに山を楽しく続けることができたらと思います。
いつかまたお会いできましたら幸いです。
繰り返しとなりますが、この度は申し訳ございませんでした。
早稲田大学ワンダーフォーゲル部
2年 大佐古直輝
コメントありがとうございました。
早速、反省の場を設け、貴部のほかの部員の方々にも情報共有をされたとのこと、素晴らしいですね。我々も、いつ同じ状況に陥るとも限らないことを肝に銘じて、これからも山登り&沢登りを楽しんでいきたいと思っております。
大佐古さんはじめ早稲田大学ワンダーフォーゲル部の益々の発展を期待しております。
葛葉川本谷は人が多く入る沢なので、三ノ塔尾根コースから葛葉沢本谷側に訓練のためとは言え下山ルートにの選んだのは完全に計画ミスです。多くの遡行者が入る沢筋への落石の危険を考慮して一般的には三ノ塔尾根を直接大倉に下るか二ノ塔尾根を下るかだと思います。名門大学の山岳部としては事前のルート調査に不備があるのではないでしょうか、恥ずかしい次第です。
ご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通り、計画それ自体に不備がございました。
今回の出来事を重く受け止め、事故の防止に全力を尽くす所存です。
今後とも至らない点がございましたら、ご指摘のほどよろしくお願いいたします。
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